多量シナリオでのロット登録
このトピックでは、多量シナリオ時にロット番号を登録する方法とタイミングについて説明します。
通常、多量シナリオ時は、品目が倉庫から出荷されるとき、つまり数量を発行するときまで、ロットコードを指定する必要はありません。オプションで、入庫中にロットを登録することもできます。いくつかのロットの組合せの出庫勧告ラインまたは出荷ラインを作成できます。
登録する入庫または出庫処理ロット番号を決定するために、ロット/シリアル登録テンプレートで 1 つまたは複数のテンプレートを定義することができます。
品目をロット/シリアル登録テンプレートにリンクするには、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] または [品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションの [ロット/シリアル登録テンプレート] フィールドを使用します。
品目にロット/シリアル登録テンプレートがない場合、またはテンプレートにオーダ発生元と処理タイプの適用可能な組合せの設定が含まれていない場合には、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] または [品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションの次のフィールドが利用されます。
- [入庫時ロット入力]
- [転送時ロット入力]
[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] または [品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションの [完成状態時のロット出庫登録] フィールドの設定は、ロット/シリアル登録テンプレートよりも優先されます。
入庫
ロット登録パラメータに従って入庫中にロット番号を入力する必要がある場合、入庫処理中にロット番号を登録する必要があります。ただし、[倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションの [ロットの自動生成] チェックボックスをオンにしている場合は、ロット番号が自動的に登録されます。
次のセッションのいずれかで、ロット番号を登録することができます。
- 入庫オーダラインのロット/シリアル (whinh2116m000)
- 出荷通知ラインストックポイント詳細 (whinh3105m000)
- 扱い単位ストックポイント詳細 (whwmd5136m000)
- 入庫ラインストックポイント詳細 (whinh3123m000)
オーダのロット選択が [特定] である場合は、入庫手順で新規ロットコードを生成することはできません。この場合、オーダのロットコードはすでに指定されています。
出庫
多量シナリオを採用する場合は、在庫から出荷されるあらゆる数量の品目にロットコードを指定する必要がありますが、次の場合は除きます。
- [転送時ロット入力] が [No] に設定されている場合、転送オーダ関連の出庫に対してロット番号を指定することはできません。
- 出庫手順を終了する前にロットを登録する必要があります。ロットをまだ登録していない場合は、LN で出庫手順の最後のオーダステップを完了できません。
- クロスドッキングを使用して購買構成要素を直接、ワークセンタに送信する場合、その品目は、倉庫の入庫手順および出庫手順を通過しません。
- ロットコードを入力できるようにするには、倉庫とワークセンタの該当する組合せについて、[発生元別デフォルトオーダタイプ (whinh0120m000)] セッションの [出荷の作成] フィールドを、[クロスドッキングのロット/シリアル] に設定します。その場合、出荷が生成されて、ロット番号を入力できるようになります。詳細については、出荷の作成を参照してください。
以下の状況では、出庫手順で新規ロットコードを生成することはできません。
- [入庫時ロット入力]が [Yes] である場合。この場合は、出庫手順で既存のロットコードを使用してください。
- オーダのロット選択が [特定] である場合。この場合、オーダのロットコードはすでに指定されています。
出庫勧告ライン
ロットは、[ロット/シリアルの出庫勧告 (whinh4126m000)] セッションで登録できます。このセッションは、[出庫勧告 (whinh4525m000)] セッションまたは [倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションから開始できます。
出荷ラインを作成しない場合は、必ず、出荷勧告ラインでロットを登録してください。そうでない場合は、出荷ラインでロットを登録できます。
出庫勧告ラインのロット番号を登録した後に出庫ラインを作成すると、出庫勧告ラインのロット番号が出荷ラインのデフォルトデータとして使用されます。
出荷ライン
ロットの最も一般的な登録場所は、[出荷ラインストックポイント詳細 (whinh4133m000)] セッションです。このセッションは、[出荷 - ライン (whinh4131m000)] セッションから開始できます。
クロスドッキングシナリオでは、出庫勧告ラインが使用できないため、必ず、[出荷ラインストックポイント詳細 (whinh4133m000)] セッションでロットを登録してください。
出荷ラインを分割して、出荷ライン数量の一部を新規出荷ラインに移動する場合、出荷ライン全体で各種ロットおよびシリアル番号を分割する方法も指定する必要があります。
完成状態構成要素
[完成状態時のロット出庫登録] フィールドが [Yes] で、完成品がシリアル番号管理されている場合、[シリアル完成品 - 完成状態構成要素 (timfc0111m000)] セッションで完成状態構成要素を記録中にロット番号を登録する必要があります。
この場合、出庫勧告ラインまたは出荷ラインのロット登録はスキップできます。
完成品がシリアル番号管理されていない場合、完成状態構成品目は存在しないので、出庫勧告ラインまたは出荷ラインのロット番号を登録する必要があります。
扱い単位
扱い単位のロット番号登録の詳細については、扱い単位のロット番号とシリアル番号を登録するにはを参照してください。
その他の状況
特定の状況では、次のセッションのいずれかで、ロット番号を登録することができます。
- 循環棚卸オーダラインストックポイント詳細 (whinh5106m000)
- 調整オーダラインストックポイント詳細 (whinh5126m000)
ロット登録および検査
入庫または出庫品目を検査する必要があることを、倉庫手順で指定すると、[倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションからロット登録を開始することができます。
この場合、受入済品目または不合格品目にロットコード (または、シリアル番号) を指定する必要があります。