受渡条件

受渡条件では、商品の納入方法についての取引先との合意を定義します。受渡条件には、権利移動地点を含めることができます。

権利移動地点とは、法律上の所有権が変わる地点です。この地点で、リスクが売主から買主に移動します。

関連するオーダ文書に次の情報が出力されます。

• 受渡条件コード
• 権利移動地点の指定
• ユーザが受渡条件に添付したテキスト

受渡条件のテキストが該当する文書の言語に対応している場合は、その言語でテキストが出力され、それ以外の場合は、英語でテキストが出力されます。

受渡条件に権利移動地点の指定が含まれていない場合、受渡条件が入力された際に権利移動地点の指定が出力されます。

権利移動地点

権利移動地点は、次の 2 つの方法で定義できます。

• [受渡条件 (tcmcs0141m000)] セッションで、一般的な権利移動地点を定義できます。つまり、権利移動地点を仕出地または仕向地のいずれかに指定できます。権利移動地点の指定のために、出荷元または出荷先住所の一部、たとえば、都市、国、または郵便住所などを選択できます。
• [権利移動地点 (tcmcs0142m000)] セッションで、特定の住所に対応するなどの特定の権利移動地点を定義できます。

権利移動地点は、[住所 (tccom4530m000)] セッションに定義された住所で構成される場合があります。この場合、[権利移動地点の指定] のために住所の住所部分を選択できます。受渡条件に権利移動地点の指定が含まれていない場合、LN ではオーダ文書に記載されている権利移動地点の指定が出力されます。

次のセッションで、取引先のデフォルトの権利移動地点を選択できます。

• [サイト別出荷元取引先 (tccom2121m000)]
• [出荷元取引先 (tccom4121s000)]
• [購買元取引先 (tccom4120s000)]

[マニュアル販売請求書データ (cisli2120s000)] セッションや [購買オーダ (tdpur4100m000)] セッションなどで、権利移動地点を選択または変更できます。

受渡条件

受渡条件は、[受渡条件 (tcmcs0141m000)] セッションで定義できます。インコターム受渡条件を使用する場合は、[受渡条件] フィールドにインコタームコードを入力します。LN では、このコードをオーダ文書上に出力します。

[受渡条件 (tcmcs0141m000)] セッションで、[権利移動地点の分類] に関して次のいずれかの項目を選択できます。

• 仕出地
• 仕向地
• オーダにユーザがマニュアル入力した特定の場所

権利移動地点の分類が [仕出地] または [仕向地] の場合は、[権利移動地点の指定] フィールドに出荷元住所または出荷先住所の住所部分を指定できます。

権利移動地点の分類が [指定場所] の場合は、[権利移動地点の指定] フィールドで次のいずれかの値を選択できます。

• 権利移動地点がオーダにマニュアル入力されるように指定するには、[指定場所] を選択します。
• [権利移動地点 (tcmcs0142m000)] セッションで定義された特定の権利移動地点の指定を使用するには、[適用なし] を選択します。

例

権利移動地点が仕出地の場合は、[受渡条件 (tcmcs0141m000)] セッションに次の値を入力できます。

• [権利移動地点の分類] フィールドで、[仕出地] を選択します。
• [権利移動地点の指定] フィールドで、オーダに出力する必要のある出荷元の一部を選択します。

例

オーダに出力したいすべての情報が受渡条件のテキストに含まれている状況で、住所の指定も指名場所の入力も行いたくない場合は、[受渡条件 (tcmcs0141m000)] セッションで次の値を選択します。

• [権利移動地点の分類] フィールドで、[指定場所] を選択します。
• [権利移動地点の指定] フィールドで、[適用なし] を選択します。

次のセッションで、取引先のデフォルトの受渡条件を選択できます。

• [サイト別出荷元取引先 (tccom2121m000)]
• [出荷元取引先 (tccom4121s000)]
• [購買元取引先 (tccom4120s000)]