計画のワークロード平準化と修正

新規計画の読込の場合

新規計画の作成時に、ワークロード平準化が実行されます。活動が読み込まれた直後に、平準化が実行されます。ワークロードの平準化にかかわらず、並行計画属性は新規計画が作成されるときに作成されるグループを定義します。ただし、ワークロード平準化が行われない場合、並行属性値の一意の組合せごとに 1 つのグループのみが作成されます。ワークロード平準化が行われる場合、並行属性値の一意の組合せごとに、グループセットとグループが作成されます。

ワークロード平準化と組み合わせて新規計画を作成した場合、作成されたグループはグループセットの一部でなくてもかまいません。スタンドアロングループも作成される可能性があります。したがって、新規計画には 1 つまたは複数のグループセットと 1 つまたは複数のスタンドアロングループが含まれます。

実施する必要がある修正は次のとおりです。

  • 活動のグループが使用可能な場合、LN では、ワークロード平準化に使用する必要があるグループの一致する属性セットが検索されます。
    • グループの一致する属性セットが使用できない場合、グループセットも使用できません。したがって、ワークロード平準化は無視されます。
    • グループの一致する属性セットが使用できる場合、グループセットも使用できるため、ワークロード平準化を実行する必要があります。
注: 

現在すべての活動は単一のグループにリンクされています。すべての活動が読み込まれると、ワークロード平準化が実行されます。並行計画属性は、グループセットとグループの両方の対象として考慮されます。

既存の計画に活動を追加する場合 (計画の再生成)

複数のグループがある計画のグループセットが存在する場合があります。新規活動は、常にグループセットの最初のグループに追加されます。したがって、新規活動を読み込んだ後、計画には既存の活動と新規活動が含まれます。

新規活動が既存の計画に追加された場合、ワークロード平準化は実行された新規計画のワークロード平準化と異なります。次のシナリオが考えられます。

  • グループが 1 つだけのグループセット - 新規活動の読込時に作成されます。このシナリオでのワークロード平準化処理は、次のとおりです。
    • 新規グループを作成します。
    • グループセットのすべてのグループ全体に各グループセットの活動を分配します。
  • 新規活動が追加されない複数のグループがあるグループセット。変更は行われません。
  • 新規活動が追加される複数のグループがあるグループセット。このシナリオでのワークロード平準化処理は、次のとおりです。
    • グループセットに新規グループを作成する必要があるかどうかをチェックします。
    • グループセットのすべてのグループ全体にグループセット内の新規活動を分配します。

既存の計画に活動を追加する場合 (既存の計画の保持)

新規の活動が既存の計画に追加され、既存の計画が修正されていない場合 (新規の活動の追加を除く)、LN では、この活動に適したグループが検索されます。グループが利用可能な場合、LN で次のチェックが実行されます。

  • グループがグループセットの一部の場合。最早開始時間が指定されているグループセット内のグループが選択されます。活動はこのグループに追加されます。
  • グループがグループセットの一部ではない場合。活動はこのグループに追加されます。

活動を計画する場合

  • 活動が計画される前に、活動セット内の活動がソートされます。ワークロード平準化を実行する場合は、活動は最早開始時間、計画開始時間、計画終了時間、および最遅終了時間を基準にソートされます。活動を計画する場合は、新規のソートオプションとして最遅開始時間が含まれます。活動の最遅開始時間は、最遅終了時間と活動期間をもとに計算されます。最遅終了時間から遡って活動を計画する場合は、最遅開始時間を利用できます。[注意]: 活動のカレンダー、利用性タイプ、およびタイムゾーンを使用して、最遅開始時間を計算します。
  • [資源計画パラメータ (tsspc0101m000)] セッションでサービスオーダ、作業オーダ、および計画活動の [最早開始時間の優先] チェックボックスがオフになっている場合は、2 つの活動の間にスラックが発生する可能性があります。この場合、スラックアルゴリズムを実行して、可能な限りスラックを最小化する必要があります。[注意]: ワークロード平準化のスラックアルゴリズムの実行と計画処理中の違いは、次のとおりです。
    • 計画処理の場合、スラックは、同じ活動セット内の活動を使用して最小化されます。その結果、活動は別の活動セットまたは別のグループに移動されません。
    • ワークロード平準化の場合、スラックは、グループに割り当てられていない活動を使用して最小化されます。その結果、活動は別の活動セットまたは別のグループに移動されます。