資材内容の生成

正確な資材価格計算を行うには、最新の品目資材内容リストが必要です。品目資材内容は、生成するかマニュアルで指定できます。

  • [品目資材内容の生成 (tcmpr0220m000)] セッションを使用して品目資材内容を生成する

    品目構造 (部品表 (BOM)製品バリアントなど) を生成した後、[品目資材内容の生成 (tcmpr0220m000)] セッションを使用して品目資材内容を生成できます。品目構造に使用されている標準部品または設計モジュールの既存の数量に基づいて、生成が行われます。

    組立品目の場合、製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションで指定される製品バリアント構造が BOM として使用されます。ジョブショップ品目の場合、同じ目的で部品表 (tibom1110m000) セッションが使用されます。

  • [品目資材内容 (tcmpr0120m000)] セッションを使用して品目資材内容をマニュアルで指定する

    品目構造を伴わない品目では、品目資材内容を生成できません。[品目資材内容 (tcmpr0120m000)] セッションを使用して品目資材内容をマニュアルで指定する必要があります。

注: 

標準品目および設計モジュールの品目資材数量を定期的に生成する必要があります。カスタマイズ品目など、他の品目について品目資材内容を生成する前に、これらの品目の数量が利用可能であることが必要です。また、標準品目および設計モジュールの資材内容が定期的に生成されない場合、資材価格の計算に影響します。

資材が特定の品目または品目範囲についてインデックスされる最下位レベルに基づいて、資材内容が計算されます。部品表の最下位レベルには、マニュアルで指定された資材数量が含まれます。上位レベルの資材数量は、通常、LN によって生成されます。

次の式を使用して資材内容を算出します。

資材内容 = (すべての構成要素の資材数量 × 正味数量) ÷ 部品表数量 

資材内容が生成される品目に基づいて、資材内容計算は以下によって決まります。

  • オプションリスト ID または製品バリアントについて定義された構成可能購買品目の、マニュアルで指定された品目資材内容。[注意]: 両方が定義されている場合は製品バリアントが使用されます。
  • 設計モジュールの品目資材内容
  • より低いレベルの一般品目または構成可能製造品目の品目資材内容
注: 

生成された品目資材内容データは、[品目資材内容 (tcmpr0120m000)] セッションで表示および更新できます。更新またはマニュアルで指定された品目資材内容では、マニュアルチェックボックスがオンになります。その結果、再生成を行っても品目資材内容が上書きされません。マニュアルで指定された資材内容を上書きできるのは、[品目資材内容の生成 (tcmpr0220m000)] セッションでマニュアルおよび修正済品目資材内容の上書きチェックボックスをオンにした場合のみです。

日付有効資材

特定の品目構造の場合、資材は日付有効です。生成される結果は、資材が有効である期間、および発効日フィールド、(結果が生成される日付) の組み合わせに依存します。結果を生成する資材が、この特定の日付に品目について有効でない場合、この資材は考慮されません。

例: 「例: 有効化コードを伴う標準品目」

リスト構成要素について生成される品目資材内容

キット品目の品目資材内容を決定する必要がある場合、内容は、リスト構成要素 (tcibd3100m000) セッションでリストグループおよびリスト/キットの品目の組合せにリンクされた品目に基づきます。

品目資材内容を生成する場合、LN は、[品目資材内容の生成 (tcmpr0220m000)] セッションで指定された発効日に構成要素が有効かどうかを確認します。すべての構成要素が有効な場合、部品表 (BOM) 品目と同じ手順が適用されます。最下位レベルが取得され、構造が主品目まで総計されます。

注: 

組立計画の品目資材内容を生成するには、その組立品目を構成する標準品目について、品目資材内容がすでに生成されている必要があります。

例: 品目構造においてマニュアルで指定された資材数量

品目資材内容を算出する場合、下位の部品表レベルから総計された数量ではなく、品目構造においてマニュアルで指定された資材数量が使用されます。下位レベルの資材数量を総計して生成された数量は、マニュアルで指定された数量によって上書きされます。

生成処理: 

部品表 (BOM) 構造において、すべての数量は 1 です。

品目 C の資材数量は LN によって計算されます。

品目 B についてマニュアルで指定された資材数量は 4 グラムです。数量がマニュアルで指定されているため、品目 B の資材内容は品目 C について計算された数量を却下します。したがって、主品目 A の資材数量は、マニュアル指定された数量がない場合の 2 グラムではなく、4 グラムとなります。

例: 不整合の解決

状況によって、インデックス作成中に発生した不整合を解決しなければならないことがあります。

この例では、同じ主品目について、部品表 (BOM) の異なるレベルに、マニュアルで指定された品目資材内容が存在します。

品目資材内容を決定する場合、部品表または製品バリアントの最下位レベルが最初に考慮されます。資材内容は、通常、このレベルでマニュアル指定されます。マニュアルで指定された資材内容は、部品表の異なるレベルに存在することがあります。

この例では、品目 D および B で数量がマニュアル指定されています。したがって、両方の品目が計算の開始点となり、レベルゼロ (0) となります。

品目 レベル
D 0
B 0

品目 A と C はレベルゼロ (0) の品目の親なので、レベル 1 品目として追加されます。

品目 レベル
D 0
B 0
C 1
A 1

レベル 1 品目 C の親が B の場合、レベル 1 品目の親が解決されると、不整合が識別されます。品目 B のレベルが 0 から 2 に変更され、この不整合が解決されます。主品目である A には親がありません。

品目 レベル
D 0
C 1
A 1
B 2

レベル 2 品目でも、前のレベルと同じ不整合が発生します。レベル 2 品目 B の親が A です。これを解決するため、A がレベル 3 品目として指定されます。

品目 レベル
D 0
C 1
B 2
A 3

A には親がないため、アルゴリズムは完成です。すべての部品表品目が適切なレベルに含まれ、資材内容を正しく計算できます。

例: 有効化コードを伴う標準品目

有効化コードを伴う標準品目は、カスタマイズ品目とは異なります。有効化コードでは、主品目から標準品目の最下位レベルまでの完全な部品表 (BOM) 展開が必要です。これは、部品表の任意のレベルで例外を定義でき、各レベルで異なる資材カウントになる場合があるためです。

この例では、品目 E は特定の有効化コードについてのみ有効です。標準構成 (有効化コード = 0) には品目 E が存在しません。品目構造に品目 E を追加する有効化コードが有効な場合、品目資材内容レコードが品目 B および A について作成されます。

有効化コードが指定されていない場合、主品目の品目資材内容は品目 D が 3 グラムです。有効化コード 23 が有効な場合、品目 E の 2 グラムが追加されるので品目資材内容は 5 になります。これは、この有効化コードの場合のみです。

標準部品表
灰色 有効化コード 23 の場合に有効な例外