入庫なし/納入なしの部品メンテナンスの管理

部品メンテナンスラインは、該当する部品メンテナンスラインの品目を入庫していない状態で処理したり、品目を顧客に返送していない状態で処理したりすることができます。

入庫なし

[部品メンテナンスライン (tsmsc1110m500)] セッションの [品目入庫] チェックボックスがオフの場合は、部品 (品目) が次の状態にあるため、部品入庫が生成されません。

  • 倉庫ですでに利用可能
  • 保管場所ですでに利用可能
  • 入庫済

これらの場合には、顧客所有品目を修理する際に、部品メンテナンスラインの入庫処理を無視することができます。ただし、部品をどの場所から取得する必要があるかを示すために、部品メンテナンスラインを発行する前に [入庫倉庫] と [入庫ロケーション] を指定しておく必要があります。

[品目入庫] チェックボックスがオフに設定されている部品メンテナンスラインを発行すると、既存の倉庫オーダとそれに関連する計画在庫処理が削除されます。一方、[品目入庫] チェックボックスがオンの場合は、新規の倉庫オーダと計画在庫処理が生成されます。

メンテナンス販売オーダを発行する前に、該当する部品メンテナンスラインのメンテナンス作業オーダが生成された場合は、作業オーダを計画するために倉庫またはロケーションで部品の入庫を行う必要があります。ただし、作業オーダを計画できるのは、[メンテナンス販売オーダ - 部品ライン (tsmsc1110m000)] の状況が [処理中] に設定されている場合に限ります。

[品目入庫] チェックボックスがオフに設定されており、部品メンテナンスラインに指定されたロケーションで修理が管理されている場合は、修理対象の部品がすでにそのロケーションに存在するものと見なされます。部品メンテナンスラインを発行すると、メンテナンス販売オーダが発行された後で、[メンテナンス販売オーダ - 部品ライン (tsmsc1110m000)] セッションの状況が [処理中] に設定されます。

納入なし

顧客から入庫した部品を修理する必要があるが、顧客に返送しない場合は、修理済の部品が [納入倉庫] に保管されます。[品目納入] チェックボックスがオフの場合は、部品メンテナンスラインを発行する前に [納入倉庫] または [納入ロケーション] を指定しておく必要があります。

メンテナンス作業オーダが完了し、修理済の部品が [納入倉庫] に入庫されると、部品メンテナンスラインの状況が [完了] に設定され、部品メンテナンスラインがロジスティックに処理されます。この場合には、修理済の部品を顧客に出荷するための倉庫出庫ラインは必要ありません。

注: 

部品メンテナンスラインの状況が [完了] の場合でも、部品ラインの原価計算はできません。これは、作業オーダのクローズ時に作業オーダ資源ラインが適用範囲ラインに変換されるためです。