WCS のメンテナンス品目および非消耗品目の返品の処理

メンテナンス品目と未消費資材は、作業の完了後に倉庫に返品されます。[作業オーダ (tswcs2100m000)] セッションで作業オーダの [状況] が 「完了」 に設定されている場合、返品を容易にするために倉庫オーダが作成されます。この倉庫オーダのロジスティックおよび財務上の処理を行わない限り、作業オーダをクローズすることはできません。

作業オーダの完了

次のロジスティック取引は、作業オーダの完了時に処理されます。

  • 倉庫にメンテナンス品目を入庫するための倉庫オーダが作成される。
  • 非消耗材料は倉庫に返品される。
  • 材料納入のオープン両方向倉庫オーダが削除される。
  • 外部作業オーダの場合、品目がロケーションに送付されると、[ロット]、[計画時間]、および [数量] の関連部品メンテナンスラインが更新される。
  • 構成管理および倉庫管理シリアル番号付品目の改訂が更新される。
  • 材料のシリアル番号、ロット情報、ロット追跡が倉庫管理で更新される。
注: 

[作業オーダ (tswcs2100m000)] セッションの [取消の開始] チェックボックスがオンになっており、[状況] が [完了] に設定されている作業オーダの場合は、[メンテナンス済数量] をゼロにする必要があります。

作業オーダの破棄 (活動)

管理作業が完了したら、作業オーダの [状況] を [承認済] に設定できます。船舶や航空機など、安全性が重要な検討事項である製品の修理では、[状況] が [承認済] になっていることが非常に重要です。[承認済] ステップにより、関連活動を問題なく完了できます。

作業オーダのクローズ

作業オーダを管理上クローズしたら、作業オーダの [状況] を [クローズ] に設定できます。次のロジスティックおよび財務取引は、作業オーダのクローズ時に処理されます。

  • 使用済ツールが返却される。
  • シリアル番号付品目の販売価格が構成管理で更新される。
  • 修理費が登録される。
  • 作業オーダの仕掛品値が消去されてメンテナンス販売オーダに転送されるか、該当する場合は、財務会計で内部サービス原価として記帳される。
  • 関連メンテナンス販売オーダの部品メンテナンスライン上の問題および解決策が更新される。
  • 作業オーダの [状況] が [取消済] の場合、開始作業オーダが更新される。
  • [ロケーション (tswcs0125m000)] セッションの作業オーダ関連のデータが作業管理システムで更新される。
注: 

[作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションの [作業オーダを自動的にクローズ] チェックボックスがオンの場合は、メンテナンス済品目と非消耗材料に関連する倉庫オーダが処理された後で作業オーダをクローズできます。

作業オーダの転送

品目が別の部署に転送されると、倉庫内にあるメンテナンス可能な品目の入庫用の倉庫オーダが作成され、作業オーダの [状況] が [転送済] に設定されます。

作業オーダの取消

[状況] が [計画済] または [発行済] に設定された作業オーダを取り消すことができます。作業オーダの取消処理が開始されると、[作業オーダ (tswcs2100m000)] セッションの [取消の開始] チェックボックスがオンに設定されます。入庫倉庫オーダは、作業オーダがクローズされる前に処理される必要があります。作業オーダをクローズすると、[状況] が [取消済] に設定されます。入庫倉庫オーダの処理がまだ完了していないため、[状況] が [完了] の作業オーダは取り消すことができません (実際原価が存在する場合は、取消のために初期化される)。