購買計画に計画クラスタを使用するには

購買計画は購買計画品目に対して実行されます。計画を実行すると、企業計画は購買計画品目に対して計画購買オーダを作成します。

購買計画品目とは、供給ソースが [購買] に設定されている品目です。計画品目の供給ソースは、品目 - 計画 (cprpd1100m000) セッションの [実際供給ソース] フィールドに表示されます。

購買計画品目および計画クラスタの設定方法と使用方法は、マルチサイトコンセプトが有効化されているかどうかによって変化します。

購買計画品目に必要なデータを定義し、企業計画が「計画購買オーダ」を作成できるようにする必要があります。また、「計画クラスタ」を持つ計画品目は企業計画にしか存在しないため、[品目 - 購買 (tdipu0101m000)] セッションおよび [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションで一般品目について購買オーダを定義する必要があります。

クラスタ化計画品目もこれらのデータを使用します。

マルチサイトコンセプトが無効

購買計画品目についてのオプションは、品目が複数によって供給され、LN が複数発注先の中から選択しなくてはならない場合に、[供給戦略 (cprpd7120m000)] セッションで「優先順位規則」を指定することです。他の購買設定と異なり、「供給戦略」はクラスタ化計画品目のレベルで指定できます。

企業計画は、非クラスタ計画品目の場合と同じようにクラスタ計画品目の購買計画を実行します。これは、クラスタ計画品目と非クラスタ計画品目が同じ発注先データを使用するためです。クラスタのレベルで定義できるデータは、供給戦略のみです。

ただし、計画クラスタに基づいて発注先を選択する付加機能があります。これを行うには、[出荷元取引先 (tccom4121s000)] セッションの [出荷] タブの [デフォルト倉庫] フィールドを使用できます。

このフィールドで倉庫を指定すると、発注先はこの倉庫にのみ商品を納入できます。企業計画は、クラスタ計画品目のデフォルト倉庫が、[出荷元取引先 (tccom4121s000)] セッションの [デフォルト倉庫] フィールドで定義した倉庫と同じ場合のみ、該当する発注先を計画中に考慮します。

部品表 (BOM) でのクラスタ構成要素使用の例として、複数の企業単位が、いくつかの同じ購買構成要素を使用して各種製品を製造する会社構造があります。これは、すべての企業単位が別々の部品表を持ちますが、同じ構成要素がすべての企業単位で使用されることを意味します。

各企業単位がこの構成要素を現地発注先から購買したい場合、品目をクラスタ化することができます。このように、部品表ラインに含まれる構成要素に倉庫をリンクできます。企業計画この倉庫を [出荷元取引先 (tccom4121s000)] セッションで該当する現地発注先にも接続すると、は計画中に正しい発注先を自動的に選択します。

マルチサイトコンセプトが有効

サイトは 1 つの計画クラスタにのみリンクできますが、1 つの計画クラスタには、計画クラスタ内のサイトにリンクされたエンティティおよび部品表 (BOM)に対して計画を実施する複数のサイトを含めることができます。

[サイト別品目 - 購買 (tdipu0181m000)] セッションで、特定のサイトの発注先と価格設定データを指定できます。

計画品目の発注先を決定するには、品目 - 計画 (cprpd1100m000) セッションでサイトを選択します。その結果、選択したサイトの発注先およびその他の購買データが取得されます。