企業計画パラメータ (cprpd0100m000)
セッションの目的: 企業計画パラメータを初期化およびメンテナンスします。このパラメータを使用して、企業計画の作業を会社固有の要件に合わせて調整することができます。
このセッションを実行すると、次の手順が実行されます。
- 企業計画パラメータをそれぞれのデフォルト値に自動的に設定します。
- 企業計画パラメータを初期化します。この後、パラメータの設定を変更できます。
企業計画は、パラメータのデフォルト値を使用するか、希望する独自の値を使用して操作できます。
- 発効日
-
パラメータが、より最近のパラメータ設定の発効日まで有効となる日付と時間
- 記述
-
パラメータセットの記述。たとえば、そのパラメータを変更した理由を示すことができます。
- 一般パラメータ
-
- 実際シナリオ
-
運用レベルのマスタ計画やオーダ計画を含むシナリオ。シミュレーション (条件分析) のためだけに使用されるシナリオの対になるものです。
この実際シナリオは、計画オーダを実行レベルに転送できる唯一のシナリオです。
注:販売での販売オーダ入力中の確約可能在庫 (CTP) チェックボックスは、常に実際シナリオに基づいて設定されています。同様に、販売オーダが記録される場合は、実際シナリオの有効在庫 (ATP) のみオンラインで更新できます。
- オーダグループのシリーズ
-
企業計画で計画オーダグループに使用されるシリーズ
- 更新頻度
-
LN が 1 つのセッションで自動更新を行う頻度を決定する秒単位のレート
自動更新では、データベースから現在のデータが検索され、表示されます。
注:更新頻度が 0 の場合は、更新を行わないことを意味します。
- 期間日付別表示
-
このフィールドは、日単位で定義された計画期間について、期間開始日または期間終了日を各種セッションで表示するかどうかを決定します。
この時間基準が適用されるセッションは、次のとおりです。
- [品目マスタ計画 (cprmp2101m000)]
- [資源マスタ計画 (cprmp3501m000)]
- [チャネルマスタ計画 (cpdsp5130m000)]
- 利用性
-
- 会社利用性タイプ
-
LN が製造計画に使用する利用性タイプ
- 購買利用性タイプ
-
LN が購買計画のために使用する利用性タイプ
この利用性タイプは、[調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションで指定できます。
- 倉庫利用性タイプ
-
入庫リードタイムおよび出庫リードタイムを計画する際に LN が使用する利用性タイプ
この利用性タイプは、[倉庫マスタデータパラメータ (whwmd0100s000)] セッションの [利用性タイプ] フィールドに指定できます。
- 輸送利用性タイプ
-
LN が輸送リードタイムを計画する際に使用する利用性タイプ
この利用性タイプは、[COM パラメータ (tccom0000s000)] セッションの [商品輸送の利用性タイプ] フィールドに指定できます。
- 例外メッセージ
-
- 最小標準原価の通貨
-
LN が計画者別例外メッセージタイプ (cprao1110m000) セッションの「最小標準原価」値を表すために使用する通貨
- 計画パラメータ
-
- 一般パラメータ
-
- 丸め値
-
このチェックボックスがオフの場合、計画では丸め値は使用されません。
注:- 丸め方は数量単位により異なります。
-
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画では、表示された値はすべて丸められます。
丸め値が使用されると、パフォーマンスに影響が及ぶことがあります。
- オンラインフェーズ番号更新
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、部品表 (BOM) またはクリティカル部品表 (BCM) で変更があると即時に、品目および計画単位の「フェーズ番号」を更新します。
このチェックボックスをオンにすると、品目と計画単位のフェーズ番号は、常に部品表とクリティカル部品表のデータと一貫性を保ちます。
パフォーマンスについて
このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: オンラインフェーズ番号更新
- 複数会社計画
-
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画の中央複数会社計画機能が使用されています。
このチェックボックスがオフの場合、次のセッションは使用できません。
- 複数会社シナリオ (cprpd4140m000)
- 複数会社シナリオの出力 (cprpd4420m000)
- ペギング範囲
-
オーダ基準計画がペギング関係を生成する将来までの日数
LN は会社のカレンダーを使用してペギング範囲の日付を計算します。この範囲を超える取引日をもつ取引のペギング関係を登録しません。
通常、ペギング範囲が短いほどシステムパフォーマンスが良くなりますが、取得できるペギング情報は少なくなります。
注:ペギングシグナルに対するシグナル範囲をペギング範囲より低い値に設定します。そうしない場合、LN は、状況によって、[ぺギング:計画在庫なし] と [ぺギング:計画資材在庫なし] の誤ったシグナルを生成する場合があります。
[計画者別例外メッセージタイプ (cprao1110m000)] セッションで、シグナル範囲を定義できます。
パフォーマンスについて
このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: ペギング範囲
- 制約計画
-
- 制約計画
-
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画の制約計画が実行されます。
制約計画では、選択した資源に配置された制約の計画会計を行うことができます。
