補助梱包品目

補助梱包品目とは、ふた、ホイル、ライニング、トレイなど、生成した扱い単位構造の支持梱包に使用する資材を指します。

梱包品目と同様に、補助梱包品目は [梱包品目 (whwmd4505m000)] セッションで梱包品目として定義されます。補助梱包品目は、[扱い単位テンプレートノード - 補助梱包品目 (whwmd4162m000)] セッションの補助梱包品目フィールドで指定します。

扱い単位テンプレートノードごとに、異なる補助梱包品目を定義できます。補助梱包品目ごとに、所要数量の計算に使用する必要のある方法を指定する必要があります。補助梱包品目の数量は、以下の数に基づいて計算できます。

  • 生成済の扱い単位構造全体に含まれる品目
  • 子扱い単位の梱包品目
  • 現在のノードの梱包品目

補助梱包品目の数量は、[扱い単位テンプレートノード - 補助梱包品目 (whwmd4162m000)] セッションの以下のフィールド値を使用して計算されます。

  • 補助梱包品目
  • 補助梱包品目数量
  • 基準
  • 基準数量
  • 相殺数量
  • 満杯の場合のみ適用
注: 

相殺数量は、基準数量の一部であり、計算から除外されます。

補助梱包品目の所要数量の計算に使用する公式は、次のとおりです。

(<使用数量> - 相殺数量) ÷ 基準数量 × 補助梱包品目数量

<使用数量> の値は、[基準] フィールドで指定されたオプションによって決まります。この値は、[梱包品目]、[子梱包品目]、または [内容] の数量をとることができます。

例 1

満杯のパレット 1 枚には 40 個の品目を積載できます。各層に 8 個の品目があり、それを 5 層に重ねて、層ごとにトレーを 1 個入れます。また、最上層はふたで覆います。満杯のパレット 1 枚に 1 個のふたと 4 個のトレーが必要です。最下層はパレットに直接載せるため、トレーは不要です。

積載量が上限に達しないパレットには、1 個のふたと、より少ないトレーが必要です。トレーの所要数量は、生成済の扱い単位構造に梱包される品目数量によって決まります。

これは、可変梱包定義と、1 ノードからなる扱い単位テンプレートを定義することでモデル化されます。このノードの場合、主梱包品目はパレットで、品目数量は 40 です。ふたは補助梱包品目ふた、トレーは補助梱包品目トレーとして定義します。補助梱包品目の所要数量の計算は、以下に基づきます。

補助梱包品目 補助梱包品目数量 基準 基準数量 相殺数量 満杯の場合のみ適用
ふた 1 梱包品目 1 0 オフ
トレー 1 内容 8 8 オフ

積載品目数に関係なく、1 枚のパレットに 1 個のふたが必要です。したがって、補助梱包品目ふた 1 個の基準数量は、主梱包品目パレット 1 枚です。

(パレット数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 × 補助梱包品目数量 = (1 - 0) ÷ 1 × 1 = 1

トレーの所要数量は、パレットに積載する品目数量によって決まります。したがって、トレー数の計算基準は扱い単位の内容です。8 個の品目からなる各層に、1 個のトレーが必要です。したがって、トレー 1 個の基準数量は品目 8 個です。ただし、最下層にトレーは不要です。そのため、品目 8 個を計算から差し引きます。計算から差し引く数量は [相殺数量] フィールドに指定します。

満杯のパレット 1 枚の場合、補助梱包品目トレーの所要数量の計算は、以下に基づきます。

(品目数量 - 相殺品目数量) ÷ 基準品目数量 × 補助梱包品目数量 = (40 - 8) ÷ 8 × 1 = 4

パレットに品目が 24 個のみ積載される場合、計算は以下のようになります。

(品目数量 - 相殺品目数量) ÷ 基準品目数量 × 補助梱包品目数量 = (24 - 8) ÷ 8 × 1 = 2

品目が 18 個の場合:

