クロスドッキングとプロジェクトペギング

プロジェクトペギングが導入されている場合、クロスドックオーダは出庫オーダラインのプロジェクトペグラインに基づきます。出庫オーダラインに存在するプロジェクトペグラインごとにクロスドックオーダを作成できます。出庫プロジェクトペグラインは、[出庫オーダラインペグ配分 (whinh2690m000)] セッションでメンテナンスします。

クロスドックオーダラインは入庫プロジェクトペグラインに基づきます。入庫プロジェクトペグラインは、[入庫オーダラインペグ配分 (whinh2680m000)] セッションでメンテナンスします。

クロスドックオーダの自動作成が導入されている場合は、在庫不足の際にプロジェクトペグラインが出庫オーダラインに追加されると、クロスドックオーダが作成されます。クロスドックオーダをマニュアルで作成するには、[クロスドックオーダ (whinh6100m000)] セッションでプロジェクトペグラインを選択します。

クロスドックオーダを作成する場合、出庫プロジェクトペグラインのプロジェクト、要素、および活動は、クロスドックオーダの履行を目的とした入庫ペグラインを検索するための照合基準として使用されます。入庫オーダラインと出庫オーダラインで同じプロジェクトペグを使用する必要があります。

入庫プロジェクトペグラインのプロジェクト、要素、および活動は、履行予定のクロスドックオーダに関連する出庫ペグラインを検索するための照合基準として使用されます。非ペギングオーダラインと同様に、入庫オーダペグラインは複数のクロスドックオーダを履行することができます。入庫オーダラインと出庫オーダラインで同じプロジェクトペグを使用する必要があります。

販売オーダ SO1

ペグライン 1、プロジェクト PRJ1、活動 ACT1、数量 5 個

ペグライン 2、プロジェクト PRJ1、活動 ACT2、数量 3 個

予定購買オーダ PO1

ペグライン 1、プロジェクト PRJ1、活動 ACT2、数量 3 個

ペグライン 2、プロジェクト PRJ1、活動 ACT1、数量 1 個

ペグライン 3、プロジェクト PRJ1、活動 ACT1、数量 4 個

次のクロスドックオーダが作成されます。

クロスドックオーダ 発生元オーダ 出庫ペグライン 活動 状況 要求あり
CD1 SO1 1 ACT1 オープン 5.00 個
CD2 SO1 2 ACT2 オープン 3.00 個

クロスドックオーダ CD1 は次のクロスドックオーダラインで履行されます。

クロスドックオーダライン 発生元オーダ 入庫ペグライン 活動 状況 計画済
10 PO1 2 ACT1 オープン 1.00 個
20 PO1 3 ACT1 オープン 4.00 個

クロスドックオーダ CD2 は次のクロスドックオーダラインで履行されます。

クロスドックオーダライン 発生元オーダ 入庫ペグライン 活動 状況 計画済
10 PO1 1 ACT2 オープン 3.00 個

プロジェクトペギングクロスドックオーダの作成

プロジェクトペグラインのあるクロスドックオーダの作成に使用されるオプション、バッチセッション、およびマニュアル処理は、プロジェクトペグラインのないクロスドックオーダの作成に使用されるものと同じです。

相違点として、プロジェクトペギング出庫オーダラインの場合、クロスドックオーダは、出庫オーダラインではなくプロジェクトペグラインに基づきます。同様に、プロジェクトペギング入庫オーダラインの場合も、クロスドックオーダラインは、入庫オーダラインではなくプロジェクトペグラインに基づきます。

[クロスドックオーダ (whinh6100m000)] セッションおよび [クロスドックオーダライン (whinh6110m000)] セッションでは、クロスドックオーダまたはクロスドックオーダラインをマニュアルで作成する際の対象となるプロジェクトペグラインを選択できます。[クロスドックオーダの生成 (whinh6200m000)] セッションでは、クロスドックオーダまたはクロスドックオーダラインをまとめて作成する際の対象となる一連のプロジェクトペグラインを選択できます。

出庫プロジェクトペグラインのクロスドックオーダを作成する場合、クロスドック予定数量は次の方法で計算されます。

クロスドック予定数量 = オーダ数量 – 取消済数量 – 勧告数量 – クロスドック要求数量 + 不合格数量 + 予定未出荷数量 + 未出荷数量

注: 

入庫オーダラインの入庫プロジェクトペグラインが変更された場合、関連するクロスドックオーダラインがすべて取り消されます。