- マスタ計画
-
- マスタ計画
-
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画の「マスタ基準計画」機能が使用されています。
このチェックボックスがオフの場合、関連する複数のセッションは使用できません。
- マスタ計画シミュレーション
- クリティカル資材所要量
- クリティカル能力所要量
- 計画単位
- ワークロード管理
また、[マスタ計画を計画オーダへ変換 (cprmp2240m000)] セッションは使用できません。
- ワークロード管理導入
-
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画の「ワークロード管理」機能が使用されています。
このチェックボックスがオフの場合、 ワークロード管理モジュールのセッションを使用できません。
- 資源マスタ計画をオンライン更新
-
このチェックボックスがオンの場合、たとえば「確約可能在庫能力確保」が資源に登録されたり、新規の計画オーダが挿入されるなど能力利用率が変更すると、計画品目についての「資源マスタ計画」が即時に更新されます。
このチェックボックスがオフの場合、 [資源計画の再構築 (cprmp3200m000)] セッションを使用して、資源マスタ計画をマニュアルで更新する必要があります。
- オーダ計画
-
- オーダ計画導入
-
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画の「オーダ基準計画」機能が使用されています。
このチェックボックスがオフの場合、次のセッションは使用できません。
- [オーダ計画の生成 (cprrp1210m000)]
- [オーダ計画の生成 (品目) (cprrp1220m000)]
- 合計オーダ数量のみ再スケジュール
-
[合計オーダ数量のみ再スケジュール] チェックボックスは、企業計画がオーダ計画の実行中に再スケジュールメッセージを生成する方法を決定します。
このチェックボックスがオンの場合、 企業計画では、計画オーダの合計オーダ数量についての再スケジュールメッセージのみが生成されます。合計オーダ数量が所要量を超えると、オーダの一部を取り消すためのシグナルは生成されません。
このチェックボックスがオフの場合、 企業計画では、計画オーダのオーダ数量の一部についても再スケジュールメッセージを生成できます。合計オーダ数量が所要量を超えると、余剰数量に関する取消メッセージも生成されます。
- 確定/実際前の計画オーダ
-
このチェックボックスは、特定のイベントの前に、「計画製造オーダ」、「計画購買オーダ」、または「計画物流オーダ」を計画できるかどうかを決定します。
このチェックボックスは、次のいずれかを実行できるかどうかを決定します。
- 最後の確定計画オーダまたは実際の製造オーダの前に計画製造オーダを計画する
- 最後の確定計画オーダまたは実際の購買オーダの前に計画購買オーダを計画する
- 最後の確定計画オーダの前に計画物流オーダを計画する
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、製造または購買の場合には、確定計画オーダ、つまり、同じソースをもつ実際オーダの前に「計画オーダ」を生成できます。
このチェックボックスがオフの場合、 LN は、製造または購買の場合には、計画オーダの終了日を、最後の確定計画オーダ、つまり同じソースをもつ実際オーダの終了日以降に設定します。
注:購買スケジュール品目の場合、ソースタイプが 「製造」 および 「物流」 の [確定/実際前の計画オーダ] チェックボックスのみを考慮します。購買スケジュール品目の計画について、LN は、このチェックボックスがオンになっている場合と同様に動作します。
- MRP 実行中に輸送オーダを生成
-
このチェックボックスがオンの場合、 輸送は、オーダ計画の実行中に輸送オーダを生成します。
このチェックボックスがオフの場合、 輸送は、ユーザが[輸送オーダの生成 (fmfoc1234m000)] セッションを実行したときに、輸送オーダを生成します。
- 発生元企業計画の倉庫オーダのバックオーダを作成
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、オーダ発生元の企業計画で倉庫オーダを実行する上で供給倉庫の在庫が不足している場合、倉庫管理の [出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションにおけるバックオーダについて追加の出庫オーダラインを作成します。このバックオーダの数量が供給倉庫にあればすぐに、この数量を入庫倉庫に出荷できます。
在庫が不足している場合にバックオーダを作成する利点は、「計画物流オーダ」が、「実行レベル」に転送された後で倉庫管理で完全に処理されることです。企業計画では、オーダ計画の生成時に計画物流オーダを新しく生成する必要はありません。
このチェックボックスがオフの場合、 LN は、供給倉庫内の在庫が不足している場合、追加の出庫オーダラインを作成せずに、使用可能な数量を出荷します。その後でオーダ計画が生成された場合、企業計画は、在庫がないため、入庫倉庫に出荷できなかった数量を見つけ、その結果、新規計画物流オーダを作成します。
- 転送可能在庫の使用
-
このチェックボックスがオンの場合、転送可能として指定された資材を使用できます。
- 購買担当割当を計画購買オーダで許可
-
このチェックボックスがオンの場合、 [計画オーダ (cprrp1100m000)] セッションの [購買担当] フィールドが編集可能になります。
注:このチェックボックスがオフの場合、 [購買担当] フィールドは表示専用のままになります。
- オーダ計画の転送
-
- 計画購買オーダの計画者を除く
-
このチェックボックスがオンの場合、計画購買オーダからの転送の後、新しい購買オーダの [計画者] フィールドは空白になります。
