倉庫管理隔離検査 - 不適合資材レポート

品質が導入され、不適合機能が有効である場合、不適合資材レポート (NCMR) を作成して、隔離検査済在庫を処理できます。

不適合資材レポートでは、数量を指定し、隔離検査済品目の処分を決定する必要があります。[隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションの処分が更新されます。処分は、[隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションでマニュアルで処理されます。

不適合資材レポートは次のセッションで作成できます。

  • [検査オーダテストデータ (qmptc1115m000)]
  • [隔離検査在庫 (whwmd2671m000)]
  • [倉庫検査 (whinh3622m000)]
  • [作業の完了レポート (tisfc0130m000)]

これらのセッションで、[不適合レポート (qmncm1100m000)] セッションを開始して不適合資材レポートを作成します。

不適合資材レポートは、隔離検査在庫の作成前または作成後に作成できます。ただし、倉庫検査での未処理の不合格品目によって隔離検査在庫が予想される場合は、隔離検査在庫が作成されるまで、不適合資材レポートを [処分済] に設定することはできません。隔離検査在庫は、[隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションに表示されます。

隔離検査在庫は、入庫または出庫検査で品目が不合格になり処理された後、または、製造作業手順の完了時に不合格品目の入庫が確認された後、作成されます。不適合資材レポートは、発生元のオーダラインと (該当する場合) 検査ラインが一致する場合、隔離検査 ID にリンクされます。

[隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションでは、処分オプションと分割およびリセットオプションは使用できません。不適合資材レポートで処分を指定する必要があります。処分は、[隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションで更新されます。

再作業、再分類、または販売業者に返品という処分が不適合資材レポートに指定されている場合は、返品オーダ、製造オーダ、品目転送オーダに設定されたデフォルトオーダタイプに従って、処分オーダが作成されます。

[倉庫検査 (whinh3622m000)] セッションで品目が不合格になり、隔離検査に移動されると、不適合資材レポートの隔離検査場所 (該当する場合) が更新されます。

倉庫管理では、各ストックポイントに処分ラインが存在します。関連する不適合資材レポートのために、ストックポイント詳細は [不適合レポート (qmncm1100m000)] セッションに保管されます。

レポート作業手順の完了

製造作業手順中に不合格になった品目は、[作業の完了レポート (tisfc0130m000)] セッションの [不合格完成品を隔離検査に移動] オプションを使って品目を隔離検査に移動するまで、同じ不適合資材レポートに蓄積されます。同じ作業手順でそのあと不合格になった品目は新しい不適合資材レポートに登録されます。

[不合格完成品を隔離検査に移動] オプションを選択すると、不合格品目を隔離検査倉庫または隔離検査場所に入庫する倉庫オーダの作成がトリガされます。入庫が確認された後、隔離検査 ID が作成され、[隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションに表示されます。

一部処分

対応する隔離検査 ID に対して処分ラインが存在していながら、不適合資材レポートで処分する合計数量が減少した場合、この不適合資材レポートを使ってこれらの処分ラインを完全に処理することはできません。

処分ラインの残り数量を処理するには、[不適合レポート (qmncm1100m000)] セッションで新しい不適合資材レポートをマニュアルで作成し、その不適合資材レポートを、処分ラインの発生元の検査レコードと倉庫オーダにリンクする必要があります。新しい不適合資材レポートで、処分ラインの処分を指定し、[隔離検査在庫 (whwmd2671m000)] セッションでその処分ラインを処理できます。

また、[NCMR の分割] オプションを使って不適合資材レポートを分割することで、一部処分を実行することもできます。分割された不適合資材レポートはそれぞれ別の処分をすることができます。