梱包品目の残高および処理

[出荷資材取引別梱包品目残高 (whwmd4175m000)] セッションで、出荷資材取引 (SMA) ごとに梱包品目の合計数量を表示およびメンテナンスできます。

梱包品目処理は、[梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションで表示およびメンテナンスできます。

梱包品目処理が発生するたびに、梱包品目残高の倉庫数量が更新されます。出庫処理ごとに、取引先内の数量が更新されます。

流動数量

梱包品目の流動数量は、該当の倉庫および取引先に存在する品目の合計数量です。梱包品目の流動数量はマニュアルで調整できます。流動数量は、取引先内の数量に次のように影響します。

取引先に存在する数量 = 流動数量 - 倉庫に存在する数量

たとえば、梱包サービスプロバイダが ABC タイプのパレットを 20000 個構築したとします。これらは梱包サービスプロバイダのデポに積み重ねられていて、自社の倉庫に送る準備ができているため、これらを使用して顧客に製品を輸送できます。この状況を反映するには、流動数量を 20000 に設定する必要があります。その結果、取引先、つまり梱包サービスプロバイダに存在する数量は 20000 に設定されます。その理由は、これらのパレットは自社の倉庫に輸送される予定のままであるためです。

梱包品目処理のマニュアル登録

梱包サービスプロバイダから供給される、または顧客から返却される空の梱包資材は、倉庫管理で定義された入庫または出荷に基づくものではありません。

このため、梱包品目の独立した出庫または入庫 (すなわち空の梱包品目の入庫と出庫) はマニュアルで指定する必要があります。

たとえば、梱包サービスプロバイダから 1000 の ABC パレットを自社倉庫に送付された場合、[梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションで 1000 の ABC パレットに [入庫] タイプまたは [在庫調整] タイプの梱包品目処理をマニュアルで指定する必要があります。その結果、残高で、倉庫内の数量が 1000 増加し、取引先に存在する数量が 1000 減少します。

注: 
  • [カスタムパラメータ (tcmcs0195m000)] セッションで独立梱包品目処理パラメータが有効化されている場合、独立した入庫および出庫をマニュアルで登録する必要はありません。梱包品目処理を参照してください。
  • マニュアルで入力された梱包品目処理を残高に反映するには、その処理を[確認済]に設定する必要があります。

梱包品目処理の自動登録

たとえば、30 の ABC パレットが含まれる出荷を顧客に送付する場合、30 のパレットについて、[出庫] タイプの梱包品目処理が [梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションで自動的に登録されます。その結果、残高では、倉庫内の数量が 30 パレット分減少し、取引先数量が 30 パレット分増加します。

自社が顧客であり、供給者で使用される梱包資材を所有している場合、注文商品の梱包に使用される梱包品目は、[梱包品目処理 (whinr1115m000)] セッションで [入庫] タイプの梱包品目処理として自動的に登録されます。

注: 

自社が発注先であり、梱包サービスプロバイダが梱包資材の所有者である場合、顧客から梱包サービスプロバイダへの梱包品目の返却は、梱包サービスプロバイダの責任になります。そのため、梱包品目フローのこの部分を追跡する必要はありません。