クリティカルパス分析
クリティカルパス分析は、最初の活動の開始時から最後の活動の終了時までのプロジェクトの最適経路を決定するためにネットワーク計画で使用されます。活動がクリティカルパスの一部となるのは、[活動 (tppss2100m000)] セッションで [合計余裕] および [フリー余裕] フィールドがゼロに設定されている場合です。計画ボードにクリティカルパスを表示するには、[プロジェクトスケジュール (tppss2700m000)] セッションの [クリティカル] チェックボックスをオンにします。
活動データが修正されると、クリティカルパスも変更されることがあります。更新したデータを表示するには、[ネットワーク計画の生成 (tppss2240m000)] セッションを使用してネットワーク計画を再生成する必要があります。
余裕時間:
クリティカルパス分析では、次を算出する際に活動関係、活動とマイルストーンの制約、進捗が考慮されます。
- 最早開始日および終了日と最遅開始日および終了日
- フリー余裕時間
- 合計余裕時間
注:
活動の余裕時間は異なる場合があります。
活動の余裕タイプ:
- 合計余裕: 次の活動に影響を及ぼすことなく、活動を遅らせることができる日数
- フリー余裕: プロジェクトの開始日にも終了日にも影響を及ぼすことなく、活動を遅らせることができる日数
余裕時間の計算
[活動関係 (tppss2510m000)] セッションで [関係タイプ] フィールドが [終了対開始] に設定されている場合は、先行活動が終了した時点で次の活動が開始されます。
フリー余裕時間 (ES) = 次の活動の最早開始日 - 関係余裕時間 - 活動期間 - 最早開始日
[活動関係 (tppss2510m000)] セッションで [関係タイプ] フィールドが [開始対開始] に設定されている場合は、次の活動と先行活動が同時に開始されます。
フリー余裕時間 (SS) = 次の活動の最早開始日 - 関係余裕時間 - 最早開始日
余裕時間の計算には、[ネットワーク計画の生成 (tppss2240m000)] セッションを使用します。両方の余裕時間の値がゼロの場合、その活動はクリティカルパスに属しています。
プロジェクトのネットワーク計画を実行できるのは、次の場合に限ります。
- [計画 (tppss0110m000)] セッションの [更新モード] オプションが [更新] に設定されている
- [プロジェクト (tppdm6600m400)] セッションで [プロジェクト状況の確立] が [フリー] または [有効] に設定されている