取引先タイプ

パーティ向けに価格設定および請求機能を使用するには、そのパーティを取引先として定義する必要があります。取引先の役割とタイプにはさまざまなものがあります。

取引先の役割により、取引先と実行可能な取引のタイプが決まります。取引先タイプにより、複数会社環境で取引先の位置が決定されます。たとえば、組織外の取引先、組織内のロジスティック会社、組織の部署などです。

複数会社の場合、次のタイプの取引先を定義できます。

  • 外部取引先

    自社組織外の顧客および発注先です。
  • 内部取引先

    内部取引先は、同じロジスティック会社の企業単位にリンクされた取引先です。内部取引先についてのすべての取引先役割を定義する必要があります。

    内部取引先は、たとえば、財務会社 F100 に属している倉庫から別の財務会社 (F200) に属している倉庫に商品が転送されるときに使用します。グループ間取引が作成されます。

    内部取引先と企業単位の間に 1 対 1 の関係がある必要があります。このため、企業単位ごとに 1 つの内部取引先を定義できます。

  • 系列会社取引先

    同じ複数会社構造内のロジスティック会社で、自社のロジスティック会社の取引先となります。企業モデルデータを EMM モジュールで定義するには、系列会社取引先について販売先役割と購買元役割を定義する必要があります。

    系列会社は次の箇所で使用します。

    • マルチプラントマスタ計画。企業計画でオーダファイルを分析する際に依存需要と独立需要を区別します。
    • 複数会社の電子データ交換 (EDI)。内部 EDI メッセージの宛先となる会社を決定します。

[取引先 (tccom4100s000)] セッションの [企業モデル] タブで、取引先を内部取引先または系列会社として定義できます。

内部取引先および系列会社取引先を定義する場合は、企業単位またはロジスティック会社の請求を行うことができます。また、価格設定と値引を使用したり、企業単位またはロジスティック会社の未決済請求書の残高をメンテナンスしたりすることができます。これは、財務会計と地方の税務申告に必要となる場合があります。