契約資金調達の使用

LN では、特定の契約タイプについて (たとえば、航空契約や防衛契約)、具体的な資金限度 (金額) を定義できます。この限度に基づいて、顧客に請求できる最大金額が設定されます。

資金配分

資金額は次の方法で配分できます。

  • [連番]: 契約ラインの資金額はユーザが定義した連番に基づいて配分されます。
  • [割合   ]: 契約ラインの資金額はユーザが指定した割合に基づいて配分されます。[注意]: すべての配分ラインの割合を合計した値が 100% になる必要があります。
  • [資金額]: 契約ラインの資金額は、[資金額] フィールドで指定した金額に基づいて配分されます。LN により、[割合   ] フィールドに金額の割合値が入力されます。

資金限度の定義

契約に割り当てられた合計資金額から契約先に配分できる資金限度 (請求金額) を指定できます。資金限度は、次のすべての契約タイプに適用できます。[固定価格]、[時間と材料] および [原価補償] (詳細は契約タイプを参照してください)。

資金限度を定義するには、[契約ライン (tpctm1110m000)] セッションで以下を実行します。

  1. [資金額] フィールドで各契約ラインの資金額を入力します。
  2. [資金配分] フィールドを使用して、配分方法を選択します。
  3. [配分] ボタンをクリックします。[資金配分 (tpctm0170m000)] セッションが開始され、配分ラインを作成して金額を配分します。
注: 

資金額は、契約ライン金額以下でなければなりません。

また、[契約 (tpctm1600m000)] セッションで、合計資金額を表示し、配分方法を指定することもできます。[販売] タブの [資金配分] フィールドを使用して、LN により [契約ライン (tpctm1110m000)] セッションの配分方法フィールドのデフォルト値が設定されます。

請求

契約ラインを請求する前に、資金額を調整して、金額が契約ライン金額を超過していないことを確認する必要があります。請求金額が資金額以下である場合、請求の配分ラインだけが承認されます。

注: 

[契約ライン (tpctm1110m000)] セッションで定義されている場合、資金額は最高額を超えてはいけません。

LN は配分連番に基づいて配分ラインを請求します。連番が一番小さい配分ラインが最初に処理されます。配分ラインにリンクされた金額を請求額が超える場合、LN は次の配分ラインを選択します。

連番による

たとえば、資金額 8,000 ユーロが連番 1 の配分ラインに割り当てられ、資金額 12,000 ユーロが連番 2 の配分ラインに割り当てられているとします。15,000 ユーロの請求の場合、連番 1 の配分ラインが最初に処理されます。残りの 7,000 ユーロについて、LN は連番 2 の配分ラインを選択して、請求金額が 7,000 ユーロとして処理されます。次の請求を処理するために、LN は 5,000 ユーロがまだ未配賦になっている連番 2 の配分ラインを考慮します。次いで、以降の配分ライン (連番 3、4 など) があれば考慮されます。

割合/金額による

たとえば、指定した割合が配分ライン A は 10%、配分ライン B は 5% とします。契約ラインの 20,000 ユーロの請求の場合、2,000 ユーロ (請求の 10%) が配分ライン A で請求され、1,000 ユーロ (請求の 5%) が配分ライン B で請求されます。

契約ラインが請求された後、LN は、[資金配分 (tpctm0170m000)] セッションで [承認済金額]、[請求金額]、および [構成済金額] (初期非表示) を表示します。

注: 
  • 契約ラインに定義した資金配分連番は、契約ラインの承認後に修正することはできません。
  • LN は、承認する金額の計算時に契約ラインの前払金を考慮しません。

資金額の配分の例については、連番による資金配分割合による資金配分金額による資金配分を参照してください。