契約を定義するには

契約を定義し処理するには、次の手順を実行します。

  1. 契約の作成

    「契約データの設定」 に示されている手順を使用して、契約に関するデータを定義します。

  2. 契約ラインの作成

    「契約ラインデータの設定」 に示されている手順を使用して、契約ラインに関するデータを定義します。契約ラインでは、契約に必要となる追加情報や詳細情報をメンテナンスできます。

  3. 請求サイクルの定義

    [請求サイクル (tpctm0130m000)] セッションを使用して、請求サイクルを定義します。請求サイクルとは、契約用の請求書を生成するために定義される時間間隔のことです。[周期 (tcccp0143m000)] セッションを使用することによっても、請求サイクルを定義できます。[注意]: 請求サイクルは、「原価補償」 または 「時間と資材」 タイプの契約に関してのみ定義できます。

  4. 契約成果物の定義

    「契約成果物データの設定」 に示されている手順を使用して、契約成果物 (物理的品目または非物理的品目) に関するデータを定義します。

  5. 品目を倉庫管理に発行

    [契約ライン (tpctm1110m000)] セッションで、「アクション」 メニューの 「成果物を倉庫管理に発行」 オプションを使用して、品目 (成果物) を倉庫管理に発行します。[注意]: LN によって倉庫オーダ番号が生成されます。[プロジェクト成果物 (tppdm7100m000)] セッションの [出荷] タブで表示できます。LN により、契約成果物の状況が 「倉庫に発行済」 に設定されます。[注意]: 品目を倉庫管理に発行する場合、契約、契約ライン、契約成果物の状況が 「有効」 に設定されている必要があります。

  6. 出荷明細の確認

    倉庫オーダが処理されると、LN[プロジェクト出荷 (tppin0160m000)] セッションで出荷データを生成します。

  7. 原価取引の確認

    「プロジェクト」 に転送される成果物の単位原価を確認します。成果物が生成され場合、LN は製造オーダに記帳されている単位原価を転送します。表示される原価データは、プロジェクトがペギングされているレベルにより異なります。[注意]: 原価は、プロジェクトがペギングされている販売オーダラインに関しても確認できます。

  8. 請求書の生成と処理

    固定価格契約の場合

    分割払請求書

    • [分割払 (tppin4151m000)] セッションを使用して分割払を作成します。
    • [標準収益 (tppdm0515m000)] セッションまたは [プロジェクト - 収益 (tppdm6515m000)] セッションを使用して、分割払の収益コードを選択または定義します。
    • [プロジェクト出荷 (tppin0160m000)] セッションを使用して出荷ラインを分割払にリンクすることもできます。
    • [分割払] セッションで [請求の承認] チェックボックスをオンにし、請求書に転送します。

    納入基準の請求

    • [契約 (tpctm1600m000)] セッションの [請求] タブで請求タイプを定義します。
      • [合意タイプ] フィールドで 「固定価格契約」 を選択します。
      • [請求タイプ] フィールドで 「納入基準」 を選択します。
    • [プロジェクト成果物 (tppdm7100m000)] セッションで 「発行」 をクリックして、成果物を倉庫管理に発行し倉庫を通じて出荷します。
    • [請求 360 (cisli3600m000)] セッションで請求対象のラインを選択し、請求書を処理し転記します。

    「原価補償」/「時間と資材」 契約の場合

    • [原価取引 (tpppc2100m000)] セッションで登録済単位原価を確認します。
    • [総請求可能原価を作成 (tppin1200m000)] セッションを使用して、総請求可能原価ラインを作成します。これにより、請求方法および請求対象取引に基づいて契約集計設定を表示できるようになります。
    • [契約請求可能原価ライン (tppin1100m000)] セッションで、[請求可能] チェックボックスをオンにし、取引が請求可能であることを指定します。
    • [契約請求可能原価ライン (tppin1100m000)] セッションで [承認] チェックボックスをオンにし、請求のための取引を承認します。
    • [請求に転送] オプションを使用して、取引を 「請求」 に転送します。
    • 単位原価のより詳細な請求を行う場合、[請求対象原価加算取引 (tppin2100m000)] セッションを使用します。
  9. 請求書の処理

    • 請求書の処理と転記を行うには、[請求 360 (cisli3600m000)] セッションを使用します。契約の収益が生成されます。
    • 「プロジェクト」 および 「財務」 で、契約の収益を確認します。
  10. 契約のクローズ

    成果物が出荷され請求処理が完了した後、契約を 「クローズ」 に設定します。