合計遅延需要を計算するには
合計遅延需要は、企業計画の資源分析および最適化モジュールで使用される「パフォーマンスインジケータ」の 1 つです。この用語は、在庫からすぐに納入できない需要を指します。
合計遅延需要は、ある計画期間から次の計画期間へ移行する際の「予想在庫」の変化にもとづいて計算されます。
通常、予想在庫は計画期間の終了レベルとして表されます。したがって、ある計画期間の予想在庫は、実際にはその期間の終了時に予測されるレベルです。同時に、次の計画期間の開始時に予測されるレベルでもあります。
計算手順
合計遅延需要の計算は、現在のデータが該当する計画期間から開始します。この計画期間の手持在庫が開始在庫として使用されます。この (仮の) 開始在庫を、計画期間の終了時の予想在庫と比較します。順々に、この終了時予想在庫が次の計画期間の開始在庫として使用されます。
現在の計画期間から開始する各計画期間では、次の計算手順が使用されます。
- 計画期間の途中で予想在庫がプラスからマイナスに転じる場合: このマイナスの終了時在庫が合計遅延需要の値に含まれます (プラスの数字で表されます)
- 計画期間の途中で予想在庫がマイナスからさらにマイナスになる場合: マイナスの在庫の増加分が合計遅延需要の値に含まれます。
- それ以外の場合: 合計遅延需要の値に影響しません。
例
手持在庫 = 20
期間 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
予想在庫 | 10 | -70 | -80 | -95 | -50 | 20 | -20 |
増加マイナス在庫 | 0 | 70 | 10 | 15 | 0 | 0 | 20 |
この例の場合、合計遅延需要は 115 (= 70 + 10 + 15 + 20) です。
手持在庫および予想在庫は [品目マスタ計画 (cprmp2101m000)] セッションで見ることができます。