カンバン
通常、カンバン供給システムは、低コストおよび多量の構成要素品目の供給に使用されます。また、カンバンシステムを使用して、フロア在庫品目を供給することもできます。
これらの品目は、製品を製造する、または大量の構成要素品目または部分組立品を完成品に組み立てるために使用されます。
構成要素品目または工程品目は、カンバン供給オーダを介して取引先、ワークセンタ、倉庫から工程倉庫に供給されます。
カンバンオーダ
カンバンオーダは、倉庫に供給する要求です。設定によって、品目が倉庫、取引先、またはワークセンタから供給されるかどうかが決まります。
通常、カンバン供給オーダの作成は、バーコード方式でスキャナを使用して実行します。LN がファクタリング会社に統合されている場合、カンバンオーダは、カンバンラベルのバーコードがスキャンされたときに作成されます。
ユーザは、LN にカンバンオーダをマニュアルで作成することも、自動的に作成することもできます。
カンバンオーダ勧告
オプションで、カンバンオーダの作成をカンバンオーダ勧告よりも優先して、実際のオーダが作成される前に承認を許可することもできます。同一の品目について、複数のカンバンシグナルからの供給要求を 1 つの勧告に分類することができます。カンバンオーダ勧告は、カンバンオーダに変換する前に確認する必要があります。
カンバンシグナル
カンバンシグナルは、カンバン供給オーダの作成をトリガするために使用されます。カンバンシグナルは、ラベルコードと供給数量を含み、倉庫と品目の組合せにリンクされます。
通常、カンバンシグナルはカンバン棚を表します。ユーザが空の棚のラベルコードをスキャンすると、シグナルに定義済の品目数量を持つ供給オーダが生成されます。
1 つのシグナルで複数の棚を表すこともできます。たとえば、ラベルが 1 つおきの棚に添付されています。両方の棚が空の場合、ユーザは 2 番目の空の棚のラベルをスキャンして、両方の空の棚の供給オーダを生成します。
次のセッションでカンバンシグナルに基づいてカンバンオーダを生成できます。
- [オーダの生成 (カンバン) (whinh2200m000)]
- [カンバンシグナル (whwmd2111m000)]
- [倉庫別品目データ (whwmd210s000)]
カンバンループ
カンバンシグナルは、[倉庫別品目データ (whwmd2110s000)] セッションで倉庫と品目の組合せについて定義されます。複数のカンバンシグナルを、倉庫と品目の単一の組合せにリンクできます。品目と倉庫の単一の組合せについて定義された複数のシグナルがカンバンループを表します。
品目の需要に応じて、カンバンループのシグナル数を増減できます。
ループのシグナル数を計算することも、マニュアルで指定することもできます。計算する場合、シグナル数は特定期間の平均日次需要によって求められます。
再利用可能または一意のカンバンシグナル
カンバンシグナルには、再使用可能なものと再使用不可のものがあります。
再使用可能なシグナルは、カンバンループ内で継続的に使用して、供給オーダをトリガできます。品目の需要が減少し、より少ないシグナルが必要な場合、一時的にシグナルを無効にして、需要が増加したときにそれらのシグナルを再び有効にすることができます。
再使用不可のシグナルは、1 つのみの供給オーダにリンクされます。供給オーダが工程倉庫に入庫すると、シグナルは永続的にクローズされ、新規のシグナルが生成されます。
事前定義またはマスクベースのカンバンシグナル
カンバンシグナル ID は、マスクに基づくか、または事前定義することができます。事前定義されたカンバンシグナルの使用が導入されている場合、カンバンシグナル ID はマニュアルで指定されます。
カンバンの設定
カンバン供給システムの設定には以下が含まれます。
- (オプション) 工程倉庫およびフロア在庫品目の定義
- (オプション) カンバンオーダ勧告設定
- 品目と供給の設定
- シグナル設定
- ループ設定