ジョブショップスケジューラ

ジョブショップスケジューラの入力は、[ジョブショップスケジューラ (tisch1200m000)] セッションで指定します。設定に応じて、さまざまなスケジュールとレポートが生成されます。
  1. [ジョブショップ日程計画実行 (tisch1100m000)] セッションで [[ New]] コマンドを使用します。
  2. [ジョブショップスケジューラ (tisch1200m000)] セッションが開始され、スケジュール処理対象のサイトは、ユーザプロファイルからデフォルト値が設定されます。
    注: 

    ユーザプロファイルで指定したサイトに対してスケジュール処理を実行するには、その権限が必要です。

  3. スケジュールする計画グループを選択します。
    1. 計画グループを指定すると、Work Center Plan Groups (tisch0140m000) セッションが開きます。スケジュール権限のあるサイトの計画グループの 1 つを選択できます。
      注: 

      スケジュールできるのは計画グループの一部であるオーダのみです。製造オーダが計画グループの一部でない場合、固定とみなされ、移動できません。

  4. [実行] および反復は自動的に生成されます。
  5. 実行の [作成日] は常に現在の日付です。
  6. [タイムフェンス] を日数で指定します。タイムフェンスは、生産日程計画の始点を示します。タイムフェンスのデフォルト値は、選択された計画グループから取得されます。

  7. [範囲] を日数で指定します。範囲は、スケジュール対象として選択されている製造オーダの期間枠の終点を示します。範囲のデフォルト値は、選択された計画グループから取得されます。
  8. スケジュール実行の [目標] を選択します。
  9. スケジュールの最適化に使用する [アルゴリズム] を選択します。
  10. 製造オーダの更新オプションを選択します。
    1. [実際実行] チェックボックスがオンの場合、マークされたスケジュールが製造計画の更新に使用されます。このチェックボックスを使用するのは、同じ入力から複数のスケジュールが分析用に生成された場合です。
    2. [製造オーダの自動更新] チェックボックスがオンの場合、スケジューラの出力を使用して、実行に含まれる製造オーダが更新されます。このチェックボックスがオフの場合、[製造オーダの更新 (tisch1200m100)] セッションを使用して製造オーダを更新できます。
    3. 実行の処理レポートまたはエラーレポートが必要かどうかを指定します。
  11. 実行のオプションを選択します。
    1. [エラーレポート] チェックボックスをオンにすると、スケジューラのエラーレポートが生成されます。
    2. [ペギング関係の更新] チェックボックスをオンにすると、スケジュール処理の前に、製造オーダのペギング関係が更新されます。
  12. [日程計画] コマンドを使用します。
  13. 結果は [ジョブショップ日程計画実行 (tisch1100m000)] セッションで確認できます。
  • 計画グループの一部である
  • タイムフェンスの後、および、範囲の前に開始される
  • 状況が [作成済] または [出力済] である

製造オーダは、次の場合に固定とみなされます。

  • 状況が [作成済]、[出力済]、[発行済]、または [有効] であり、タイムフェンス内でスケジュールされ、タイムフェンスの後に終了するオーダが存在する
  • タイムフェンス内部に状況が [発行済] または [有効] のオーダが存在する
  • タイムフェンス内部にロックされた機械作業が存在する

ボトルネック機械で行われる機械作業は、有限の能力に対してスケジュールされます。つまり、機械作業の機械の利用性が考慮されます。

各機械作業は、利用可能な機械グループにスケジュールされます。

選択したアルゴリズムおよび目的によって、機械作業、作業、およびオーダのスケジュール方法が決まります。

ボトルネック機械で実行されないすべての機械作業、作業、およびオーダは、無限の能力に対して先送りでスケジュールされます。非クリティカルな機械作業、作業、およびオーダの場合、リードタイムは、スケジュールの実行可能性を保証するために考慮されますが、機械能力は考慮されません。

スケジューラで考慮されるリードタイム構成要素と関連カレンダーを次の表に示します。

リードタイム構成要素 カレンダー
キュー時間 ワークセンタカレンダー
段取時間 ワークセンタカレンダー + 機械利用不可時間
製造実行時間 ワークセンタカレンダー + 機械利用不可時間
待機時間 実際カレンダー時間
移動時間 ワークセンタカレンダー
入庫時間 倉庫カレンダー
出庫時間 倉庫カレンダー
オーダリードタイム 計算オフィスカレンダー

ジョブショップスケジューラは製造オーダ工順を尊重し、可能な場合、リードタイムおよび機械能力を考慮します。

スケジュール処理中、オーダペギングは、製造オーダの開始時にすべての資材が存在することを保証するために使用されます。ジョブショップスケジューラは、作業がいつ最も早く開始可能であるかを決定するために、製造オーダのダウンストリームぺギングを使用します。製造オーダの期日はアップストリームペギングを使用して決定されます。