作業現場管理での製造オーダ計画
製造オーダ計画には、製造オーダを修正および事前計画する機能があります。計画は、個々の作業および製造オーダの開始日と終了日を決定する処理です。製造オーダを計画すると、作業および製造オーダのリードタイムが計算されます。対応する機会とワークセンタの負荷も計算および表示されます。
工程管理モジュールに来る製造オーダの発生元にはさまざまな種類があります。具体的には、次のものが挙げられます。
- 企業計画
- 倉庫管理
- コンフィギュレータ
また、[製造オーダ (tisfc0501m000)] セッションでマニュアルで製造オーダを作成することもできます。
コンフィギュレータが生成したオーダは、通常は組立ライン用にのみ使用されますが、このトピックで説明されたセッションを使用して、組立ラインの後に非組立ラインワークセンタで実行された作業手順の計画を調整できます。これらは後工程の作業手順として知られています。たとえば、これらを使用して、別の特徴が必要な顧客用に製品をカスタマイズできます。
ただし、ジョブショップでこれらのオーダの計画を修正したい (たとえば、バックログをうまく処理する)、または最終製品に対する顧客の需要のために高い優先順位を得るオーダを変更したいことがあります。
概要セッション
[週別利用率 (tisfc1502m000)] セッションでは、週ごとに使用予定の能力についての概要が表示されます。表示されるのは、次のような能力です。
- 計画オーダ
- オーダ用のワークセンタと作業手順
- オーダ用に計画される数量
- オーダを完了する見積製造時間
[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [日利用率の更新方法] チェックボックスがオンの場合、[日別利用率 (tisfc1503m000)] セッションを使用して上記のセッションと同様の情報を指定することができます。
また、次のセッションでワークセンタまたは機械別に組織された類似の概要、および週または日別に組織された類似の概要を見ることもできます。
- [週別ワークセンタ利用率 (tisfc1501m000)]
- [日別ワークセンタ利用率 (tisfc1506m000)]
- [週別機械利用率 (tisfc1504m000)]
- [日別機械利用率 (tisfc1505m000)]
ジョブショップ計画の編集
製造オーダにより、1 つまたは複数の作業が計画されます。作業の実施順序は、オーダ別作業の関係 (tisfc1102m000) セッションで変更できます。ある作業のネットワーク工順を修正するには、製造計画 (tisfc0110m000) セッションを使用して、現在の作業に割り当てられた [次作業] と [タスク] を変更します。
いくつかの製造オーダを対象に未完了作業の日付を一括変更するには、製造計画のシフト (tisfc1202m000) セッションを使用します。未完了の最早作業を選択して、その計画をこの日までシフトを調整します。この調整による変更内容が考慮されたうえで、その製造オーダの他の作業の日付、および選択した他の製造オーダの日付が調整されます。
個々の作業の日付を変更する場合は、製造計画 (tisfc0110m000) セッションを使用します。次のような変数を変更できます。
- 残余製造時間 (これを変更すると、その作業に関する他の日付も更新されます)
- [サイクル時間 (分)] および [平均段取時間]
- [生産速度] 単位時間
また、[計画ボード別製造計画 (tisfc1120m000)] セッションからグラフィカル計画ボードを開始して、計画をこの日までシフトを調整することもできます。これにより、マウスでグラフィック表示をドラッグして、作業手順を再スケジュールできます。[計画ボード別機械計画 (tisfc1140m000)] セッションで機械計画のグラフィック表示を、そして [計画ボード別ワークセンタ計画 (tisfc1130m000)] セッションでワークセンタ計画のグラフィック表示を見ることができます。
仕損または産出率が予想とは異なることに気付いた場合、[製造計画 (tisfc0110m000)] セッションで修正することもできます。この修正による変更内容が考慮されたうえで、計画数量が修正されます。
部品表または工順を変更した後は、製造オーダの再処理 (tisfc1203m000) セッションを使用して製造オーダを新規作成する必要があります。この新規作成の際は、部品表または工順の変更内容が考慮されます。