扱い単位の寸法例 E

この例では、子扱い単位でさまざまなタイプの内部梱包品目が使用される場合に、LN で外部梱包品目が使用される扱い単位の寸法を計算する方法を示します。

親扱い単位には、「パレット」 と呼ばれるユーザ定義の外部梱包品目が使用されます。親扱い単位は、25 個の子扱い単位で構成される子レベルが 1 つあります。5 個の子扱い単位にはボックス A と呼ばれるユーザ定義の内部梱包品目が使用され、20 個の子扱い単位にはボックス B と呼ばれるユーザ定義の内部梱包品目が使用されます。この扱い単位における個々の梱包品目の寸法は、次のようになります: 

寸法 パレット ボックス A ボックス B
1 m 0.5 m 0.25 m
長さ  1 m 0.5 m 0.4 m
高さ 0.2 m 0.5 m 0.3 m
フロアスペース 1 m2 0.25 m2 0.1 m2
容積 0.2 m3 0.125 m3 0.03 m3

前の例の寸法に当てはめると、子扱い単位が含まれている状態の親の寸法は次のようになります。

[]

親扱い単位の幅は、外部梱包品目パレットの幅 (1 m) と同一になります。

[長さ ]

親扱い単位の奥行は、外部梱包品目パレットの奥行 (1 m) と同一になります。

[高さ]

親扱い単位の高さは 1.825 m です。パレットおよびボックスの表面積によって、パレット上に納まるようにボックスを積み重ねる必要があるかどうかが決定されます。[扱い単位 (whwmd5130m000)] セッションの [高さ] フィールドには、両方のタイプの積み重ねたボックスの高さにパレットの高さを加算した値が示されます。パレットで高さが異なる複数の内部梱包品目または品目を運搬する場合、両方のタイプのボックスにおける表面積の総計、パレットの表面積、および最も高いボックスまたは品目の高さを使用して、扱い単位の寸法が決定されます。扱い単位の高さは次のように計算されます。

  1. 内部梱包品目の総フロアスペースを、外部梱包品目のフロアスペースで除算します (梱包品目タイプが何であるかは関係ありません)。
  2. その結果を、最も高い内部梱包品目の高さで乗算します。
  3. ステップ番号 2 の結果を、外部梱包品目の高さに加算します。

「ボックス A」 のフロアスペースの総計は 5 x 0.25 = 1.25 になります。「ボックス B」 のフロアスペースの総計は 20 x 0.1 = 2 になります。「ボックス A」 と 「ボックス B」 のフロアスペースの総計は 1.25 + 2 = 3.25 になります。パレットの表面積は 1 m2 です。このため、3.25 ÷ 1 = 3.25 となります。この例では、「ボックス A」 の高さは 0.5 であり、高さが 0.3 の 「ボックス B」 より高いことになります。したがって、3.25 に 0.5 を乗算する必要があり、結果は 1.625 になります。最後に、この結果をパレットの高さに加算して、次のようになります: 1.625 + 0.2 = 1.825

[正味重量]

総重量は、該当の子扱い単位に含まれる品目の重量の総計、および親の外部梱包品目と子扱い単位の (いずれかのタイプの) 内部梱包品目における重量の総計を合計した値です。正味重量は、該当の子扱い単位に含まれる品目の重量の総計です。