クロスドックオーダ処理中の純需要の計算

次の例では、状況が[処理中]であるクロスドックオーダの純需要の計算について説明します。

例 2: 需要オーダに対する純需要が計算されているクロスドックオーダの処理中

例 1」と同じ品目 10 個用に 2 番目の購買オーダ P2 が受領され、クロスドックオーダはまだ完全に処理されていません (状況が [取消済] でも [クローズ] でもありません)。すべての手順活動が [自動] に設定されているとは限らない場合に、このことが発生する可能性がります。

品目 X
倉庫 WH1
棚卸単位の 入庫数量 10 個
手持在庫 0 個

商品の入庫後、DMS セッションでの配分は次のようになります。

優先順位 日付 需要 倉庫 不足 割当済入庫数量 割当済の在庫 クロスドックオーダ
106 14-4-2005 [販売] S4 2 2 2   CD4: 9 個 - [オープン]
203 10-4-2005 [販売] S1 1 10 8    
205 13-4-2005 [販売] S3 2 5      
212 15-4-2005 [転送] T2 1 5      
500 20-4-2005 [予測] F1 2 20      

これらの処理に加えて、2 つの転送は [直接資材供給配分 (whinh6130m000)] セッションに表示されません。これは、同じクラスタ内にある 2 つの DMS 供給倉庫間の倉庫転送が無視されるためです。販売オーダ S2 および S4 もまだ処理中です。

需要 倉庫 不足 割当済入庫数量 クロスドックオーダ
[販売] S2 1 5 5 CD4: 9 個 - [処理中]
[販売] S4 2 10 7 CD4: 9 個 - [計画済]
[転送] T1 1 4    
[転送] T3 1 7   CD3: 9 個 - [処理中]

販売オーダ S2 および S4 は [直接資材供給配分 (whinh6130m000)] セッションに含まれていません。これらの販売オーダにはまだ不足がありますが、処理中のクロスドックオーダによって満たされます。クロスドックオーダでは、販売オーダに対する純需要が計算されます。

承認および処理が終わった後、結果は次のようになります。

需要 倉庫 不足 割当済入庫数量 クロスドックオーダ
[販売] S2 1 5 5 CD2: 9 個 - [処理中]
[販売] S4 2 10 9 CD4: 9 個 - [計画済]
[販売] S1 1 10 8 CD1: 9 個 - [処理中]
[転送] T1 1 4    
[転送] T3 1 9   CD3: 9 個 - [処理中]

説明

  • クロスドックオーダ CD1 が WH1 に作成され、8 個が WH1 内の発送確定保管場所に移動されています。このクロスドックオーダは、販売オーダ S1 の出庫オーダラインに関連付けられます。
  • クロスドックオーダ CD4 は、7 個から 9 個に更新されています。
  • 転送オーダ T3 は、7 個から 9 個に更新されています。
  • クロスドックオーダ CD3 は、7 個から 9 個に更新されています。