扱い単位ベースで入庫を実行するには

商品を倉庫に入庫するときに、扱い単位を使用できます。扱い単位を使用すると、商品の入庫をより迅速に処理できます。扱い単位に基づいて商品を入庫するには、入庫する商品がリストされている出荷通知またはオーダラインの扱い単位を生成する必要があります。

出荷通知と扱い単位

出荷元取引先では事前出荷通知 (ASN) を使用して、輸送中の商品に関する情報、およびこれらの商品の梱包に使用される扱い単位を送信できます。利用可能な場合は、出荷元取引先の扱い単位識別コードは、[出荷通知 (whinh3100m000)] セッションの [外部扱い単位] フィールドに保管されます。

出荷通知を使用すると、出荷通知、出荷通知ライン、および品目積荷構造に基づいて、扱い単位および扱い単位構造を生成できます。

出荷通知の扱い単位は、扱い単位構造の最上位の扱い単位です。出荷通知ラインの扱い単位は、出荷通知の扱い単位の子扱い単位です。品目積荷構造の扱い単位は、出荷通知ラインの扱い単位の子扱い単位です。

ただし、扱い単位テンプレートが指定された梱包定義が出荷ライン上の品目に対応している場合、扱い単位構造は扱い単位テンプレートに定義されたとおりに生成されます。詳細については、梱包定義の使用および梱包定義を参照してください。

また、LN では、事前出荷通知から扱い単位を自動的に生成するためのさまざまな設定を利用できます。詳細については、事前出荷通知から扱い単位自動生成を設定するにはを参照してください。

出荷通知ラインと扱い単位

出荷通知の扱い単位が生成される場合、出荷通知ラインの扱い単位も生成されます。個々の出荷ラインの扱い単位も生成できます。

扱い単位識別コード

新しく生成された扱い単位の識別コードは、次の各セッションに保管されます。

  • [扱い単位 (whwmd5130m000)]
  • [出荷通知 (whinh3100m000)]
  • [出荷通知 - ライン (whinh3101m000)]

発注先が事前出荷通知で扱い単位コードを使用している場合、これらのコードは LN の扱い単位コードを作成するためにコピーされます。

ただし、この事前出荷通知の到着前の時点で LN に同一の扱い単位コードが存在する場合は、このコピーによってレコードが重複することになります。このようなときにマスク機能を使用して、一意の内部扱い単位コードを新しく生成します。

入庫オーダラインと扱い単位

入庫オーダラインの扱い単位を生成できます。オーダラインに梱包定義が入力される場合、その梱包定義の扱い単位テンプレートに定義されたとおりに扱い単位構造が生成されます。詳細については、梱包定義の使用を参照してください。

扱い単位の入庫方法 - 手順

次の方法により、扱い単位に基づいて商品を入庫できます。

  • 倉庫で、扱い単位のラベルをスキャンします。検査後に、扱い単位が自動的に [入庫済] に設定されます。この方法は、商品の到着を連絡する事前出荷通知で、発注先が扱い単位コードを使用している場合に利用できます。
  • LN で、扱い単位に基づいてマニュアルで入庫を実行します。

LN で扱い単位に基づいてマニュアルで入庫を実行するには、次のステップを実行します。

  1. [扱い単位 (whwmd5130m000)] セッションを開始します。
  2. 入庫処理に使用する扱い単位を検索します。入庫用として利用するには、扱い単位の状況が [オープン] または [輸送中] である必要があります。詳細については、[扱い単位の状況]を参照してください。
  3. 適切なメニューで、[入庫実行] サブメニューを選択します。
  4. [入庫実行] サブメニューから [入庫] をクリックします。

    この結果、扱い単位の入庫レコードが作成されます。扱い単位に子レコードが含まれる場合、子扱い単位ごとに入庫ラインが作成されます。扱い単位および関連する子扱い単位の状況は [オープン入庫] に設定されます。

  5. 扱い単位ベースの入庫を確認するには、[入庫実行] サブメニューから [確認] を選択するか、ツールバーの [確認] ボタンをクリックします。倉庫で扱い単位に基づいて入庫が実行され、扱い単位の状況が [入庫済] に設定されます。

商品入庫ノート

倉庫手順に商品入庫ノートが含まれる場合は、ステップ 4 を完了する前に、次の作業を実行します。

  1. [入庫実行] サブメニューから [商品入庫ノート...] をクリックして、[商品入庫ノートの出力 (whinh3412m100)] セッションにアクセスします。
  2. [商品入庫ノートの出力 (whinh3412m100)] セッションで必要な設定を指定し、扱い単位の [商品入庫ノート...] リストを出力します。

  3. 適切なメニューで、[入庫実行] サブメニューを選択します。
  4. 上記の手順のステップ 4 を続行します。

入庫と扱い単位

扱い単位ベースで入庫を実行するには、扱い単位の [状況] が [オープン] である必要があります。発生元が [転送] または [転送 (マニュアル)] の倉庫オーダを入庫するには、扱い単位の状況が [輸送中] である必要があります。

扱い単位ベースで入庫を実行する場合、この扱い単位の状況および関連する子扱い単位の状況は [入庫 (未決済)] になります。

入庫の確認時に、扱い単位は入庫ラインに加えられたマニュアルの変更により自動的に更新され、状況は [入庫済] になります。

扱い単位ベースの入庫を確認する場合、実際には該当の扱い単位が対応する倉庫オーダラインの在庫を入庫することになります。入庫が確認されるとロジスティック取引および会計取引がトリガされ、実際に在庫が登録されます。

入庫ラインと扱い単位

[扱い単位 (whwmd5130m000)] セッションで扱い単位ベースの入庫を実行するとき、扱い単位構造の最下位レベルの扱い単位に対して個別の入庫ラインが作成されます。したがって、[入庫 (whinh3512m000)] セッションで親扱い単位に基づいて入庫を実行する場合、子扱い単位それぞれについて入庫ラインが作成されます。

出荷時に扱い単位が使用された転送オーダの入庫が実施されたが、入庫倉庫では扱い単位を使用していない場合、出荷のストックポイント詳細に基づいて入庫ラインが作成されます。

扱い単位および参照によって順次出荷の入庫を実行するには

順次出荷の扱い単位による入庫は、出荷元取引先から送付される事前出荷通知に関連の購買スケジュールへの参照が指定されている場合を除き、すでに説明した、非順次出荷の扱い単位による入庫と同じ方法で実行できます。

事前出荷通知の扱い単位が生成されるときに、参照もその扱い単位にリンクします。参照が指定された扱い単位によって入庫を実行する場合、その参照も、作成される入庫ラインにリンクします。

入庫 (ライン) が確認されると、参照が他の入庫情報とともに購買管理モジュールに渡されます。購買管理モジュールでは、この参照を組立管理モジュールに渡すことによって、順次出荷の到着を通知します。