従業員管理 - 概要

従業員管理パッケージを使用すると、従業員関連データのメンテナンスや、時間および経費の入力と処理を行うことができます。この処理から発生する費用は、プロジェクト製造サービス、および財務会計に記帳されます。

適切なマスタデータが定義されたら、ユーザは次のことが実行可能になります。

  • 時間/経費の入力
  • 予算の入力 (オプション)
  • 時間/経費の承認 (オプション)
  • 時間/経費の処理
  • 実際時間による予算の更新 (オプション)
  • 時間/経費のアーカイブ

時間が登録されたら、その時間の承認と処理が可能になります。そして、実際時間と予算時間の比較ができます。

マスタデータを使用して、一般時間数および経費に使用する従業員の情報とコードを登録できます。また、役割、スキル、レート、付加費用に関する情報を登録することもできます。

時間/経費の入力

時間は次のいずれかの方法で入力できます。

  • 単一の従業員またはチームの登録

    時間会計セッションでは、単一の従業員またはチームについて時間を入力できます。チームの場合は、[チーム時間の割当] オプションを使用して、入力された時間をチームのメンバー間に配分することができます。[製造] 時間および [プロジェクト (PCS)] 時間に関して、機械時間を入力することもできます。1 人の従業員またはチーム全体のいずれでも、作業時間スケジュールを使用して特定期間の時間ラインを生成して、タスクの実際時間を簡単に配分することができます。一般タスクまたは [プロジェクト] 時間には、作業時間スケジュールを使用することができません。
  • ある範囲の従業員または特定従業員の一括登録

    [時間の一括登録 (bptmm1201m000)] セッションを使用して、一連の従業員の時間数をまとめて入力できます。[特定従業員] ボタンで、特定の従業員のリストを入力して使用します。

データ入力をさらに迅速化し、システムパフォーマンスを維持するには、次のセッションを使用します。

  • [ユーザプロファイル (bpmdm0102m000)]
  • [時間および経費のコピー (bptmm1210m000)]
  • [時間および経費の削除 (bptmm1206m000)]
  • [割当の使用 (bptmm1204m000)]

マニュアルで経費を入力するには、次のセッションを使用します。

  • [一般経費 (bptmm1111m300)]
  • [プロジェクト経費 (bptmm1111m100)]

予算の入力 (オプション)

予算は従業員別、チーム別、または部署別に入力できます。これにより、予算時間と従業員が入力した実際時間を比較できます。処理が完了すると、[従業員別予算 (bptmm3100m000)] セッション内で予算時間と実際時間を並べて表示できます。このセッションの [時間差異] フィールドには、予算時間と実際時間の差異が表示されます。

時間/経費の承認 (オプション)

[従業員管理パラメータ (bpmdm0100m000)] セッションで、[バッチ] オプションが選択されており、[要承認] チェックボックスがオンになっている場合は、次のステップを実行して時間または経費を承認します。

  1. 入力した時間または経費を保存します。
  2. 次のいずれかを実行します。

    • [時間および経費の一括承認および承認取消 (bptmm1202m000)] セッションを開始します。
    • ラインごとに該当するセッションで時間または経費を承認します。適切なメニューから [時間の承認] を選択します。

時間および経費の処理

時間の処理の場合、労務費は実際時間に基づいて計算されます。費用は次に適切なロジスティックパッケージに記帳され、最終的に財務会計に記帳されます。

経費の処理中、次のことが行われます。

  • プロジェクト経費はプロジェクトに記帳され、次に財務会計に記帳されます。
  • 一般経費は財務会計に直接記帳されます。

[従業員管理パラメータ (bpmdm0100m000)] セッションで選択したオプションによって、時間/経費を次のいずれかの方法で処理できます。

  • [直接]

    該当のセッションを終了すると、時間または経費が直ちに処理されます。このオプションを選択した場合は、適切なメニューから [処理実行] を選択して、セッションを終了することなく時間または経費を処理できます。
  • [バッチ]

    時間/経費は、[時間および経費の処理 (bptmm1203m000)] セッションの実行後にのみ処理されます。
注: 
  • 一連の従業員の時間/経費をチェックするには、権限のあるユーザが [時間および経費の出力 (完了チェック) (bptmm1410m000)] セッションを使用します。
  • 処理タイプが [製造オーダ]、[組立オーダ]、および[プロジェクト (PCS)] の場合は、[特定期日の時間会計処理 (bptmm1205m000)] セッションを使用して、状況が [クローズ] の活動または作業の時間を処理できます。

実際時間による予算の更新 (オプション)

時間の処理後は、[従業員別予算の実際時間の更新 (bptmm3201m000)] セッションを使用して従業員の予算を更新できます。

時間/経費のアーカイブ

予算データおよび時間/経費データは、従業員管理の履歴テーブルに保存されます。このデータをアーカイブ会社に保管する場合は、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの [アーカイブ会社] チェックボックスをオンにします。続いて、従業員管理プロジェクトサービス、および製造に関する参照および時間/経費データがアーカイブされます。

アーカイブセッションでは、適切な [実行タイプ] オプションを選択し、実行するアクションを指示します。共通情報および従業員管理では、マスタデータのアーカイブを選択することもできます。