調整データ - 例

この例では、出荷資材取引 SMA1 を使用します。この出荷資材取引は、外部の取引先 PSP1 専用であり、自社から顧客 CUST1 への梱包品目処理と PSP1 から自社への梱包品目処理が含まれます。

自社と PSP1 の両社が、梱包品目処理をそれぞれ登録します。内部 (自社) および外部 (PSP1) の梱包品目処理レコードは、同期される必要があります。そのために、PSP1 のレコードが [外部梱包品目処理 (whinr1116m000)] セッションにアップロードされます。これは外部 EXM から実行されます。

梱包品目処理レコードの残高 ([梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションでメンテナンスします) は、外部レコードと調整できます。

そのために、内部梱包品目処理レコードおよび外部梱包品目処理レコードに基づく調整データが [梱包品目の調整データの生成 (whinr1217m000)] セッションで生成されます。生成された調整データは、[梱包品目処理の調整データ (whinr1117m000)] セッションに表示されます。

[在庫レポートパラメータ (whinr0100s000)] セッションの [梱包品目調整基準] フィールドで、調整期間を [年/週] に設定します。その結果、調整データを生成するために、内部梱包品目処理および外部梱包品目処理が週ごとにグループ化されます。

[梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションの内部梱包品目処理

処理日 タイプ 品目 数量 残高 出荷資材取引 取引先 説明
yyyy-06-15 [入庫] BOX1 100 100 SMA1 PSP1 PSP1 から空のボックスを 100 個受け取りました。
yyyy-06-17 [出庫] BOX1 50 50 SMA1 CUST1 50 個のボックスに梱包した商品を顧客 CUST1 に出荷しました。
yyyy-06-25 [出庫] BOX1 50 0 SMA1 CUST1 50 個のボックスに梱包した商品を顧客 CUST1 に出荷しました。
yyyy-06-29 [入庫] BOX1 48 48 SMA1 PSP1 PSP1 から空のボックスを 48 個受け取りました。

[外部梱包品目処理 (whinr1116m000)] セッションの外部梱包品目処理

PSP1 については、外部アプリケーション Automotive Exchange Export Manager (EXM) 経由でこの処理データが LN に送信されます。

処理日 タイプ 品目 数量 残高 出荷資材取引 取引先 説明
yyyy-06-15 [出庫] BOX1 100 -100 SMA1 PSP1 PSP1 から空のボックス 100 個が自社に送付されました。
yyyy-06-17 [入庫] BOX1 50 -50   CUST1

CUST1 がボックス 50 個を PSP1 に返却しました。

CUST1 から PSP1 への返却フローは SMA1 の外部です。

yyyy-06-27 [入庫] BOX1 26 -24   CUST1

CUST1 がボックス 26 個を PSP に返却しました。

CUST1 から PSP1 への返却フローは SMA1 の外部です。

yyyy-06-29 [出庫] BOX1 50 -74 SMA1 PSP1 PSP1 から空のボックス 50 個が自社に送付されました。

[梱包品目処理の調整データ (whinr1117m000)] セッションから得られる調整データ

SMA1、梱包品目 BOX1 について、次の調整データが生成されます。

調整期間 処理日 発生元 訂正 タイプ 数量 内部数量合計 外部数量合計 差異 調整数量
yyyy-24 yyyy-06-15 [内部]   [入庫] 100 50 100 50  
yyyy-24 yyyy-06-15 [外部]   [入庫] 100 50 100 50  
yyyy-24 yyyy-06-17 [内部]   [出庫] 50 50 100 50  
yyyy-24 yyyy-06-17 [内部] X [在庫調整] 0 50 100 50 0
yyyy-25 yyyy-06-25 [内部]   [出庫] 50 -2 50 52  
yyyy-25 yyyy-06-29 [内部]   [入庫] 48 -2 50 52  
yyyy-25 yyyy-06-29 [外部]   [入庫] 50 -2 50 52  
yyyy-25 yyyy-06-29 [内部] X [在庫調整]   -2 50 52 1
凡例
調整期間

調整期間。この例では、調整数量は 「年/週」 です。その結果、第 24 週と第 25 週の後に訂正ラインが挿入されます。

訂正ラインでは、自社の残高を変更しないようにすることができます。また、PSP1 の合計数量を受け入れたり、調整数量をマニュアルで指定したりすることで、残高を調整できます。

処理日 処理日
訂正 訂正ライン
発生元
  • [内部]

    この処理は、[梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションで登録された梱包品目処理レコードから発生します。
  • [外部]

    この処理は、[外部梱包品目処理 (whinr1116m000)] セッションで登録された PSP1 のレコードから発生します。
タイプ 処理のタイプ
数量 この処理の梱包品目数量
内部数量合計 合計内部数量
外部数量合計 合計外部数量
差異 差異数量
調整数量 調整数量第 24 週では、内部残高が受け入れられています。調整数量は指定されていません。第 25 週では、調整数量 1 が指定されています。その理由は、PSP1 は 50 個と報告していましたが、自社が 48 個ではなく 49 個のボックスを受け取ったことが明らかになったからです。その結果、第 25 週の自社の残高が 49 に更新されています。