扱い単位の処分の処理

隔離検査に扱い単位が存在している場合は、扱い単位または隔離検査 ID 全体を処理すること、または処分を指定することができます。個々の処分ラインを処理することはできません。処分ラインは扱い単位の一部に関連付けられている場合があり、扱い単位の一部を処理することはできないためです。

たとえば、1 つの隔離検査 ID に 1 つの扱い単位と複数の処分ラインが存在する場合、1 つの処分ラインは扱い単位の一部に関連付けられます。各処分ラインは 1 つの多量シリアル番号付品目を持ち、扱い単位はすべてのシリアル番号付品目を含みます。

処理すると、親の処分とは処分が異なる扱い単位は、扱い単位構造からリンク解除されます。また、扱い単位構造の一部または個々の最下位レベルの扱い単位を処理する場合、処理された扱い単位は扱い単位構造からリンク解除されます。

関連する処分ラインも処理されます。処分ラインに扱い単位が複数存在し、その扱い単位の 1 つを処理する場合、処分ラインは分割されます。

処分ライン A00010 は数量が 20 で処分が[廃棄]です。処分ライン A00010 は扱い単位 HU001 と HU002 にリンクされています。各扱い単位は処分が [廃棄] で数量が 10 です。

HU001 を処理すると、新しい処分ラインが追加されます。追加された A00020 は数量が 10 で処分が[廃棄]です。扱い単位が処理されると、[扱い単位処理隔離検査 (whwmd2173m000)] セッションの処理情報が更新されます。

現状のまま使用/不良なし

処分が [現状のまま使用] または [不良なし] の扱い単位を処理するときには、扱い単位が倉庫に直接保管され、保管場所が該当しない場合、状況が [在庫] になります。

保管場所が該当する場合、入庫勧告がプットアウェイされると、扱い単位の状況が [在庫] になります。扱い単位が倉庫で使用されていない場合、扱い単位の状況は [クローズ] になり、品目は扱い単位なしで保管されます。

廃棄

廃棄された扱い単位の状況は[クローズ]です。扱い単位に含まれる品目は、調整オーダを通じて削除されます。

販売業者に返品/再作業 (既存の仕様または新しい仕様)

処分が [再作業 (既存の仕様)]、[再作業 (新しい仕様)]、[販売業者に返品] の扱い単位の状況は、購買返品オーダまたは製造再作業オーダの出庫オーダラインに出庫勧告が作成されるまで、[隔離検査] のままです。

扱い単位に勧告がされると、状況は[引当済]になります。なんらかの理由で出庫勧告が削除されると、扱い単位の状況は [隔離検査] にリセットされます。 倉庫と品目の組み合わせについて、出庫処理で扱い単位が使用されていない場合、扱い単位は[クローズ] に設定され、出庫処理は扱い単位なしで実行されます。

再分類

処分が[再分類]の扱い単位を処理するとき、対象品目、処分理由、隔離検査場所、所有権が同一の扱い単位には、同じ転送オーダラインが勧告されます。扱い単位に勧告がされると、状況は[引当済]になります。