有効在庫 (ATP) および確約可能在庫 (CTP)

概要

LN にはオーダ確約をサポートする様々な機能があります。オーダ確約の基本的なコンセプトは以下のとおりです。

  • 品目の有効在庫 (ATP) とは、今すぐに、あるいは未来の特定の時点で顧客に提供できる数量を意味します。
  • 品目の確約可能在庫 (CTP) 数量とは、製造設備の余剰製造能力に基づき、有効在庫 (ATP) に加えて提供可能な数量を意味します。

有効在庫確約可能在庫は、オーダ受付手順を確実にするための重要な機能です。顧客への確約過多を防ぐため、利用可能な完成品の在庫、利用可能な部分組立品および構成要素、利用可能な製造能力を LN がチェックしなくてはならない場合があります。

有効在庫 (ATP) チェックは以下のように使用できます。

  • オンライン

    販売担当者が販売オーダ入力時または販売見積入力時に販売オーダに対して有効在庫 (ATP) チェックを実行します。
  • オフライン

    販売担当者は顧客にすぐに納入日を知らせません。複数のオーダの優先順位を決めてから納入日を通知します。

両方の状況をサポートするには、販売オーダ入力時に有効在庫 (ATP) 処理 (cprrp4800m000) セッションを使用して、別のセッションでオフラインにすることもできます。

パラメータ

[計画パラメータ (cprpd0100m000)] セッションで指定できる以下のパラメータによって、LN の有効在庫 (ATP) と確約可能在庫チェックの実行方法が決定されます。

  • 企業計画で有効在庫 (ATP) をオンライン更新

    このチェックボックスがオンの場合は、販売オーダラインを保存するたびに、LN企業計画内の販売オーダ確保と確約可能在庫確保を即座に更新し、有効在庫 (ATP) 数量を再計算します。その結果、次の販売オーダラインは更新後の有効在庫 (ATP) 数量に対してチェックされます。これにより、販売担当者が異なる顧客に同一の製品有効在庫 (ATP) 数量を確約してしまうという事態を回避できます。
  • 販売の確約可能在庫チェック

    このチェックボックスがオンで、さらに販売オーダラインにオーダ数量が入力されている場合、LN は自動有効在庫 (ATP) チェックを実行します。販売オーダラインの数量が累積有効在庫 (ATP) を超えている場合、[有効在庫 (ATP) 処理 (cprrp4800m000)] オプションを含む画面が表示されます。販売オーダラインを保存したときにオーダ数量が累積有効在庫 (ATP) を超えていると、LN がその販売オーダラインをブロックします。オーダ数量が多すぎる場合は、販売オーダラインを保存できません。