扱い単位の超過納入がある出庫勧告を許可
出庫勧告の作成時に、正確な勧告対象数量が在庫にないことがあります。たとえば、勧告対象数量が 100 であり、分割できない 3 つの扱い単位 (それぞれに 70 個の品目が含まれる) が在庫にあるとします。
この場合には、[出庫勧告の生成 (whinh4201m000)] セッションの [許容超過納入] チェックボックスをオンにして、超過納入がある (つまり、勧告済数量がオーダラインの勧告対象数量を超えている) 出庫勧告を作成することができます。この例では、このオプションが使用されている場合に、140 個の品目が勧告されます。
[許容超過納入] チェックボックスが使用可能になるのは、品目と倉庫の組合せに対して扱い単位が使用されている場合だけです。
超過納入は、出庫オーダラインで指定された許容範囲を超えることができません。
出庫勧告が作成されると、勧告済、出荷済、取消済の数量がすべて無視されます。出庫勧告は、まだ勧告対象になっている出庫オーダ数量に関してのみ作成されます。[許容超過納入] チェックボックスをオンにすると、許容最小の超過納入が検索されます。
LN では、まず分割できる扱い単位と、扱い単位に含まれていないが倉庫にある品目を使用して、超過納入がない出庫勧告を作成しようとします。超過納入を回避できない場合は、在庫にある扱い単位が次の分類に細分化されます。
- 小 - 勧告対象数量の 50% 未満
- 中 - 勧告対象数量の 50 ~ 99%
- 大 - 勧告対象数量の 100% 以上
出庫勧告を作成する場合、LN では、まず最小分類の扱い単位を結合しようとします。その次に中分類と最小分類の扱い単位を結合し、その次に中分類の扱い単位を結合し、最終的に大分類の最小扱い単位を勧告します。
例
出庫オーダライン SLS000123 の合計オーダ数量は 1500 個です。超過納入数量の最大許容範囲は 50 個です。
勧告対象数量を決定するために、合計オーダ数量から次の数量が減算されます。
勧告済数量 | 500 |
出荷済数量 |
500 |
取消済数量 | 200 |
この結果、勧告対象数量は 300 個になります。
在庫にある扱い単位は次のとおりです。
扱い単位 | 数量 |
HU 001 | 200 |
HU 002 | 170 |
HU 003 | 110 |
この結果、次の出庫勧告が作成されます。合計数量が 310 個で、 50 個の最大許容範囲内に十分に収まる小分類の超過納入がある HU 001 および HU 003。