(品目数量 - 相殺品目数量) ÷ 基準品目数量 × 補助梱包品目数量 = (18 - 8) ÷ 8 × 1 = 1.25

[満杯の場合のみ適用] チェックボックスがオフであるため、数量 1.25 は 2 に切り上げられます。つまり、品目 8 個未満の層にもトレー 1 枚が指定されます。

例 2

扱い単位テンプレート
ノード 主梱包品目 梱包品目 数量 保管単位の品目数量
1 パレット 1  
2 木枠 2  
3 ボックス 12 120

主梱包品目パレットは 1 枚につき、補助梱包品目として 1 個のカバーを持ちます。

各木枠は、補助梱包品目として 4 個のホイルを持ちます。

各ボックスには 10 個の品目が入ります。満杯のパレット 1 枚は、12 個のボックスに梱包された 120 個の品目を積載します。

木枠に 3 個のボックスがあると、1 個のトレーを補助梱包品目として追加する必要があります。満杯の木枠の場合、2 個のトレーが必要です。トレーは、ボックスが 3 個の場合にのみ追加されるため、満杯の場合のみ適用チェックボックスをオンにします。

以下の補助梱包品目数量が定義されています。

ノード 補助梱包品目 補助梱包品目数量 基準 基準数量 相殺数量 満杯の場合のみ適用
1 カバー 1 梱包品目 1 0 オフ
2 ホイル 4 梱包品目 1 0 オフ
2 トレー 1 子梱包品目 3 0 オン

積載される木枠数または木枠に入れるボックス数に関係なく、1 枚のパレットに 1 個のカバーが必要です。したがって、補助梱包品目カバー 1 個の基準数量は、主梱包品目パレット 1 枚です。

(パレット数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 × 補助梱包品目数量 = (1 - 0) ÷ 1 × 1 = 1

品目 120 個について扱い単位構造を生成すると、ノード 2 に 2 個の木枠が生成されます。木枠の内容に関係なく、各木枠に固定数 4 個のホイルが必要です。したがって、4 個のホイルの基準数量は木枠 1 個であり、相殺数量はありません。

木枠について、ホイルの所要数量の計算は次のとおりです。

(木枠数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 × 補助梱包品目数量 = (2 - 0) ÷ 1 × 4 = 8

トレーの所要数量は、ノード 3 に生成されるボックスの数量によって決まります。このノードに生成されたボックスの合計数量は 12 個です (木枠ごとにボックス 6 個)。ボックス 3 個につき 1 個のトレーが必要です。したがって、トレー 1 個の基準数量は、子梱包品目ボックス 3 個です。満杯の木枠には 6 個のボックスが入るので、各木枠に 2 子のトレーが必要です。トレーの合計数量は 4 個であり、木枠ごとに 2 個です。

トレーの所要数量は、木枠ごとに計算されます。その後、各木枠の結果が加算されます。

木枠 1: (子梱包品目ボックスの数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 
× 補助梱包品目数量 = (6 - 0) ÷ 3 × 1 = 2
木枠 2: (子梱包品目ボックスの数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 
× 補助梱包品目数量 = (6 - 0) ÷ 3 × 1 = 2

品目 72 個について扱い単位構造を生成すると、ノード 2 に 2 個の木枠が生成されます。2 番目の木枠にはボックスが 2 個のみ入れられますが、ホイルの所要数量の計算は、満杯のパレットに適用する計算と同じです。

トレーの所要数量は、以下の式で求められます。

木枠 1: (子梱包品目ボックスの数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 
× 補助梱包品目数量 = (6 - 0) ÷ 3 × 1 = 2
木枠 2: (子梱包品目ボックスの数量 - 相殺数量) ÷ 基準数量 
× 補助梱包品目数量 = (2 - 0) ÷ 3 × 1 = 0.66 = 0

[満杯の場合のみ適用] チェックボックスがオンであるため、数量 0.66 は 0 に切り捨てられます。ボックスが 3 個以上の場合にのみトレーが 1 個必要なため、このチェックボックスをオンにします。