作業管理システムの見積
作業オーダ資源および部分組立品ラインの見積は、作業オーダまたは活動が発行される前に (見積フェーズ)、[メンテナンス販売オーダ - 見積適用範囲ライン (tstdm4100m000)] セッションでメンテナンスできます。これらの見積額と実際の金額を比較することができます。
作業オーダの見積機能を導入するには、[メンテナンス販売管理パラメータ (tsmsc0100m000)] セッションの [適用範囲計算を見積に使用] チェックボックスをオンにする必要があります。
[作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションの [見積の削除の許可] フィールドを使用して、見積資源および部分組立品ラインを削除できるかどうかを指定することができます。
見積機能のインパクト
一般
見積フェーズで (オーダまたは活動が発行される前に) 資源ラインまたは部分組立品ラインが作成された場合は、そのラインの [見積資源ライン] チェックボックスがオンに設定されます。
作業オーダ
既存の作業オーダのコピーを作成すると、新規作業オーダは次のようになります。
- [状況] が [フリー] に設定されます。
- [見積資源ライン] チェックボックスがオンになります。
- 新規の作業オーダにリンクされたすべての資源および部分組立品ラインで [見積数量] のデフォルト値が既存の作業オーダ資源および部分組立品ラインから取得されます。
- 出庫部分組立品ラインもコピーされます。
作業オーダの物的資源ライン
見積フェーズの物的資源ラインでは、材料の [見積数量] を指定することができます。[見積数量] が修正されると、[所要量 ] も修正されます。
作業オーダまたは活動が発行された後で (実際フェーズ)、[所要量 ] を指定または修正できます。ただし、この値が [見積数量] に反映されません。
作業オーダの出庫および入庫部分組立品
見積フェーズの出庫部分組立品ラインでは、[品目] の [見積数量] を指定できます。[見積数量] が修正されると、[計画数量] も修正されます。
作業オーダまたは活動が発行された後で (実際フェーズ)、[計画数量] を指定または修正できます。ただし、この値が [見積数量] に反映されません。
見積フェーズで出庫部分組立品ラインが作成されると、入庫部分組立品ラインも作成されます (これにより、出庫部分組立品が今必要ではないことが確認されます)。入庫部分組立品は、出庫部分組立品ラインで修正されたデータに基づいて更新または削除されます。
参照活動に基づく作業オーダ活動
作業オーダ活動が参照活動に基づいて作成される場合:
- この作業オーダ活動にリンクされたすべての資源ラインの [見積資源ライン] チェックボックスがオンになる
- [資源所要量 (tsacm2120m000)] セッションで参照活動に関して指定された [数量] が作業オーダ資源ラインおよび部分組立品ラインの [見積数量] フィールドでデフォルト設定される
作業オーダが作成された後は、同様の処理が行われます。
- 計画活動から
- メンテナンス販売見積から
- 部署転送の処理で
- 部分組立品から
見積を持つ部品ラインから作成された作業オーダ
見積機能がメンテナンス販売オーダに対して導入されている場合、作業オーダはメンテナンス販売オーダにリンクされている部品メンテナンスラインに対して直接生成されます。この作業オーダは、メンテナンス販売オーダの処理中は削除できません。
作業オーダから部品ラインへの見積の同期
見積フェーズでは、見積作業オーダ資源ラインにマニュアルで加えた変更はすべて、[メンテナンス販売オーダ - 見積適用範囲ライン (tstdm4100m000)] セッションの関連見積適用範囲ラインと同期されます。見積作業オーダの資源ラインが作成、修正、削除されると、関連する見積適用範囲も作成、修正、削除されます。
[メンテナンス販売オーダ - 見積適用範囲ライン (tstdm4100m000)] セッションの値は、次のセッションから更新されます。
- [作業オーダ物的資源 (tswcs4110m000)]
- [作業オーダ労働資源 (tswcs4120m000)]
- [作業オーダその他資源 (tswcs4130m000)]
- [作業オーダ出庫部分組立品 (tswcs4150m000)]
価格と割引
実際適用範囲ラインが作成されると、見積適用範囲ラインでマニュアルで修正される価格と割引は、実際の適用範囲ラインに基づいてデフォルト設定されます。マニュアルで修正した価格と割引が使用できない場合、LN は実際の適用範囲ラインにデフォルトの価格と割引のロジックを使用します。マニュアルで修正した [営業権販売額] は、実際適用範囲ラインでデフォルト設定されません。
作業オーダのクローズ
作業オーダがクローズされると、次の場合に、作業オーダにリンクされた資源ラインに関して [メンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000)] セッションで実際適用範囲ラインが作成されます。
- 実際原価が資源と部分組立品に指定されている
- 品目の [所有権] が [顧客所有] 以外である
作業オーダ、活動、資源ラインの削除
内部作業オーダの場合、資源ラインまたは活動の削除は、[作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションの [見積の削除の許可] フィールドの設定に基づきます。
外部作業オーダの場合、資源ラインまたは活動の削除は、[メンテナンス販売管理パラメータ (tsmsc0100m000)] セッションの [見積の削除の許可] フィールドの設定に基づきます。資源ラインが削除されると、LN は、見積適用範囲ラインが存在するかどうかをチェックします。活動が削除されると、LN は以下のチェックを行います。
- 見積フェーズで作成された資源ラインが、活動に存在するかどうか
- 適用範囲ラインが活動に存在するかどうか