最適化のための資源優先順位

[資源原価値 (cprao3120m000)] セッションで資源優先順位を定義すると、以前に計算された最適化結果の変更を防ぐことができます。

ロジスティックパラメータの最適化は、一度に 1 つの資源について実行されます。各資源に独自の資源パラメータがあります。品目の製造に複数の資源が関係する場合は問題が発生します。ある資源について品目のオーダパラメータを最適化した場合、そのオーダパラメータは別の資源については理想的なパラメータではありません。

LN では、資源優先順位を使用することによってこの問題を解決します。LN は品目のオーダパラメータが最適化された資源を記録します。優先順位の低い資源について最適化を繰り返すと、LN に古いオーダパラメータが保持されます。優先順位が同じまたは高い資源について最適化を繰り返すと、LN から古いオーダパラメータが破棄されます。

[計画品目 - 最適化されたロットサイズ (cprao3110m000)] セッションの [ワークセンタ] フィールドには、品目が最適化されている資源が表示されます。

品目 X は資源 A と B で製造され、品目 Y は資源 A のみを使用し、品目 Z は資源 B のみを使用します。

資源 A の方が資源 B より優先順位が高く、最初に A の最適化を実行してから B を最適化するものとします。

資源 A の最適化において、LN は品目 X および Y について最適なロジスティックパラメータを計算します。

資源 B の最適化において、LN は品目 X のロジスティックパラメータは変更しません。品目 X のパラメータは、より優先順位の高い資源向けにすでに最適化されているためです。品目 Z のロジスティックパラメータの最適化において、LN は品目 X のロジスティックパラメータ (ロットサイズなど) を制約として使用します。