扱い単位ツリーでの扱い単位構造の検査

検査の検査ラインは、検査に存在する扱い単位に直接対応していません。検査の扱い単位構造は、以下の要因によって決定されます。

  • 検査する品目の数量
  • 使用する梱包定義
  • 梱包定義を使用しない場合、マニュアルで作成した扱い単位構造
  • 検査予定数量に存在するストックポイント

検査の扱い単位は、[倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションに表示されます。扱い単位が存在する場合、扱い単位構造の最上位レベルの扱い単位が [倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションに表示されます。検査予定品目の合計数量と使用する梱包定義に応じて、検査に複数の扱い単位構造を存在させることができます。そのような場合、余分な最上位レベルの扱い単位は、存在する扱い単位構造のインスタンスに重ね合わせられます。以下に例を示します。

検査 INS0001 は梱包定義 PD01 を使用して扱い単位を作成します。PD01 は次のように設定されています。

ノード 梱包品目 梱包品目数量 品目数量
1 パレット 1 -
2 ボックス 2 ボックスあたり 40 個、20 個

検査 INS0001 の検査予定品目の合計数量は 40 です。その結果、扱い単位構造は次のようになります。

扱い単位 HU 01 は、[倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションに表示されます。

検査 INS0002 も梱包定義 PD01 を使用します。検査 INS0002 の検査予定品目の合計数量は 80 です。その結果、扱い単位構造は次のようになります。

検査予定品目の総数が、梱包定義 PD01 で含めることのできる最大数量を超えるため、扱い単位構造の別のインスタンスが作成されます。つまり、ボックスを 2 つ持つ追加のパレットです。そのような追加インスタンスの場合、梱包情報が存在せず、ラベルも出力されません。扱い単位 HU 04 と HU 07 は、[倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションに表示されます。

さらに、最上位の扱い単位 HU 010 が HU 04 と HU 07 の上に重ね合わせられます。これは、INSP0002 のすべての扱い単位を 1 つの扱い単位構造にまとめるためです。そうしないと、HU 04 と HU 07 の下に 2 つの別の構造が存在することになります。HU 010 は、[倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションには表示されませんが、[扱い単位ツリー] では確認できます。

そのため、扱い単位 HU 04 を [倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションで選択して、[扱い単位ツリー] を開いた場合、HU 010 からの構造全体が表示されます。[倉庫検査扱い単位 (whinh2534m000)] セッションで INS0001 の HU 01 を選択した場合は、HU 01 が構造全体の最上位の扱い単位になります。