契約の報酬および違約金の作成
契約報酬および違約金は、契約者にインセンティブを与えるために使用されます。契約の一部として、条件について、契約者と合意を交わすことができます。すべての [契約タイプ] について報酬および違約金を定義できます。請求方法は、デフォルトで契約ラインデータから設定されます。ただし、請求方法は変更することができます。
報酬および違約金は、契約ラインデータの一部として定義された後、収益コードにリンクされる必要があります。報酬ラインの有効期間を定義できます。複数の報酬ラインと違約金ラインを 1 つの契約ラインに追加することができます。
請求金額は、報酬額より低いことも、0 未満である (業績不振により契約者が得られない) こともあるため、報酬額と請求額が同じではない場合も、プロジェクトまたは契約をクローズできます。
報酬および違約金を考慮に入れて、収益が計算されます。収益認識で考慮される報酬タイプは [定額フィー] のみです。
報酬金額は、契約で指定された資金額を超えないようにしてください。報酬を承認できるのは、その契約に対する資金がある場合のみです。報酬請求書を使用して、前払金額を決済することはできません。違約金に基づいて契約の資金額を増やすことはできません。
- 違約金の場合は、マイナス金額または貸方伝票を含む請求書が生成されます。
- 報酬と違約金については、留保機能を適用できません。
請求
報酬または違約金ラインを請求に転送すると、[報酬タイプ] や [テキスト] などの報酬データも請求に転送されます。
また、[収益 (tpppc3101s000)] セッションで請求書タイプ [報酬および違約金] を使用して、報酬および違約金の収益取引をマニュアルで作成することもできます。
請求で報酬および違約金に関する請求書を転記すると、以下のことが行われます。
- [収益取引 (tpppc3505m000)] セッションで報酬および違約金の収益取引が更新されます。
- 報酬または違約金ラインで、[請求日] と [請求書番号] が更新されます。
以下の場所で [計画収益] チェックボックスがオンになっている場合は、業績測定グラフと収益分析グラフに [定額フィー] の予想/計画済収益が表示されます。
- [アーンドバリュー方法による業績測定 (tppss0702m000)] セッション
- [会計分析の表示 (tppss0701m000)] セッション
請求で報酬または違約金に関する請求可能ラインを取り消すと、[報酬および違約金 (tppin0180m000)] セッションでその報酬または違約金ラインの [請求に転送済 ] チェックボックスがオフになります。
[現預金予測の更新 (tfcmg3210m000)] セッションでプロジェクト契約チェックボックスがオンになっている場合は、クローズしていないプロジェクトのキャッシュ予測データを更新する際に、請求タイプ [報酬および違約金] (承認済または [定額フィー] のみ) が考慮されます。
状況が [取消] の契約ラインまたは状況が [クローズ] のプロジェクトに報酬がリンクされている場合は、その報酬のキャッシュ予測データを更新できません。
契約報酬および違約金を作成する手順については、契約報酬および違約金を作成するにはを参照してください。