- 企業計画で有効在庫 (ATP) をオンライン更新
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、計画品目について計画または実際の在庫処理が記録されたときに、その計画品目の有効在庫 (ATP) をオンラインで更新します。
LN は、有効在庫 (ATP) を計画範囲全体にわたって更新します。ただし、更新対象となるのは「実際シナリオ」の有効在庫 (ATP) のみです。
パフォーマンスについて
このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: 有効在庫オンライン更新
- 販売の確約可能在庫チェック
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、品目の販売オーダがクローズされた時点で確約可能在庫 (CTP) チェックを行います。
このチェックボックスがオフの場合、 LN は、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの確約可能在庫関連のパラメータの値に関係なく、確約可能在庫チェックを行いません。
注:オンライン有効在庫 (ATP)/確約可能在庫チェックを特定の品目のみに使用したい場合は、他のすべての品目の [品目 - 計画 (cprpd1100m000)] 詳細セッションの確約可能在庫範囲を 0 に設定する必要があります。
パフォーマンスについて
このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: 販売の確約可能在庫チェック
- 倉庫カレンダーにもとづく納入スケジュール
-
このチェックボックスがオンの場合、次に有効在庫 (ATP) 処理 (cprrp4800m000) セッションの有効在庫 (ATP) をチェックします。LN は次のように納入スケジュールを調整します。計画納期が販売オーダラインで指定されている倉庫の非稼働時に当たった場合、LN は納期を次の稼働日時にシフトします。
注:[計画パラメータ (cprpd0100m000)] セッションの [倉庫カレンダーにもとづく納入スケジュール] チェックボックスがオンになっている場合、チャネル有効在庫 (ATP) のチェックは不正な結果を表示する場合があります。
チャネル有効在庫 (ATP)の数量は特定期間のみ有効です。LN は未消費のチャネル有効在庫 (ATP) を次の期間へ転送できません。[倉庫カレンダーにもとづく納入スケジュール] チェックボックスがオンになっている場合、LN は計画納期をチャネル有効在庫 (ATP) が不十分な将来の期間にシフトする場合があります。
- 最上位品目固定納期を含む
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は、計画品目にリンクされた固定納入タイプ日でチェックを実行します。
- ロットサイジング規則を納入スケジュールに適用
-
このチェックボックスがオンの場合、 品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000) で定義されたロットサイズ規則が、納入スケジュール計算に適用されます。
- VMI パラメータ
-
- 改訂数
-
LN が保存する「予測」の「改訂」最大数および「確認済供給」の改訂最大数。LN は常に最新の改訂を保存し、古い改訂を廃棄します。
注:顧客の需要予測の正確さや、発注先が確認済供給を約束通り納入しているかをモニタするには、[改訂数] フィールドを十分高く設定します。こうすることで、後日何らかの違いが発生した場合に取引先と話し合うことができます。
改訂がその最大数に達し、顧客としてオーダを再度生成する場合、LN は [発注先への予測改訂 (cpvmi0503m000)] セッションから [送付日] フィールドで最も古い値をもつ該当する予測改訂を削除します。
改訂がその最大数に達し、発注先として顧客から予測の改訂をさらに受ける場合、LN は、[顧客からの予測改訂 (cpvmi0506m000)] セッションから最も古い該当する改訂を削除します。
- 予測の自動承認
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は顧客から受け取った「予測」メッセージを自動的に承認します。
予測「改訂」が承認されない限り、計画処理はその予測を考慮に入れません。[予測の自動承認] チェックボックスがオフになっている場合、受け取った予測をマニュアルで承認する必要があります。
予測をマニュアルで承認するには、[顧客からの改訂別予測 (cpvmi0506m100)] セッションの [ ] コマンドを使用するか、予測の範囲を [顧客からの予測の承認 (cpvmi0206m000)] セッションで承認します。
[予測の自動承認] チェックボックスがオフになっていると、受け取った予測を詳細に管理できます。たとえば、予測が凍結ゾーン + で増加していないか、または凍結ゾーン - で減少していないかを検証できます。
- 確認済供給の自動承認
-
このチェックボックスがオンの場合、 LN は発注先客から受け取った「確認済供給」メッセージを自動的に承認します。
確認済供給「改訂」が承認されない限り、計画処理はその確認済供給を考慮に入れません。[確認済供給の自動承認] チェックボックスがオフになっている場合、確認済供給をマニュアルで承認する必要があります。
供給をマニュアルで承認するには、[発注先からの確認済供給の承認 (cpvmi0205m000)] セッションを使用します。
[確認済供給の自動承認] チェックボックスがオフになっていると、受け取った確認済供給を詳細に管理できます。たとえば、確認済供給の受取日が現在の日付より前になってないか、通知された納入時が条件合意で合意された固定納入パターンと一致しているかなどを検証できます。