返品証明書

返品証明書の概念を設定したら、販売返品オーダに基づいた入庫について、返品証明書を出力できます。

返品証明書は、販売返品オーダに基づいた入庫に生成されます。顧客に送付する最終バージョンの返品証明書を出力する前に、暫定バージョンを出力できます。

返品証明書は、返品証明書 (whinh3125m000) セッションで生成されます。このセッションでは、返品証明書の詳細の一部の管理と、暫定バージョンまたは最終バージョンの出力を行うことができます。

返品証明書の生成

販売返品オーダに基づく入庫の場合、返品の入庫ラインを確認したときに返品証明書が生成されます。返品証明書には、入庫ラインと入庫ヘッダの情報が含まれます。新しい返品証明書の状況は [オープン] です。

入庫の別の入庫ラインが確認されると、返品証明書の最終バージョンが出力済の場合や返品証明書にその他の変更が行われている場合を除き、その入庫ラインが返品証明書に追加されます。

返品証明書に入庫ラインを追加できない場合は、その入庫に別の返品証明書が生成されます。

入庫ラインが確認されると、以下のステップが実行され、入庫ラインが返品証明書に追加されるか、新しい返品証明書が作成されます。

  1. 入庫の以下のデータと一致する、オープンな、まだ完了していない返品証明書が存在するかどうかがチェックされる

    • 出荷元コードと住所
    • 出荷先コードと住所
    • 入庫を処理するオフィス
    • 請求先取引先
    • 販売先取引先
    • 輸送理由
    • 納入コード
    • 経路
    • 運送業者
    • 受渡条件
  2. 存在する場合、入庫ラインが返品証明書に追加される
  3. 存在しない場合、入庫ラインについて返品証明書が生成される

入庫が確認されると、入庫の入庫ラインに生成された返品証明書も確認されます。

入庫 0001 の状況は [オープン] であり、以下の入庫ラインが含まれます。

入庫ライン 出荷元 出荷先 品目 数量 運送業者
10 取引先 A 倉庫 001 A 150 Speedex
20 取引先 A 倉庫 001 A 200 Speedex
30 取引先 A 倉庫 001 A 200 Speedex

入庫ライン 10 が確認されると、入庫 0001 に返品証明書 RC1 が作成され、入庫ライン 10 が返品証明書 RC1 に追加されます。返品証明書 RC1 の状況は [オープン] です。これは、入庫 0001 の状況に一致しています。

入庫ライン 20 が確認されると、入庫ライン 20 が返品証明書 RC1 に追加されます。入庫 0001 と返品証明書 RC1 の状況は [オープン] のままです。

入庫ライン 出荷元 出荷先 品目 数量 運送業者 状況 返品証明書 状況
10 取引先 A 倉庫 001 A 150 Speedex 確認済 RC1 オープン
20 取引先 A 倉庫 001 A 200 Speedex 確認済 RC1 オープン
30 取引先 A 倉庫 001 A 200 Speedex      

ここで、ユーザが返品証明書 RC1 の運送業者を変更します。その結果、入庫 0001 と返品証明書 RC1 のデータが一致しなくなります。入庫ライン 30 が確認されたときに、この入庫ラインを返品証明書 RC1 に追加できません。そのため、入庫 0001 に返品証明書 RC2 が作成され、入庫ライン 30 が返品証明書 RC2 に追加されます。

入庫ライン 30 は入庫 0001 の最終入庫ラインであるため、入庫 0001 は確認されます。その結果、返品証明書 RC1 および RC2 も確認されます。

入庫ライン 出荷元 出荷先 品目 数量 運送業者 状況 返品証明書 状況 運送業者
10 取引先 A 倉庫 001 A 150 Speedex 確認済 RC1 確認済 Speedex
20 取引先 A 倉庫 001 A 200 Speedex 確認済 RC1 確認済 Speedex
30 取引先 A 倉庫 001 A 200 Speedex 確認済 RC2 確認済 ABC

設定

返品証明書の使用と、返品証明書の使用を管理する設定は、会社全体に定義します。個別のサイトおよび倉庫について、返品証明書の使用を無効にしたり、さまざまな設定を調整したりできます。