シナリオの初期化、ロール、および更新 (cprpd4200m000)
セッションの目的: 次のアクションを実行します。
- 計画期間の定義が変更された後に「シナリオ」を初期化する
- シナリオをローリングする
- すべての新規計画品目についてマスタ計画を初期化する
- シナリオ
-
総合的な計画解決策の識別
各シナリオは、1 つの総合的な計画解決策を表していて、品目計画および資源計画のための特定の設定が含まれています。シナリオを使用して、各種の計画オプションを分析および比較し、最適な計画解決策を見つけることができます。たとえば、需要予測やソーシング戦略の変更に利用できます。
シナリオの 1 つは、実際の計画状況に対応している実際のシナリオです。実際のシナリオから LN の実行レベルへ、計画オーダと製造計画を転送することのみが可能です。
- 計画者
-
品目の製造、購買、および分配の計画を担当する従業員または部署。計画者は、在庫レベル、資材の利用可能性、およびリソースの能力を考慮して、生成される再スケジュールメッセージなどのシグナルに対応します。
- チャネル
-
商品を顧客グループに割り当てるために使用する、販売または物流チャネル
チャネルを販売先取引先と品目にリンクできます。チャネルは有効在庫 (ATP) との関連で使用します。
特定量の有効在庫をチャネルに割り当てることができます。この量によって、チャネルに対応する有効在庫の最大値が限定されます。
- 開始計画品目
-
オーダシステムが [計画] の品目
これらの品目の製造、物流、または購買は、需要予測または実際需要に基づいて企業計画で計画されます。
次の方法によって、品目を計画できます。
- マスタ準拠計画。基準生産計画手法と同じです。
- オーダ準拠計画。資材所要量計画手法と同じです。
- マスタ準拠計画とオーダ準拠計画の組合せ
計画品目は次のいずれかです。
- 実際の製造品目または購買品目
- 製品ファミリ
- 基本モデル (一般品目の定義済製品バリアント)
類似の計画品目またはファミリのグループは製品ファミリと呼ばれます。個々の品目に対する計画よりも汎用的な計画にするために、品目が統合されます。品目コードのクラスタセグメントによって表示されるコードで、計画品目が配分計画に使用されるクラスタ品目であることが示されます。
- 商品フローデータを更新
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は「実行レベル」からオーダの「商品フロー」データと「能力利用率」を読み取り、このデータを「総計関係」構造に総計します。
このチェックボックスがオフの場合、シナリオは現在の商品フローデータを保持します。
注:このセッションがシナリオをローリングすると、このチェックボックスは自動的にオンになります。
- 複数会社更新
-
このチェックボックスがオンの場合、複数会社更新が実行されます。つまり、LN が指定されたシナリオの複数会社構造の各シナリオを更新します。
注:このフィールドは、シナリオが複数会社シナリオの場合にのみ使用できます。
- 所要量を生成
-
このチェックボックスがオンの場合、資材所要量と能力所要量が生成されます。能力利用率も更新されます。
これらの受取と所要量が以下に基づいて生成されます。
- 製造計画
- クリティカル部品表 (BCM)
- クリティカル能力資源表 (BCC)
注:受取と所要量は、選択された計画品目でのみ更新されます。
たとえば、計画品目 A の製造により、計画品目 L の資材所要量が生成され、このセッションが範囲 A から K までの計画品目で実行される場合、計画品目 L の所要量は更新されません。
受取と所要量が生成されると、既存の所要量と受取が上書きされます。
このセッションがシナリオをローリングすると、このチェックボックスは自動的にオンになります。
- 品目/チャネルマスタ計画を生成
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、選択された計画品目の「品目マスタ計画」に加え、[計画品目 - チャネル (cpdsp5100m000)] セッションの計画品目にチャネルがリンクされている場合は「チャネルマスタ計画」を生成します。
注:- 品目にすでに品目マスタ計画がある場合、品目マスタ計画が更新されます。チェックボックスがオフになっている場合でも更新されます。
- マスタ計画を作成するのは、[シナリオの初期化、ロール、および更新 (cprpd4200m000)] セッションだけです。
計画品目にはマスタ計画がなくてもかまいません。[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションで [マスタ計画] チェックボックスがオンになっている場合は、計画品目にマスタ計画を持たせることもできます。ただし、このマスタ計画の初期化を延期できます。
- 並列処理
-
このチェックボックスがオンの場合、並列処理が、計画のロールまたは初期化に使用されます。
- 資源マスタ計画の生成
-
このチェックボックスがオンの場合、選択したワークセンタの能力概要が作成されます。
これらの能力概要は、[資源マスタ計画 (cprmp3501m000)] セッションで表示できます。
注:能力概要は、最も重要な資源についてのみ作成することを推奨します。能力概要により、システムのパフォーマンスが低下します。
- ワークセンタ
-
ワークセンタ ID
- 既存計画のない品目のみを初期化
-
[品目/チャネルマスタ計画を生成] チェックボックスをオンにすると、「品目マスタ計画」または「チャネルマスタ計画」がまだ作成されていない計画品目について選択したシナリオのみを初期化する必要がある場合に、[既存計画のない品目のみを初期化] チェックボックスをオンにできます。
[既存計画のない品目のみを初期化] チェックボックスは、パフォーマンス上の理由により実装されています。
- 資源マスタ計画を作成
-
このチェックボックスがオンの場合、新規シナリオの「資源マスタ計画」が生成されます。