繰返生産における見積資材と時間原価の計算

見積資材と時間原価は、作業セル原価伝票で定義される期間に基づいて計算されます。原価伝票間隔では、スケジュールラインが計画されるか、シフト中に有効となります。見積の計算日付は、原価伝票期間の任意の日付と時間となります。

スケジュールライン 1 の一部の製造が原価伝票間隔で実行され、3 シフトで 30 個が製造されます。材料費と労務費の見積は、製造された品目の標準原価に基づいて計算されます。

スケジュールライン 1 の見積原価は、原価伝票間隔で実際に製造された数量にのみ基づきます。スケジュールライン 1 のすべての製造は計算日よりも前に完了しているためです。

スケジュールライン 2 の一部の製造が原価伝票間隔内にありますが、原価伝票間隔後も製造が続く予定です。計算はシフトが進行している間に行われます。図では、1 つのシフトが完了し、計算日前の有効なシフト中に 2 個の完成品が報告されます。12 個が完成していることから、材料費と労務費の金額は、使用標準原価に基づいて見積もられます。

上記の計算では、実際に製造された数量に基づく見積が考慮されています。残りのシフトの見込製造は、使用された生産モデルの使用可能な残りの製造時間数と生産速度から計算されます。

将来の製造の見込数量は 18 個です。この数量を使用し、見込製造に基づいて見積原価が計算されます。

スケジュールライン 2 の見積原価合計は、実際の製造と見込製造に基づく見積原価の合計となります。