入庫手順と入庫検査手順 - 詳細

入庫手順および検査手順は、倉庫に保管する商品を入庫および (必要な場合は) 検査するために LN で実行する必要がある活動によって構成されます。このトピックでは、入庫手順および検査手順のすべてのステップ (活動とも呼ばれます) について説明し、これらのステップの実行方法を示します。

活動の一部は必須です。保管場所が管理されている倉庫にだけ適用される活動もあります。必須でない活動は、倉庫手順に含める必要はありません。また、活動をマニュアルまたは自動のどちらで実行する必要があるかを指定できます。倉庫手順の定義方法については倉庫手順を定義するにはおよび「活動の自動またはマニュアル実行」を参照してください。

入庫手順と検査手順には、次の必須活動が含まれます。

  • [入庫 (whinh3512m000)]
  • [入庫勧告の生成 (whinh3201m000)]
  • [入庫勧告プットアウェイ (whinh3203m000)]

以下の活動が実行できるのは保管場所が管理されている倉庫に対してのみです。

  • [入庫勧告の生成 (whinh3201m000)]
  • [入庫勧告プットアウェイ (whinh3203m000)]
  • [保管リスト生成 (whinh3415m000)]
  • [保管リスト (whinh3525m100)]

倉庫が保管場所管理されていない場合、これらの活動がスキップされ、入庫の確認後に商品が倉庫に自動的に保管されます。この時点で、入庫オーダラインの状況は [オープン入庫] から [プットアウェイ] に変わります。

  1. 商品入庫ノートの出力 (任意)

    入庫手順の最初のステップとして、入庫したい入庫オーダラインの商品入庫ノートを出力します。入庫オーダラインの最初の状況は、[計画済] または [オープン] です。詳細については、次のトピックを参照してください: 商品入庫ノートの出力 (whinh3412m100) および倉庫オーダおよびオーダラインの計画済状況

  2. 商品の入庫

    [入庫 (whinh3512m000)] 活動は、入庫手順の必須ステップです。

    入庫商品が倉庫に到着すると、商品が計数され、商品の入庫が確認されます。多くの倉庫では、商品の入庫にスキャンデバイスを使用します。この場合、スキャンデバイスによって、商品の扱い単位のシリアル番号またはラベルがスキャンされます。

    LN で商品を入庫するには、入庫レコードを作成し、作成した入庫レコードに入庫オーダライン事前出荷通知、または商品をリストする扱い単位をリンクする必要があります。この結果、リンク済の入庫オーダライン、扱い単位、または事前出荷通知ラインに入庫ラインが作成されます。 詳細については、次のトピックを参照してください:商品の入庫方法

    入庫商品の所有権が会社所有以外の場合、入庫が入庫オーダラインにリンクされたときに所有権レコードが作成されます。所有権が委託の場合、[委託入庫 (whwmd2550m000)] セッションで消費レコードが作成されます。所有権が顧客所有の場合は、委託在庫が使用されるか、倉庫から出庫されるときにのみ、[顧客所有入庫 (whwmd2550m100)] セッションで消費レコードが生成されます。詳細については、次のトピックを参照してください: 倉庫管理の在庫所有権

    入庫レコードは、[入庫 (whinh3512m000)] セッションで作成できます。

    別の方法として、次のステップを実行して、入庫オーダラインの入庫を作成することができます。

    1. [入庫オーダライン (whinh2110m000)] セッションまたは [入庫ライン状況概要 (whinh2119m000)] セッションで、適切なメニューを選択します。
    2. 適切なメニューで、[入庫] をクリックします。

    入庫オーダラインに対する入庫レコードを作成すると、その入庫オーダラインの状況は [オープン入庫] に変わります。

    入庫を作成し、オーダライン、扱い単位、または事前出荷通知をリンクした後、入庫を確認する必要があります。入庫が確認されると、入庫オーダラインの状況は [入庫済] に変わり、入庫した品目の在庫レコードが作成されます。

    保管場所が管理されていない倉庫の場合は、入庫オーダラインの入庫を確認する際に、状況が [オープン入庫] から [プットアウェイ] に変わります。これは、保管場所が管理されていない倉庫については、入庫勧告とプットアウェイ活動を使用できないためです。入庫の確認後、商品は自動的にプットアウェイされます。倉庫手順に検査手順が含まれる場合は、入庫オーダラインの状況は [オープン入庫] から [検査予定] に変わります。このことは、ステップ「7」で説明しています。

    入庫を確認するには、[入庫 (whinh3512m000)] セッションで適切なメニュー → [確認] → [入庫] と選択します。 詳細については、次のトピックを参照してください:商品の入庫方法

    この活動が自動的に実行される場合、入庫レコードの作成と確認の両方が実行されます。

  3. 商品の勧告

    入庫勧告は、入庫済または検査済の商品を倉庫内の特定の保管場所に移動させる指示書で構成されます。

    入庫確認後に、商品の移動先のピッキング保管場所またはバルク保管場所を示す入庫勧告を生成できます。

    入庫オーダラインに定義されている倉庫手順に検査手順が含まれている場合、入庫勧告には商品を移動する必要がある検査場所が表示されます。詳細については、次のトピックを参照してください: このトピックのステップ 「7」 「入庫商品の検査」 の説明

