検査扱い単位のシリアル登録

検査を必要とする多量シリアル番号付品目それぞれと、ストックポイントを 1 つの倉庫検査に統合チェックボックスがオンの場合は少量シリアル番号付品目のそれぞれについて、別の検査ラインが作成されます。そのような検査ラインに扱い単位が存在し、その扱い単位に検査結果を指定する場合、検査ラインの検査結果が更新されます。

ただし、扱い単位にシリアル番号が存在しない場合、以下の例で説明するような状況では、検査結果を更新する検査ラインを決定できません。そのような場合は、検査結果を入力する前にシリアルを登録するように指示するメッセージが表示されます。

検査 INS00001 には次の検査ラインがあります。

検査ライン シリアル 承認済 破壊済 不合格
1 S1 0 0 0
2 S2 0 0 0
3 S3 0 0 0
4 S4 0 0 0
5 S5 0 0 0
6 S6 0 0 0

各検査ラインに多量シリアル番号付品目が 1 つあります。INS00001 には扱い単位 HU001 が存在し、これには子扱い単位が 2 つあります。HU002 と HU003 は、それぞれシリアル番号付品目を 3 つ含みます。HU002 全体を不合格にする場合は、どの検査ラインで不合格品目を更新する必要があるのか判断できません。したがって、まず HU002 のシリアル番号を登録する必要があります。

HU002 のシリアル S1、S2、S3 を生成して、HU002 の品目を不合格にする場合、検査ラインは次のように更新されます。

検査ライン シリアル 承認済 破壊済 不合格
1 S1 0 0 1
2 S2 0 0 1
3 S3 0 0 1
4 S4 0 0 0
5 S5 0 0 0
6 S6 0 0 0

次に HU003 全体を承認する場合は、HU003 のシリアル番号を登録する必要はありません。残りの検査ラインをすべて承認する必要があると判断できるためです。検査を処理すると、検査ライン 4、5、6 が更新されます。

検査ライン シリアル 承認済 破壊済 不合格
1 S1 0 0 1
2 S2 0 0 1
3 S3 0 0 1
4 S4 1 0 0
5 S5 1 0 0
6 S6 1 0 0

検査 INS00002 には次の検査ラインがあります。

検査ライン ロット シリアル 承認済 破壊済 不合格
1 L1 S1 0 0 0
2 L1 S2 0 0 0
3 L1 S3 0 0 0
4 L2 S4 0 0 0
5 L2 S5 0 0 0
6 L2 S6 0 0 0

各検査ラインに多量シリアル番号付で少量ロット管理の品目が 1 つあります。INS00002 には扱い単位 HU004 が存在し、これには子扱い単位が 2 つ(HU005 と HU006) あります。

HU005 はシリアル番号付品目が 3 つのロット L1 を含み、HU006 はやはりシリアル番号付品目が 3 つのロット L2 を含みます。

HU005 全体を承認し、HU006 の 1 つの品目を不合格にする場合は、どの検査ラインで承認済品目と不合格品目を更新する必要があるのか判断できません。したがって、まず HU005 と HU006 のシリアル番号を登録する必要があります。次に HU005 を承認し、HU006 の S を不合格にした場合、INS00002 を処理することはできません。HU006 にはまだ 2 つの品目が検査結果なしで残っているためです。最下位レベルの扱い単位の 1 つに承認済数量、不合格数量、または破壊済数量がある場合、検査を処理することはできません。