計画オーダのペギング

このトピックでは、オーダペギングの概念を紹介し、その使用方法について説明します。

ペギングは需要所要のソースの記録で、計画オーダはこれに基づきます。ペギングにより、ある構成要素についての所要を最終完成品、顧客、またはプロジェクトまで追跡できます。この情報は、以下のような計画上の問題の分析や修正措置の評価において役立ちます。

  • 製造能力の増加
  • オーダ数量の削減
  • 代替材料

製造オーダが別の製造オーダの構成要素を製造する場合、ペギング関係が、その構成要素の引当先の製造オーダを特定します。この構成要素の在庫の一部が誤って破損した場合、ペギング関係は、影響を受ける完成品および顧客を表示します。

このコンテキストにおいて、需要の発生元であるオーダ (たとえば、販売オーダ) は、親オーダと呼ばれます。

注: 

親オーダのタイプは任意です。例: 

  • 販売オーダ
  • 販売スケジュール
  • 実際の製造オーダ
  • 計画製造オーダ
  • 倉庫オーダ (転送タイプ)
  • 計画物流オーダ
  • 予測

単一レベルのペギングデータ

LN は、ペギングされる計画オーダの次のレベルの親オーダを自動的にメンテナンスします。

計画オーダに対する需要の発生元を表示するには、以下のステップを実行します。

  1. [計画オーダ (cprrp1100m000)] セッションを開始します。
  2. 計画オーダを選択します。
  3. 適切なメニューの [詳細] をクリックし、詳細セッションを開始します。

マルチレベルぺギングデータ

すべてのレベルのペギング情報を参照できるようにするには、ペギング関係を生成する必要があります。

ペギング関係を生成するには

ペギング関係を生成する方法は 2 つあります。

  • [オーダ計画の生成 (cprrp1210m000)] セッションで、オーダの計画と一緒に生成する方法。[ペギング関係の更新] チェックボックスをオンにします。
  • [ペギング関係の生成 (cprrp0240m000)] セッションで生成する方法。

供給を計画する対象となる顧客から受け取った「予測」と、その顧客に送付する「確認済供給」との間にペギング関係を追加するには、[ペギング関係予測および確認済供給の生成 (cpvmi1212m000)] セッションを使用します。

LN は、[計画パラメータ (cprpd0100m000)] セッションの [ペギング範囲] フィールドで定義された範囲までペギング関係を生成します。

注: 

[シナリオ (cprpd4100m000)] セッションの [オーダ計画時のペギング関係の更新] フィールドが [常時] または [なし] の場合、LN[オーダ計画の生成 (cprrp1210m000)] セッションの [ペギング関係の更新] チェックボックスの設定を自動で決定します。この場合、このチェックボックスを修正できません。

すべてのペギング関係の削除

[現行ペギング関係の削除] チェックボックスがオンの場合、あらゆるシナリオ内のすべての計画品目について生成されたペギング情報がすべて LN により削除されます。

以下のポリシーをお勧めします。

  • いずれか 1 つのシナリオまたは限られた種類の計画品目用にペギング関係を再生成する場合は、[現行ペギング関係の削除] チェックボックスをオフにして、他のシナリオおよび計画品目のペギング関係を保持します。
  • すべての計画品目について、完全なオーダシミュレーション実行を実行する場合は、システムパフォーマンスの向上が得られるので、このチェックボックスをオンにします。

ペギングシグナル

ペギング関係を生成する場合、LN は問題を識別し、検出された問題を伝えるためのシグナルを生成します。詳細については、ペギング例外メッセージを参照してください。

ネットチェンジペギング更新

再生実行またはネットチェンジ計画実行が 2 回にわたる場合、ペギング情報のネットチェンジ更新を複数回にわたって行うことができます。ネットチェンジペギング更新では、ペギング情報を迅速に更新することができます。ネットチェンジペギング更新を実行すると、LN で前回のペギング更新以降に品目構造、在庫処理、または計画オーダが変更された品目のみを対象にペギング情報が再計算されます。

LN で考慮される変更には、次の種類があります。

  • 品目の計画オーダの変更
  • 品目の品目構造 (たとえば、部品表 (BOM)) の変更
  • 品目に関して記録された在庫処理 (たとえば、販売オーダや購買オーダに関連する在庫移動) の変更

[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [ペギングのネットチェンジ] チェックボックスは、計画品目が前回の計画実行後に変更されたかどうかを示します。このチェックボックスが LN で自動的にオンになるのは、次のいずれかのイベントが発生した場合です。

  • LN で品目関連のデータが変更されたため、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [ネットチェンジ] チェックボックスが自動的にオンになった場合
  • ペギング関係を更新せずにオーダ計画実行を行った場合。つまり、[オーダ計画の生成 (cprrp1210m000)] セッションまたは [オーダ計画の生成 (品目) (cprrp1220m000)] セッションを実行して [ペギング関係の更新] チェックボックスをオフにした場合です。

LN でペギング関係を更新した場合、関連する計画品目の [ペギングのネットチェンジ] チェックボックスがオフになります。

ネットチェンジペギング更新を実行するには

ネットチェンジペギング更新を実行するには、[ペギング関係の生成 (cprrp0240m000)] セッションの [ネットチェンジを実行] チェックボックスをオンにします。

ペギング関係を参照するには

ペギング関係をグラフィカルブラウザで参照するには、[オーダペギングの参照 (cprrp0740m000)] セッションを使用します。このセッションは、いろいろなオーダ関連セッションからズームして開始することも、またメニューから直接開始することもできます。

[計画オーダ (cprrp1100m000)] セッションからグラフィカルブラウザを開始するには、適切なメニューの [ペギング - 上流] または [ペギング - 下流] をクリックします。