    入庫勧告を生成するには、[入庫勧告の生成 (whinh3201m000)] セッションで、勧告したい商品がリストされている入庫オーダラインを選択して [勧告] をクリックします。入庫勧告データは、[入庫勧告 (whinh3525m000)] セッションでメンテナンスできます。別の方法として、[入庫ライン状況概要 (whinh2119m000)] セッションで、個々のオーダラインに入庫勧告を生成できます。詳細については、次のトピックを参照してください:入庫勧告を生成/プットアウェイするには

    入庫勧告が生成されると、該当の入庫勧告で選択した商品がリストされている入庫オーダラインの状況は [勧告] に変わります。

  4. 保管リストの作成

    保管リストは、入庫済または検査済の商品をどの保管場所に格納する必要があるかが示されている文書です。保管リストには、入庫勧告よりも詳細な指示が記載されています。入庫勧告の生成後に、保管リストを生成できます。保管リストの活動は、保管場所が管理されている倉庫にのみ利用できます。入庫オーダラインに対して保管リストが生成されると、該当のオーダラインの状況は [勧告] のままです。

    保管リストは保管リスト生成 (whinh3415m000) セッションで作成できます。

    別の方法として、[入庫ライン状況概要 (whinh2119m000)] セッションで、個々の入庫オーダラインに保管リストを生成できます。

  5. 保管リスト

    保管リスト (whinh3525m100) セッションで、保管リストデータをメンテナンスしたり、保管リストにリストされている商品をプットアウェイしたりできます。保管リスト (whinh3525m100) セッションで商品をプットアウェイした場合は、[入庫勧告プットアウェイ (whinh3203m000)] セッションを使用する必要はありません。保管リストにリストされている商品をプットアウェイすると、関連するオーダラインの状況は [勧告] から [プットアウェイ] に変わります。

    入庫オーダラインに定義されている倉庫手順に検査手順が含まれる場合、入庫勧告がプットアウェイされると検査レコードが作成され、入庫オーダラインの状況は [検査予定] になります。

  6. 商品のプットアウェイ

    入庫が確認され、入庫オーダラインまたは扱い単位に対して入庫勧告が生成されると、商品を倉庫に保管できます。

    商品のプットアウェイは、次のセッションを使用して行えます。

    • [入庫勧告プットアウェイ (whinh3203m000)]
    • [入庫勧告 (whinh3525m000)]
    • [入庫ライン状況概要 (whinh2119m000)]
    • [保管リスト (whinh3525m100)]

    入庫オーダラインがプットアウェイされると、オーダラインの状況は [プットアウェイ] になります。詳細については、次のトピックを参照してください:入庫勧告を生成/プットアウェイするには

    入庫オーダラインに定義されている倉庫手順に検査手順が含まれる場合、入庫勧告がプットアウェイされると検査レコードが作成され、入庫オーダラインの状況は [検査予定] になります。

  7. 入庫商品の検査

    入庫検査手順は、LN において主要な倉庫管理手順の 1 つです。倉庫管理、発注先、または品目の設定で品目検査が必要な場合、倉庫手順に検査手順を追加できます。

    保管場所が管理されている倉庫の場合、商品の入庫が確認され、入庫勧告がプットアウェイされると、倉庫で指定された検査場所に入庫商品が移動されます。検査場所にプットアウェイされた入庫オーダラインの状況は、[検査予定] になります。

    効率を高めるには、検査場所への入庫勧告を自動実行に設定することを検討してください。

    保管場所が管理されていない倉庫の場合、入庫オーダラインの状況は入庫が確認された後で [検査予定] に変わります。

    状況が [検査予定] の入庫オーダラインの場合、検査と検査ラインが作成されます。検査データは、倉庫検査 (whinh2631m100)倉庫検査概要 (whinh3122m000)倉庫検査 (whinh3622m000) の各セッションでメンテナンスできます。

    検査済オーダラインの承認済数量と処理済数量については、倉庫の保管場所が管理されている場合、入庫勧告を再度作成して検査済商品をプットアウェイする必要があります。検査済の商品に対して入庫勧告の生成とプットアウェイを行うには、前のステップと同じ操作を実行します。検査後入庫勧告が生成される入庫オーダラインの状況は、[勧告] です。検査後プットアウェイされる入庫オーダラインの状況は、[プットアウェイ] です。

    保管場所が管理されていない倉庫の場合、入庫オーダラインの承認済数量と処理済数量の状況は検査が処理された後で [プットアウェイ] に変わります。これは、保管場所がない倉庫については、[入庫勧告の生成 (whinh3201m000)][保管リスト生成 (whinh3415m000)][保管リスト (whinh3525m100)] および [入庫勧告プットアウェイ (whinh3203m000)] 活動を使用できないためです。

    設定に応じて、不合格品目数量は在庫から削除されるか、隔離検査倉庫または隔離検査場所に入庫勧告なしで送付されます。隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000) セッションで隔離検査項目を処理できます。

    破壊済品目数量は、調整オーダを介して在庫から削除されます。