グループ計画の資源割当

計画グループおよび活動セットへの資源の割当は、グループ計画処理の最後のステップです。資源は、サービスエンジニアやサービス部署であることも可能です。資源の割当は、マニュアルでの実行、半自動的な実行 (LN から資源が提案され、ユーザが資源をマニュアルで選択する)、または完全に自動的な実行が可能です。割当は、スキル/計画属性に基づいて行うことができます。

資源が自動的に割り当てられるようにするには、｢計画グループ｣の必須スキルおよび属性を、資源の利用可能なスキルおよび属性と合致させます。[サービス計画] のパラメータを使用して、資源割当の基準をスキルの値、属性の値、またはその両方の値のいずれにするかを決定します。[計画属性 (tsspc0110m000)] セッションを使用して、属性を資源割当に使用する必要があるかどうかを指定します。

スキルと属性の定義は、サービスエンジニアおよびサービス部署が行うことができます。サービスエンジニアは、活動発生元が｢サービスオーダ｣である計画グループに割り当てることが可能です。サービス部署は、活動発生元が [作業オーダ] または [計画活動] の計画グループに割り当てることができます。計画グループで複数の資源が特定された場合は、優先順位規則に基づいてこれらの資源に優先順位が割り当てられます (詳細については、次のトピックを参照してください: 優先順位規則)。資源の利用性も指定されます。グループ計画処理の結果は、資源割当も含めて一時テーブルに保存され、この結果を分析および修正することができます。[資源の計画グループへの割当 (tsspc3280m000)] セッションや [グループ - 提案済資源 (tsspc3104m000)] セッションなど、さまざまなセッションを使用して、資源をグループに割り当てることができます。LN で資源が自動的に割り当てられるようにすることも可能です。

[計画の発行 (tsspc3240m000)] セッションを使用してグループ計画を発行すると、割り当てられた資源が次にコピーされます。

サービスエンジニア割当 (サービスオーダの場合)
作業オーダ活動 (作業オーダの場合。1 つの部署のみ)
計画活動 (計画活動の場合。1 つの部署のみ)

資源割当処理は、次のステップで構成されています。

データの設定
属性/スキルに基づく資源の提案
資源の利用性のチェック (オプション)
優先順位に基づく資源の順序付け
計画グループに割り当てる資源 (複数可) の選択
計画グループへの資源の割当
グループ計画の発行

データ設定

資源計画のデータ設定は、属性値およびスキルに基づいて行うことができます。

属性値に基づくデータ設定:

[計画属性 (tsspc0110m000)] セッションの [資源の割当に使用] チェックボックスで、属性を資源割当に使用することを指定します。
[属性グループ - 優先資源 (tsspc0120m100)] セッションで、属性と属性値の特定の組合せに基づいて、資源のグループをメンテナンスすることができます。LN で、デフォルトの属性セットがこのグループに追加されます。デフォルトの属性セットでは、[任意の値] フィールドが [はい] に設定されています。LN で、提案済資源がグループに割り当てられます。これはフォールバックメカニズムです。
資源をマニュアルで割り当てる場合は、特定の属性値を設定して、[任意の値] チェックボックスをオフにする必要があります。
属性の追加や修正、または削除をすることができます。

注:

｢計画属性｣で定義されていない属性を追加することができます。

[グループ - 資源 (tsspc3102m000)] セッションで、属性グループの資源を追加します。すでに属性グループにリンクされている資源を追加すると、LN から警告メッセージが表示されます。

スキルに基づくデータ設定

｢サービス部署｣タイプのスキルを定義します。利用可能なスキルが作業オーダ活動または計画活動に必要なスキルと合致すると、グループ計画中に資源が提案されます。

提案済資源

[計画グループの資源の提案 (tsspc3270m000)] セッションを使用して、一連の計画グループへの資源割当の処理を開始します。資源は属性/スキルに基づいて識別されます。

属性値に基づく資源の割当: グループ計画処理の結果として生成された計画グループに、資源を割り当てる必要があります。資源が割り当てられるのは、グループ (セット) - 属性値 (tsspc3101m000) セッションの [資源のチェック] チェックボックスがオンになっている場合のみです。計画グループの活動発生元を考慮しながら、一連の属性/属性値の属性グループを検索します。提案済資源の数は、その属性の [資源のチェック] チェックボックスをオフにして変更することができます (通常は増やします)。
スキルに基づく資源の割当: [サービス部署 - スキル (tsmdm1130m000)] セッションまたは [サービス従業員 - スキル (tsmdm1135m000)] セッションで、計画グループの活動発生元に基づいて、スキルごとに資源にアクセスすることができます。活動発生元が｢サービスオーダ｣の場合は、[サービス従業員 - スキル (tsmdm1135m000)] セッションにアクセスします。活動発生元が｢作業オーダ｣または｢計画活動｣の場合は、[サービス部署 - スキル (tsmdm1130m000)] セッションにアクセスします。サービス従業員のスキルが有効になるのは、発効日が計画グループの計画開始時間以前であり、失効日が計画グループの計画終了時間以降である場合です。[発効日 ] および [有効期限] は、[従業員別スキル (tcppl0120m000)] セッションで定義します。資源にすべての必須スキルがある場合、資源はグループ計画に関してのみ提案できます。[グループ - 提案済資源 (tsspc3104m000)] セッションの [必須スキルで一致] チェックボックスをオンにします。資源にすべての優先スキルもある場合は、[優先スキルで一致] チェックボックスをオンにします。
- [注意]: グループにスキルが必要でない場合に、[スキルに対する資源のチェック] チェックボックスをオンにすると、サービスオーダ活動、作業オーダ活動、または計画活動に関して、すべての資源がそのグループの提案済資源として LN に表示されます。
- [注意]: LN でグループの資源利用性がチェックされる場合には、資源リストに｢属性に基づく一致｣資源および｢スキルの一致｣資源が含まれます。
属性およびスキルに基づく資源の割当: このシナリオでは、資源は属性およびスキルに基づいて割り当てられます。

資源の選択

[グループ - 提案済資源 (tsspc3104m000)] セッションの [資源を計画グループに割当] チェックボックスを使用して、資源が計画グループに割り当てられるように指定します。活動発生元が [サービスオーダ] に設定されている計画グループの場合は、1 つまたは複数の資源を選択できます。活動発生元が [作業オーダ] または [計画活動] に設定されている計画グループの場合は、1 つの資源しか選択できません。[資源計画パラメータ (tsspc0101m000)] セッションの [単一の場合は自動] チェックボックスをオンにすると、提案済資源が 1 つしか存在しない場合に、LN で [グループ - 提案済資源 (tsspc3104m000)] セッションの [資源を計画グループに割当] チェックボックスがオンに設定されます。

提案済資源が複数存在し、[資源計画パラメータ (tsspc0101m000)] セッションの [最高優先順位を自動選択] チェックボックスがオンの場合は、LN で最高優先順位の資源に関する [資源を計画グループに割当] チェックボックスがオンに設定されます。

資源の割当

資源割当は次の 2 つの方法で実行します。

[グループ - 提案済資源 (tsspc3104m000)] セッションの [参照] メニューにある [資源の計画グループへの割当] オプションを使用。資源が計画グループに割り当てられます。
バッチセッションを使用。

計画グループのマージ/分割

計画グループをマージすると、LN で提案済資源または割当済資源 (あるいは両方) がマージされます。これは、活動発生元が [サービスオーダ] に設定されているグループにのみ適用されます。計画グループを分割するときには、作成される新しいグループに資源を提案するか、割り当てます。

計画の発行

計画の発行 (tsspc3240m000) セッションを使用して、計画を発行します。