扱い単位の寸法

扱い単位の寸法の計算方法は、次の要因によって決定されます。

  • 梱包品目の使用
  • 梱包品目を使用する場合は、梱包品目の [梱包タイプ]。梱包品目のタイプは [内部] または [外部] のいずれかです。
  • その扱い単位の子扱い単位の存在

計算結果はデフォルト値になりますが、これらのデフォルト値は上書きできることに注意してください。

1 つの扱い単位には、いずれかのタイプの梱包品目を含めることができます。(いずれかのタイプの梱包品目が含まれるかどうかに関係なく) 1 つの親扱い単位には、いずれかのタイプの梱包品目が含まれる子扱い単位のレベルを少なくとも 1 つ持つことができます。

内部梱包品目が使用される扱い単位

ここでは、さまざまなレベルの扱い単位構造で、内部梱包品目が使用される扱い単位の寸法を計算する方法について説明します。

  • 内部梱包品目が使用される親

    親で内部梱包品目が使用される場合、扱い単位の寸法例 Aで説明しているように、親扱い単位の寸法は、この親に定義されている内部梱包品目の寸法と同一になります。この例では、親の寸法はタイプが 「コンテナ」 の [内部] 梱包品目の寸法と同一です。総重量は、該当の扱い単位に含まれる品目の重量の総計が加算された、親および子扱い単位の梱包品目の重量と同一です。正味重量は、扱い単位に含まれる品目の重量ですが梱包品目は含まれていません。
  • 梱包品目が使用される子扱い単位または単一構造扱い単位

    (扱い単位の寸法例 Aでの 2 次レベルの子扱い単位のような) 子扱い単位、または親や子を持たない扱い単位で内部梱包品目が使用される場合、扱い単位の寸法は該当の扱い単位に定義されている内部梱包品目の寸法と同一になります。扱い単位の総重量は、該当の扱い単位に含まれる梱包品目および品目の重量と同一になります。正味重量は、扱い単位に含まれる品目の重量ですが梱包品目は含まれていません。
  • 複数の梱包品目が使用される扱い単位

    1 つの扱い単位で複数の内部梱包品目が使用される場合、その扱い単位の寸法は次のようになります。

    • 扱い単位の幅は、内部梱包品目の幅の総計と同一になります。つまり、梱包品目は 1 列に収納されます。積み重ねるように提案することはありません。
    • 総重量は、該当の扱い単位に含まれる梱包品目および品目の重量の総計と同一になります。正味重量は、梱包品目分を除いた重量です。
    • その他の寸法は、個々の梱包品目の寸法と同一になります。
    親扱い単位では梱包品目が使用されず、その子でさまざまな梱包品目が使用される場合にも、この計算方法が使用されます。このような場合、幅の総計、重量の総計、およびその他の寸法が、親の寸法になります。寸法の計算方法の例については、扱い単位の寸法例 B を参照してください。
  • 梱包品目が使用されない親、およびさまざまなタイプの内部梱包品目が使用される子

    親扱い単位では梱包品目が使用されず、その子ではさまざまなタイプの内部梱包品目 (たとえば、さまざまなサイズのボックス) が使用される場合、寸法は子扱い単位の梱包品目の寸法に基づいて計算されます。寸法の計算方法については、扱い単位の寸法例 C を参照してください。

外部梱包品目が使用される扱い単位

外部梱包品目が使用される扱い単位の寸法は、外部梱包品目の表面積およびその梱包品目によって運搬される品目の寸法によって決定されます。外部梱包品目が使用される扱い単位が親である場合、その子では内部梱包品目を使用できます。

品目または内部梱包品目の表面積の総計が外部梱包品目の表面積より大きい場合、これらの品目または内部梱包品目を外部梱包品目上に積み重ねる必要があります。積み重ねることにより、扱い単位の高さに影響が生じます。

扱い単位の奥行および幅は、外部梱包品目の奥行および幅と同一になります。外部梱包品目上に積み込まれる品目または内部梱包品目の高さは、外部梱包品目の高さに加算されます。外部梱包品目上に積み重ねられた品目または内部梱包品目の高さを判断するには、扱い単位の高さを次のようにして計算します。

  1. 品目または内部梱包品目の総容積を、外部梱包品目の容積に加算します。
  2. その結果を、外部梱包品目のフロアスペースで除算します。

LN で外部梱包品目が使用される扱い単位の寸法を計算する方法の例については、扱い単位の寸法例 Dを参照してください。

外部梱包品目が使用される親、およびさまざまな高さの品目が使用される子

親扱い単位では外部梱包品目が使用され、その子ではさまざまな高さの品目または内部梱包品目が使用される場合、扱い単位の高さを次のようにして計算します。

  1. 内部梱包品目の総フロアスペースを、外部梱包品目のフロアスペースで除算します (梱包品目タイプが何であるかは関係ありません)。
  2. その結果を、最も高い内部梱包品目の高さで乗算します。
  3. ステップ番号 2 の結果を、外部梱包品目の高さに加算します。

LN で外部梱包品目が使用される扱い単位の寸法を計算する方法の例については、扱い単位の寸法例 Eを参照してください。

注: 

外部梱包品目が使用される扱い単位について計算された高さは、概算の高さであり、必ずしもその扱い単位の実際の高さになるとは限りません。最終的に、パレットの端からはみ出してボックスを積み重ねることが許可されない場合、ボックスのサイズによっては、該当のパレットおよびボックスの表面積に比べて高く、これらのボックスを積み重ねる必要が生じることがあります。

たとえば、パレットの表面積が 1 平方メートルで、0.4 m x 0.25 m のボックスが 10 個ある場合に、パレットの端からはみ出さずにパレット内に収納できるボックスは 8 個だけであるとします。パレット上に残っているスペースが不十分なので、残りの 2 個のボックスは、ボックスの最初の層の上に積み重ねる必要があります。

特に、パレット上にさまざまなサイズのボックスまたは品目を置く場合、概算の高さのみを提示します。扱い単位の高さの計算に、最も高いボックスの高さを使用するためです。

梱包品目が使用されない扱い単位

梱包品目が使用されない扱い単位の寸法は、次のように決定されます。

  • []

    該当の扱い単位に含まれる品目の幅の総計。子扱い単位で異なる幅の値が使用される親扱い単位の場合、幅が最も広い子扱い単位の幅の値が、このフィールドのデフォルトになります。
  • [長さ ]

    該当の扱い単位に含まれる品目の奥行。この値は、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションから取得したデフォルト値です。子扱い単位で異なる奥行の品目が使用される親扱い単位の場合、このフィールドのデフォルト値は、各子扱い単位の 1 つの品目の追加される奥行の値です。
  • [高さ]

    該当の扱い単位に含まれる品目の高さ。この値は、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションから取得したデフォルト値です。子扱い単位で異なる高さが使用される親扱い単位の場合、最も高い子扱い単位の高さの値が、このフィールドのデフォルトになります。
  • [フロアスペース]

    [長さ ] フィールドの値に [] フィールドの値を乗算した値。子扱い単位に異なる品目が含まれる親扱い単位の場合、このフィールドのデフォルト値は、各子扱い単位のフロアスペースの総計です。
  • [容積]

    [フロアスペース] フィールドの値に [高さ] フィールドの値を乗算した値。子扱い単位に異なる品目が含まれる親扱い単位の場合、このフィールドのデフォルト値は、各子扱い単位の容積の総計です。