部品表からフィジカルブレイクダウンを作成するには

[フィジカルブレイクダウン構造の作成 (tscfg2210m000)] セッションを使用して、部品表 (BOM) からフィジカルブレイクダウンを作成することができます。

部品表からフィジカルブレイクダウンを作成すると、LN 製造の部品表 (tibom1110m000) セッション内の有効品目が LN サービスの [シリアル番号付品目 (tscfg2100m000)] セッションに直接コピーされます。品目サービスデータがない場合、LN は、品目タイプおよび品目グループについてメンテナンスされている品目サービスデフォルトを使用して、サービスに品目を作成します。

部品表からフィジカルブレイクダウンを作成するには

  1. [フィジカルブレイクダウン構造の作成 (tscfg2210m000)] セッションを開始します。
  2. [ソース] フィールドで [部品表] を選択します。
  3. [納入] オプションを使用して、(販売後) 販売からフィジカルブレイクダウンを作成します。販売オーダの最終品目の製造部品表がフィジカルブレイクダウンにコピーされます。このチェックボックスをオンにすると、[選択範囲] グループボックスのフィールドを使用して、一定範囲の設置グループ品目、またはシリアル番号付品目からフィジカルブレイクダウンを作成できます。ここで選択する範囲に対して、フィジカルブレイクダウンが作成されます。
  4. [有効性のチェック] チェックボックスをオンにすると、品目をフィジカルブレイクダウンにコピーする前に品目の有効性がチェックされます。

LN は、次を確認します。

品目が改訂管理され、販売納入から派生したものである場合、LN は、販売オーダラインからの改訂をチェックします。LN は、指定された品目および改訂について設計品目の発効日をチェックします。

品目の改訂管理を行わずに、品目が販売納入から派生したものでない場合、LN により、[販売の構成日]フィールドに基づいて、販売からの発効日がチェックされます。

品目が販売納入からのものでない場合、LN は、入力されたとおりに有効日を受け入れます。

  • 有効化コード: LN部品表 (BOM) からフィジカルブレイクダウン構造を作成する場合、有効化構成は確認とみなされます。有効化構成に属している品目は、サービスでのみ作成されます。有効化構成は、シリアル番号付品目からチェックされます。有効化構成がシリアル番号付品目に存在しない場合、品目の発生元が販売であれば LN により、販売オーダラインから有効化構成がチェックされます。
  • ソースが見つからない場合、部品表を使用: フィジカルブレイクダウン構造を完成状態構造または品目ブレイクダウンから作成するときにこのチェックボックスをオンにしておりソース品目が見つからない場合、LN によりその品目の部品表がフィジカルブレイクダウン構造にコピーされます。
  • 整合性チェック: フィジカルブレイクダウンが部品表から直接生成される場合、LN は、LN 製造および LN サービスの両方で整合性チェックを実行して、構造が不一致なしで定義されていることを確認します。そのような構造の品目は、関連する構成管理と適切なサービス品目データを使用して LN サービスで定義し、整合性をチェックする必要があります。

LN は、次の整合性チェックを実行します。

サービスに関連する品目と関連のない品目を区別するために、LN により、構成管理品目、すなわちシリアル番号付品目または見込品目がフィジカルブレイクダウンにコピーされます。品目に利用できるサービス品目データがない場合、サービスデフォルトにもとづいて、品目データが品目 - サービスで作成され、フィジカルブレイクダウンにコピーされます。

注: 

製造部品表からフィジカルブレイクダウン構造にコピーされるすべての品目についてサービス品目データを作成する必要があります。

LN は、構造構成に関して整合性をチェックします。シリアル番号付品目は常に、見込品目より上位に位置付けて、構造と品目定義との整合性を保持する必要があります。LN は、構造構成で不整合が検出され、エラーレポートが生成されると、コピーを開始します。

LN は、次の例に示されているようにシリアル番号付品目が見込品目より下位にあると、エラーレポートを出力します。

レベル 品目 構成管理 品目サービスデータの存在
0 X シリアル番号付 あり
1 Y 見込 あり
2 A シリアル番号付 あり ------- 問題 1
2 B なし なし
1 Z 見込 あり
2 A シリアル番号付 あり ------- 問題 2
3 B なし なし
4 C 見込 あり ------- 問題 3

3 つの問題はすべて、見込品目より下位に存在するシリアル番号付品目が原因で発生します。

LN は、次のエラーレポートを生成します。

品目 X については、次の理由から PBD を生成できません。

  • 親品目 (Y-見込) の構成管理が、子品目 (A-シリアル番号付) よりも下位に設定されている。
  • 親品目 (Z-見込) の構成管理が、子品目 (A-シリアル番号付) よりも下位に設定されている。
  • 親品目 (B-なし) の構成管理が、子品目 (C-見込) よりも下位に設定されている。

LN は、部品表 (BOM) 内のループの整合性をチェックします。2 つの見込品目が逆の順位で発生した場合、既存の構造定義との関連から、それらの見込品目が結果的に 1 つのループとなることがあります。

LN は、次の例に示すように部品表内のループを検出した場合、エラーレポートを出力します。

レベル 品目 構成管理 品目サービスデータの存在
0 X シリアル番号付 あり
1 Y シリアル番号付 あり
2 A シリアル番号付 あり
2 B シリアル番号付 あり
1 Z シリアル番号付 あり
2 A シリアル番号付 あり
3 B シリアル番号付 あり
4 X シリアル番号付 あり ------- 問題 1

LN は、次のエラーレポートを生成します。

品目 X については、次の理由から PBD を生成できません。

  • 部品表でサイクルが検出された。