DMS 計画と処理

DMS 計画の方法として次の 3 つを提供しています。

[入庫の DMS]

DMS 計画は次のステップで構成されます。

  1. [入庫 (whinh3512m000)] セッションを使用して、品目を入庫します。
  2. [直接資材供給配分 (whinh6130m000)] セッションを開始します。これは、入庫確認後のさまざまな時点において、いくつかの方法で実行できます。
  3. DMS では以下を実行しません。

    • 倉庫供給構造内の各倉庫からの需要を判断する
    • 手持在庫およびオープン (クロスドッキング) オーダに対する純需要を計算する
    • 計画優先順位規則に基づいて需要の優先順位を指定する
    • 入庫した商品を優先順位に従って需要に割り当てる
    • 手持在庫を優先順位に従って需要に割り当てる
  4. 優先順位を変更して数量を再度割り当てることができます。
  5. 割り当てられた数量を承認する必要があります。
  6. 割り当てられた数量は、優先順位に従って処理できます。

    この結果、以下が作成されます。

    • クロスドックオーダ: 供給倉庫と移動先倉庫内の商品をクロスドッキングします。
    • 転送オーダ: 割り当てられた数量を他の倉庫に転送します。
    • 出庫勧告: 割り当てられた手持在庫を出庫します。

JSC 入庫の DMS

次の場合、JSC 生産オーダに DMS 計画を実行することができます。

  • 作業手順完了のレポート後

    DMS が工順に設定され、作業手順で [完了時の DMS] チェックボックスがオンになっている場合、作業手順の完了がレポートされた後、自動的に DMS が実行されます。ただし、この場合、クロスドックオーダや転送オーダは作成されません。その代わり、[直接資材供給配分 (whinh6130m000)] セッションには現在の需要と供給の配分のみが表示されるので、入庫中または入庫後に DMS 実行のプレビューが表示されます。
  • 入庫確認中または確認後

    [JSC 入庫の DMS] 設定では、工程管理生産オーダを受け取るときに DMS を実行するかどうか、そして実行する場合はその方法が示されます。実行しない場合は、[JSC 入庫の DMS] は [入庫の DMS] と同じステップで構成されます。

[在庫の DMS]

DMS 計画は、次のようにさまざまな状況で実行できます。

  • DMS 計画を供給倉庫の在庫にのみ適用するには、[倉庫 - 品目在庫 (whwmd2515m000)] セッションで 1 つまたは複数の在庫ラインを選択し、適切なメニューで [直接資材供給配分] をクリックします。
  • [出庫勧告の生成 (whinh4201m000)] セッションでは、DMS 計画規則に従って DMS 品目の出庫勧告を作成できます。
  • 品目の入庫時には、[入庫の DMS] および [JSC 入庫の DMS] の設定に基づきます。

どのような状況でも、優先順位の高い需要がある倉庫に在庫を転送するよう、転送オーダを作成することができます。

DMS 処理

DMS 計画の実行方法に関係なく、ただし状況に応じて、クロスドックオーダ、転送オーダ、および出庫勧告を作成することができます。

[入庫の DMS]

入庫した商品が供給倉庫以外の倉庫で必要とされる場合は、クロスドックオーダを作成して供給倉庫内の商品をクロスドッキングし、転送オーダを作成して商品を他の倉庫に転送します。

[在庫の DMS] および DMS に従った出庫勧告

在庫の DMS を実行するかまたは出庫勧告を作成しても、クロスドックオーダは作成されません。その代わり、出庫勧告を作成して倉庫から商品を出庫し、転送オーダを作成して商品を他の倉庫に転送します。

入庫商品

優先順位の高い需要が供給倉庫自体にある場合、商品は他の倉庫には転送されずに入庫されます。また、倉庫における実際需要オーダのために、商品を倉庫内でクロスドッキングすることもできます。