資材の完全梱包

自動車製造元が受け取る資材の数量と梱包方法。自動車製造元は多くの場合、完全梱包資材 (木枠、ボックス、パレットなど) のみを受け取ります。これは、梱包構造のすべてのレベルに適用することも、特定のレベルにのみ適用することもできます。これは扱い単位構造の各梱包レベルで [完全梱包のみ] の機能を使用して管理できます。

[完全梱包のみ] 機能の影響は次のとおりです。

オーダ入力

販売スケジュールに関連する扱い単位テンプレート内にあるノード/レベルについて [完全梱包のみ] の機能を導入した場合、計画倉庫オーダの数量は、完全梱包数量の倍数になります。販売契約ラインのロジスティックデータについて梱包定義が定義された場合、販売スケジュールと、使用する扱い単位テンプレートとの間に関係が設定されます。これにより、ユーザは販売スケジュールについて [完全梱包のみ] の機能を有効にすることができます。

計画倉庫オーダを作成し、その計画倉庫オーダについて梱包定義または扱い単位テンプレートの [完全梱包のみ] チェックボックスがオンになっている場合、オーダ数量は必ずしもリンクされた販売スケジュール (複数可) の合計にならないことがあります。これは、完全梱包のみの条件に合わせて数量を調整可能であるからです。1 つのオーダの梱包品目数量の倍数は、梱包定義と品目から決定されます。例: 

ノード 梱包品目 梱包品目数量 数量 (保管単位) 完全梱包のみ
1 パレット 1 0 個 No
2 ボックス 10 0 個 Yes
3     100 Yes

この例のオーダ数量は、梱包品目数量 10 個の倍数にする必要があります (ノード 3 の 100 個は、ノード 2 のボックス 10 単位に梱包される)。保管単位は、棚卸単位と同一です。保管単位にボックスを使用し、1 つのボックスに 4 個を入れることにした場合、次のようになります。

ノード 梱包品目 梱包品目数量 数量 (保管単位) 完全梱包のみ
1 パレット 1 0 個 No
2 木枠 10 0 個 Yes
3     ボックス 40 単位 Yes

この例のオーダ数量は、16 の倍数の個数にする必要があります (ノード 3 のボックス 40 単位をノード 2 の 木枠 10 単位に梱包) × 4 (個数からボックスへの変換係数 4)。

出庫処理

出庫オーダラインについて出庫勧告が生成された後、出庫勧告をマニュアルで修正できます。出庫勧告の修正、または不足の特定を行ったときに、結果の数量が完全梱包数量の倍数でない場合、「完全梱包のみ」 の条件が満たされていないことを示す警告メッセージが表示されます。ただし、処理を続行できます。

同一の原則が、部分出荷の場合に適用可能です。「完全梱包のみ」 の条件からの逸脱が許容され、完全数量に満たない梱包を納入できます。出庫勧告の生成時に警告メッセージが表示された場合、「完全梱包のみ」 の条件に合わせて数量を変更できます。

注: 

出荷の確認時に 「完全梱包のみ」 のチェックを再実行しません。