参照活動またはマスタ工順を持つコールの転送

参照活動がコールにリンクされ、コールがデポ修理に転送されると、以下についてチェックが行われます。

  • コールに指定された販売先および請求先取引先にオープンのメンテナンス販売オーダ (MSO) が存在する
  • コールに指定された (シリアル番号付) 品目に部品メンテナンス (PM) ラインが存在する
  • 設置がコールおよびメンテナンス販売オーダにリンクされている

次の場合、コールに指定された (シリアル番号付) 品目にオープンの部品メンテナンス (PM) ラインが存在するかどうか、およびコールに指定された販売先および請求先取引先にメンテナンス販売オーダ (MSO) が存在するかどうかがチェックされます。

  • [コールパラメータ (tsclm0100m000)] セッションの [同じ部品メンテナンスラインへのコールの転送を許可] チェックボックスがオンになっている
  • 参照活動がコールにリンクされ、コールがデポ修理に転送されている

次のシナリオが考えられます。

シナリオ 説明 アクション
1 オープンのメンテナンス販売オーダおよび部品メンテナンスラインが存在しません。 新規メンテナンス販売オーダおよび部品メンテナンスラインが作成されます。コールにリンクされた参照活動についてメンテナンス販売オーダ活動ラインも作成されます。
2 (シリアル番号付) 品目の部品メンテナンスラインは存在しないが、販売先取引先および請求先取引先にオープンのメンテナンス販売オーダが存在します。 このメンテナンス販売オーダに新しい部品メンテナンスラインを作成するかどうか確認するメッセージが表示されます。
3 (シリアル番号付) 品目の部品メンテナンスラインは存在しないが、販売先および請求先取引先に複数のオープンのメンテナンス販売オーダが存在します。 コールを転送するために、新規 MSO を作成するかどうか、またはメンテナンス販売オーダを選択するかどうか確認するメッセージが表示されます。適用可能なメンテナンス販売オーダは [メンテナンス販売オーダ (tsmsc1100m000)] セッションから選択できます。
4 コールにリンクされた同じ (シリアル番号付) 品目に部品メンテナンスラインが存在します。 コールをこの部品メンテナンスラインにリンクするかどうか確認するメッセージが表示されます。コールがこの部品メンテナンスラインにリンクされている場合、コールにリンクされた参照活動について新しいメンテナンス販売オーダ活動ラインが作成されます。コールがこの部品メンテナンスラインにリンクされていない場合は、新しい部品メンテナンスラインが作成されます。
5 コールにリンクされた同じ (シリアル番号付) 品目に複数の部品メンテナンスラインが存在します。 コールを転送するために、新規部品メンテナンスラインを作成するかどうか、または部品メンテナンスラインを選択するかどうか確認するメッセージが表示されます。適用可能な部品メンテナンスラインは [メンテナンス販売オーダ - 部品メンテナンスライン (tsmsc1110m100)] セッションから選択できます。

同様に、マスタ工順がコールにリンクされ、コールがデポ修理に転送される場合に、コールが処理されます。マスタ工順にリンクされた工順作業ごとに [メンテナンス販売オーダ活動ライン (tsmsc1111m000)] セッションでメンテナンス販売オーダ活動ラインが作成されます。[部品活動ライン番号発生元] が [コール] に設定され、[コール番号] がデフォルト設定されます。

参照活動も、マスタ工順もコールにリンクされておらず、コールがデポ修理に転送される場合にも同じロジックが適用されます。メンテナンス販売オーダ活動ラインは、デフォルトの参照活動なしで作成されます。ただし、コールの短い [記述] は [コール (tsclm1100m000)] セッションからデフォルト設定されます。[部品活動ライン番号発生元] が [コール] に設定され、[コール番号] がデフォルト設定されます。

注: 
  • 転送済コールの新規部品メンテナンスラインが作成されると、コールにリンクされた参照活動について [メンテナンス販売オーダ活動ライン (tsmsc1111m000)] セッションでメンテナンス販売オーダ活動ラインも作成されます。[部品活動ライン番号発生元] が [コール] に設定され、[コール番号] が [コール (tsclm1100m000)] セッションからデフォルト設定されます。[参照活動/マスタ工順] フィールドおよび部品メンテナンスラインの [コール番号] フィールドは空です。
  • コールが既存の部品メンテナンスラインにリンクされている場合、コールにリンクされた参照活動について [メンテナンス販売オーダ活動ライン (tsmsc1111m000)] セッションでメンテナンス販売オーダ活動ラインのみが作成されます。[部品活動ライン番号発生元] が [コール] に設定され、[コール番号] が、[コール (tsclm1100m000)] セッションからデフォルト設定されます。[参照活動/マスタ工順] フィールドおよび部品メンテナンスラインの [コール番号] フィールドは空です。
  • 部品メンテナンスラインの作業オーダが存在する場合、メンテナンス販売オーダ活動ラインに基づいて新規作業オーダ活動ラインが作成されます。
  • コールに実際所要時間が指定されていて、コールが修理のためにデポに転送されると、原価タイプが 「ヘルプデスク」 に設定された適用範囲ラインが生成されます。コールに指定された所要時間は、適用範囲ライン数量としてデフォルト設定されます。複数のコールを同じ部品メンテナンスラインに転送する場合、「ヘルプデスク」 タイプの複数の適用範囲ラインを同じ部品メンテナンスラインで作成できます。