繰返生産日程計画

生産日程計画は、企業計画品目オーダ計画に基づき、日程計画ラインを複数実行することで構築されます。すべてのスケジュールラインをまとめて 1 回で実行すると、オリジナル開始日と完成品が同じものになります。日程計画ラインの日付ごとの必要性と組み合わせた作業セルのカレンダーに基づき、使用可能な作業セルに実行が配分されます。

繰返生産パラメータ (tirpt0100m000) セッションの設定によって、日程計画を完全に自動化することも、マニュアルで調整することもできます。

繰返生産では、日程計画ラインを使用して品目の生産を計画します。繰返生産のあらゆる側面を管理するために、計画と日程計画は複数のレベルで発生します。

  • 資材計画とリードタイムが必要です。繰返生産環境では、資材計画は、無期限の計画と期限付き日程計画の組み合わせです。計画の主な目的は、資材の利用性確保です。

    日程計画の主な目的は、効率的な生産日程計画です。資材計画計算は、品目オーダデータに基づいています。資材は、特定の期間で有効になっている生産日程計画ラインの統合資材需要にしたがって供給されます。需要を計算する場合、実行日程計画に基づいて中央の倉庫から作業セルに直接供給される資材とともに、使用ポイント在庫バッファが考慮されます。

    品目完了のレポートは、繰返生産で可能な限り頻繁に発生するため、繰返生産パラメータ (tirpt0100m000) セッションで資材のバックフラッシュのトリガを定義する必要があります。

  • 製造を最大限に効率化し、生産を行う日程計画を作成する。日程計画範囲が、品目計画パラメータで日数として定義されます。日程計画の範囲外にある需要では、無期限資材計画が使用されます。日程計画の範囲内にある需要では、関連する生産モデルのデータに基づいて生産日程計画が使用されます。

  • 順序化は、製造を納入順序と一致させ、倉庫処理を最小限に抑えるために使用します。

生産日程計画

品目オーダ計画が企業計画で生成されると、繰返生産計画エンジンで生産計画を生成できます。

品目オーダ計画の日程計画範囲によって、2 種類の供給が生成されます。

  • 供給が日程計画の範囲内にある場合、新規または変更された実行日程計画ラインが作成されます。
  • 供給が日程計画の範囲外にあり、オーダ範囲内にある場合、新規または変更された計画オーダが作成されます。

計画された繰返生産品目生産モデルで定義された資材リストを使用し、資材の従属需要を生成します。

生産実行日程範囲の生成時に発生したエラーを報告する場合は、例外メッセージを使用します。計画の矛盾を解決する必要がある場合、[有効] な実行日程計画ラインの計画のエラー、再スケジュール、および取消メッセージが生成されます。作業セル計画 (tirpt4102m210) セッションでは、生成した生産日程計画をマニュアルで調整できます。その場合、新しい日程計画ラインを追加して変更し、既存のラインの状況を調整します。日程計画の再設定が完了したら、関連する作業セルの有無に基づいて、指定した変更を反映し、入力開始日から生産実行日程計画が再構築されます。

日程計画が完了すると、生産の開始をトリガするために、日程計画ラインを発行する必要があります。これは、生産日程計画ラインの発行 (tirpt4202m100)作業セルグループ計画 (tirpt4602m200)、または作業セル計画 (tirpt4102m210) セッションで、該当する日程計画ラインを選択し、適切なコマンドを実行します。

日程計画ラインが発行されると、生産を開始できます。

品目 A は製造品目です。

品目 A を生産するには、品目 B が必要です。

品目 B は購買品目です。

品目 A の独立需要が複数あります。

  • 計画生産オーダは、品目オーダ日に基づいて企業計画で生成されます。

    この例では、次の理由から 2 つの計画生産オーダが生成されます。

    • オーダ期間内で需要が蓄積されます。
    • 数量がオーダの増加 (1*1000) に基づいています。
    • 計画オーダの開始日がリードタイム、および必要な作業セルにリンクされているカレンダー内の有無に基づいています。
    • 計画オーダの開始日が日程計画の範囲内にある場合、品目の生産モデルの日付に基づき、計画オーダが日程計画によって置き換えられます。
    • 品目 A では、次の特徴を備えた計画済みの日程計画ラインが 4 つあります。

      • 1 ラインに 250 個。これは、生産モデルで定義された最大ライン数量です。
      • ラインは、計画オーダの開始日から後に向かって日程計画されます。
      • 生産を担当する作業セル。有無および既存の作業セルの負荷によって、日程計画ラインを複数の作業セルに分散できます。
    • 品目 B には 6 つの従属需要があります。
    • 品目 B のオーダ日に基づく計画購買オーダは企業計画で生成されます。
    • 品目 A のオーダを完了するために、3 つの計画購買オーダが生成されます。

      • オーダ期間内で需要を蓄積します。
      • 数量がオーダの増加 (500) に基づいています。
      • 計画オーダの開始日が品目購買日のリードタイムに基づいています。