DMS と需要

需要を判断して優先順位を指定するには、以下が考慮されます。

倉庫と品目の組合せ

DMS は、[供給済 DMS] チェックボックスがオンになっており、[入庫の DMS] または [在庫の DMS] オプションが設定されている倉庫と品目の組合せにのみ実行できます。

DMS を供給倉庫に実行すると、考慮されるのは、[供給済 DMS] であり [倉庫供給構造 (whinh6140m000)] セッションで定義されているように供給倉庫との関係がある、その他の (移動先) 倉庫からの需要だけです。

詳細については、次のトピックを参照してください: 倉庫供給構造

DMS 計画範囲

[倉庫別品目データ (whwmd2510m000)] セッションで定義されている移動先倉庫と品目の計画範囲によって、DMS が供給倉庫で実行されるときに考慮する需要が指定されます。計画範囲を超える日付の需要は無視されます。

[倉庫 (whwmd2500m000)] および [倉庫別品目データ (whwmd2510m000)] セッションで、移動先倉庫に次の 2 つの計画範囲を定義できます。

  • [入庫の DMS の計画範囲]
  • [在庫の DMS の計画範囲]

移動先倉庫 WH2 および 品目 X の DMS 計画範囲が 90 日である場合、供給倉庫の DMS 計画範囲設定に関係なく、DMS 供給倉庫について 90 日までの需要が考慮されます。

注: 
  • 移動先倉庫と品目の計画範囲によって、供給倉庫における DMS 実行で考慮される計画範囲が指定されます。
  • DMS の実行中、倉庫カレンダーが計画範囲で考慮されます。
  • DMS 計画範囲が (あまりにも) 短いと、最後に大量の在庫が供給倉庫に残る可能性があります。

DMS 需要タイプ

DMS では、移動先倉庫からの需要のタイプを考慮に入れることができます。このためには、[倉庫 (whwmd2500m000)] および [倉庫別品目データ (whwmd2510m000)] セッションで次の 2 つの需要タイプパラメータを定義できます。

  • [入庫の DMS の需要タイプ]
  • [在庫の DMS の需要タイプ]

次の需要タイプがあります。

  • [倉庫オーダ]
  • [計画在庫処理]
  • [計画オーダ]
  • [予測]

オプションを 1 つ選択すると、その前にあるオプションもすべて含められます。たとえば、[計画オーダ] を選択すると、[倉庫オーダ] および [計画在庫処理] も含められます。

注: 
  • 移動先倉庫と品目の需要タイプ設定によって、供給倉庫における DMS 実行で考慮される需要タイプが指定されます。たとえば、ある倉庫では予測需要を考慮し、別の倉庫では無視することができます。
  • 企業計画では、予測データは倉庫レベルではなくクラスタレベルに保管されます。品目と一致する計画品目は、クラスタにデフォルト倉庫があります。需要を満たすためにより多くの供給が必要な場合には、このデフォルトの倉庫は、品目の在庫が保管されている倉庫と一致する必要があります。
  • 需要予測に企業計画を使用する場合、Infor では、クラスタのデフォルト倉庫に関する [予測] に DMS 需要タイプを設定することを強くお勧めします。その他の倉庫については、他のオプションを選択できます。

次の例は、計画範囲と需要タイプの設定を使用して、商品が倉庫 WH1 に入庫するときに DMS によって処理される予定の需要を判断する方法を示しています。

設定:

結果: 

説明

  • 倉庫 WH3 に関する予測および計画オーダは無視されますが、WH3 の実際オーダは考慮されます。
  • WH4 に関する予測は WH4 の DMS 計画範囲外にあるため、無視されます。

優先順位規則

DMS 計画を実行する場合、優先順位をそれぞれの需要インスタンスに割り当てます。優先順位は計画優先順位規則で定義された規則に基づいて作成され、それぞれの需要インスタンスに割り当てられます。[直接資材供給配分 (whinh6130m000)] セッションを実行するときに、これらの優先順位を変更できます。

詳細については、次のトピックを参照してください: 計画優先順位規則