バックフラッシュの設定

バックフラッシュを管理するパラメータ設定について、例を用いて説明します。次の品目が定義されます。

  • CLOCK
  • PIN

ASSEMBLE と呼ばれるタスクにおいて、PIN 品目は CLOCK 品目の構成要素として使用されています。

  • 資材のバックフラッシュ

    [品目 - 製造 (tiipd0101m000)] セッションの次の設定を使用して、バックフラッシュの品目を設定します。

    • PIN 品目用に [バックフラッシュを許可] チェックボックスをオンにします。
    • CLOCK 品目用に [資材] チェックボックスをオンにします。

    製造オーダの作成時には、これらのチェックボックスによって次のチェックボックスに対するデフォルト設定が決定されます。

    • [見積資材 (ticst0101m000)] セッションの [資材] チェックボックス (PIN 用)
    • [製造オーダ (tisfc0101s000)] セッションの [資材のバックフラッシュ] チェックボックス

    これらのチェックボックスは、特定の製造オーダに合わせて修正できます。資材がバックフラッシュされるのは、これらの両方のチェックボックスがオンの場合のみです。

    [資材のバックフラッシュ] チェックボックスをオフにした場合、すべての資材について [資材] チェックボックスがオフになります。

  • 時間のバックフラッシュ

    次の設定を使用して、時間のバックフラッシュ用に品目を設定します。

    • [タスク関係 (tirou0104m000)] セッションで ASSEMBLE タスクの [バックフラッシュ] チェックボックスをオンにします。
    • [品目 - 製造 (tiipd0101m000)] セッションで CLOCK 品目の [時間] チェックボックスをオンにします。

    ASSEMBLE タスクの作業を定義するときは、[タスク関係 (tirou0104m000)] セッションの [バックフラッシュ] チェックボックスによって、[工順作業 (tirou1102m000)] セッションの [バックフラッシュ] チェックボックスのデフォルト設定が決定されます。

    製造オーダを作成するときは、次のようにデフォルトが設定されます。

    • [工順作業 (tirou1102m000)] セッションの [バックフラッシュ] チェックボックスによって、[製造計画 (tisfc0110m000)] セッションの [労働時間のレポート] チェックボックスのデフォルト設定が決定されます。
    • [品目 - 製造 (tiipd0101m000)] セッションの [時間] チェックボックスによって、[製造オーダ (tisfc0101s000)] セッションの [時間] チェックボックスのデフォルト設定が決定されます。

    これらのチェックボックスは、特定の製造オーダに合わせて修正できます。時間数がバックフラッシュされるのは、これらの両方のチェックボックスがオンの場合のみです。

    [時間] チェックボックスをオフにした場合、すべての作業について [労働時間のレポート] チェックボックスがオフになります。

    時間のバックフラッシュを可能にするには、さらに次の操作をします。

    • [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションの [デフォルト労働資源] フィールドに値を入力します。
    • [製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [労務タイプ] フィールドに、作業を通常時間数として変更するか、それとも超過時間数として変更するかを指定する値を入力します。
  • シリアル番号付品目

    シリアル番号付品目をバックフラッシュできるのは、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] 詳細セッションで在庫内 シリアルチェックボックスがオフになっており、かつ [品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションの完成状態時のロット出庫登録フィールドが [Yes] に設定されている場合のみです。これ以外の場合は、シリアル番号付品目はバックフラッシュできません。

    シリアル番号付品目がロット管理されている場合、品目のバックフラッシュ元のロットは、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] 詳細セッションで定義されている出庫方法 ([後入れ先出し (LIFO)]、[先入れ先出し (FIFO)]) に基づきます。

  • ジョブショップのバックフラッシュ

    [製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションで次のパラメータを設定します。

    • バックフラッシュ方法を選択して、バックフラッシュ手順のユーザ相互関係のレベルを決定します。
    • バックフラッシュ資材と時間レポート用のデバイスを選択します。
  • 繰返生産のバックフラッシュ

    [繰返生産パラメータ (tirpt0100m000)] セッションで資材のバックフラッシュを管理できます。選択したバックフラッシュ方法に応じて、完成品の数量が完了したと報告された後、シフトが完了したと報告されたとき、または他のトリガによって、バックフラッシュがトリガされます。

    バックフラッシュによって、作業セル原価伝票が更新されます。

注: 

エンタープライズモデラ Content Pack を使用する場合、MMN0220 (製造オーダのバックフラッシュ) ウィザードを使用してバックフラッシュを設定することを検討してください。この事前定義されたウィザードは、会社の業務機能モデルを指定した後に [プロジェクトモデル別ウィザード (tgwzr4502m000)] セッションから実行できます。