出庫手順

出庫手順は、商品を倉庫から出庫するため、およびこれらの商品を出荷用または転送用として準備するために LN で実行する必要がある各活動によって構成されます。必要に応じて、出庫手順に出庫検査を含めることができます。

このトピックでは、出庫手順のすべてのステップ (活動とも呼ばれます) について説明し、これらのステップの実行方法を示します。

必須のステップについては、ステップの説明の中で示しています。必須でない活動は、倉庫手順に含める必要はありません。また、活動をマニュアルまたは自動のどちらで実行する必要があるかを指定できます。倉庫手順の定義方法については、倉庫手順を定義するにはを参照してください。

出庫オーダラインについて出庫勧告が生成された後、出庫勧告を修正できます。[完全梱包のみ] の機能が導入されている場合、修正済の勧告数量が完全梱包の倍数でないときには警告メッセージが表示されます。出荷の確認時に、勧告数量を完全梱包の倍数に修正できます。

出庫手順には、次のステップが含まれます。

  1. 出庫勧告の作成

    [出庫勧告] 活動は、出庫手順の必須ステップです。

    出庫手順の最初のステップとして、倉庫から出庫したい商品に対する出庫勧告を生成します。出庫したい商品に対する出庫オーダラインが作成された後、ただちに出庫勧告を生成できます。倉庫に保管場所がない場合、出庫勧告に保管場所はリストされず、出庫される数量のみがリストされます。

    出庫勧告を生成するには、[出庫勧告の生成 (whinh4201m000)] セッションで、出庫したい商品がリストされているオーダラインを選択して [勧告] をクリックします。別の方法として、[出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションまたは [出庫ライン状況概要 (whinh2129m000)] セッションで個々の出庫オーダラインに対して出庫勧告を生成できます。

    出庫オーダラインの当初の状況は、[計画済] または [オープン] です。これは、パラメータ設定によって決まります。当初の状況が [計画済]の場合、出庫勧告を生成するには、まずオーダラインを有効化して [オープン] の状況を取得する必要があります。詳細については、次のトピックを参照してください: 倉庫オーダおよびオーダラインの計画済状況。出庫勧告が生成されると、その出庫勧告に対して選択した商品が一覧表示されている出庫オーダラインの状況は [勧告済] に変わります。詳細については、次のトピックを参照してください:出庫勧告

  2. 出庫勧告の発行

    [出庫勧告の発行] 活動は、出庫手順の必須ステップです。

    出庫勧告の生成後に、次のような理由により出庫勧告を発行する必要があります。

    • 該当の出庫勧告に関連する出庫オーダラインの倉庫手順にピッキングリストが含まれている場合に、ピッキングリストを生成できるようにするため
    • 倉庫手順にピッキングリストが含まれていない場合に、該当の商品を出荷できる状態になっていることを示すため
    • 倉庫手順に検査が含まれている場合に、該当の商品を検査できる状態になっていることを示すため

    出庫勧告が発行されると、関連する出庫オーダラインおよび扱い単位の状況は次のいずれかになります。

    • [発行済]

      出庫オーダラインの出庫の倉庫手順に、ピッキングリストが含まれている場合。ピッキングリストの詳細については、次のステップ (ピッキングリストの生成) を参照してください。
    • [発送確定済]

      出庫オーダラインの出庫の倉庫手順に、ピッキングリストが含まれていない場合。この状況は、商品が倉庫の積込エリアにすでに移動していて、出荷直前の状態にあることを示しています。[発送確定済] のオーダラインについて、出荷ラインが作成されます。これらのラインに対して出荷手順を実行できます。
    • [検査予定]

      出庫オーダラインの出庫の倉庫手順に出庫検査が含まれていて、該当の品目に出庫検査が必要な場合。出庫検査の詳細については、出庫商品の検査のステップを参照してください。

    出庫勧告を発行するには、[出庫勧告の発行 (whinh4202m000)] セッションで、出庫したい商品がリストされているオーダラインを選択して [勧告発行] をクリックします。別の方法として、[出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションまたは [出庫ライン状況概要 (whinh2129m000)] セッションで個々のオーダラインに対して出庫勧告を発行できます。

  3. ピッキングリストの作成

    ピッキングリストは、出庫したい商品をどの保管場所から収集する必要があるかが示されている文書です。ピッキングリストには、倉庫から商品をピッキングする優先順位が示されます。出庫勧告の生成後に、ピッキングリストを生成できます。ピッキングリストの活動は必須ではなく、保管場所が管理されている倉庫のみに利用できます。出庫オーダラインに対してピッキングリストが生成された後、該当のオーダラインの状況は [発行済] のままです。

    ピッキングリストは、[ピッキングリストの生成 (whinh4415m000)] セッションで生成できます。

  4. ピッキングリストの調整

    勧告されたものではなく他の商品をピッキングしたい場合は、ピッキングリストを変更できます。また、保管場所を変更することもできます。つまり、ロット番号、シリアル番号、品目数量、または保管場所を変更できます。

  5. ピッキングリストの確認

    ピッキングリストに記載の商品がピッキングされたことを確認するには、[ピッキングリスト (whinh4525m100)] セッションで適切なメニューから [ピッキング実行] オプション、[ピッキング任務] オプション、または [勧告のピッキング] オプションを選択します。関連する出庫オーダラインの状況は、[発送確定済] に変わります。この状況は、商品が倉庫の積込エリアにすでに移動していて、出荷直前の状態にあることを示しています。[発送確定済] のオーダラインについて、出荷ラインが作成されます。これらのラインに対して出荷手順を実行できます。ただし、倉庫手順に出庫検査が含まれている場合、状況は [検査予定] に変わります。

  6. 出庫商品の検査

    入庫検査とは異なり、出庫検査自体は倉庫手順の一部分ではなく、出庫手順にユーザが追加できる活動の 1 つです。倉庫管理、発注先、または品目の設定で品目検査が必要な場合、倉庫手順に出庫検査ステップを追加できます。

    倉庫手順に検査活動が含まれている場合、出庫勧告が発行されるか (前のステップで説明されているように) ピッキングリストが確認されて関連する出庫オーダラインの状況が [検査予定] に変わった後に、[倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションで検査レコードが作成されます。

    その後、倉庫検査概要 (whinh3122m000) セッションまたは倉庫検査 (whinh3622m000) セッションで品目の承認、不合格、廃棄、および処理ができます。

    承認済および処理済の品目に関連する出庫オーダラインの状況は [発送確定済] になります。この状況は、商品が倉庫の積込エリアにすでに移動していて、出荷直前の状態にあることを示しています。[発送確定済] のオーダラインの場合、ERP LN で出荷ラインが作成されます。これらのラインに対して出荷手順を実行できます。不合格品目数量と処理済品目数量は、在庫から削除されるか、出庫手順を使用しないで隔離検査倉庫または隔離検査保管場所に送付されます。出庫オーダラインの不合格数量は更新されます。