設計部品表

設計部品表 (EBOM) は、親品目に対する構成要素の関係を製造部品表 (PBOM) と同じ要領で記述したものです。設計部品表と製造部品表の主な違いは、別々の日付に有効になる品目に対する考慮の仕方です。設計部品表の場合、連番を付ける代わりに、設計品目の別個の改訂コードを使用します。

設計部品表のコピー

シングルレベル設計部品表をシングルレベル製造部品表にコピーするには、次の 3 つの方法のいずれかを使用します。

  • [すべての使用可能ライン] - すべての製造部品表ラインが期限切れになり、設計部品表ラインおよび非設計部品表ラインで置換されます。非設計部品表ラインは、プロジェクトにコピーされた非プロジェクト製造部品表からのラインです。[非プロジェクト品目をプロジェクト品目へ] コピー方法を参照してください。
  • [対応する位置のみ] - 製造部品表内のラインは、そのライン番号が製造部品表内のライン番号と対応している場合、対応する設計部品表ラインおよび非設計部品表ラインによって置換されます。他の製造部品表ラインは変更されません。
  • [対応およびリンクされた位置] - 製造部品表において、ライン番号が製造部品表内のライン番号と対応しているラインと、ライン番号が対応してはいないが設計データに以前実行したファイナライズ操作で作成されたラインは、両方とも (部品表 (tibom1110m000) セッションの [EDMとのリンク] チェックボックスがオンの場合) 設計部品表ラインおよび非設計部品表ラインで置換されます。

製造部品表のもう一方のラインは変更されません。こうした未変更のラインは設計関連のものとは異なります。こうしたラインの一例として挙げられるのが、梱包資材です。この点で、設計に関係する構成要素と設計に関係しないロジスティック構成要素とを、製造部品表ではっきり区別できます。

設計部品表を製造部品表にコピーすると、製造部品表の有効期限に次のいずれかの日付が入ります。

  • 設計部品表からの親設計品目の改訂発効日
  • 後で製造部品表ラインの有効期限が切れた場合、製造部品表ラインの発効日

製造部品表ラインの発効日が設計部品表よりも後に期限切れになるのは、次のどちらかの場合です。

  • 製造部品表からラインが削除された場合
  • ラインが設計部品表からのラインで置換され、設計データ管理パラメータ (tiedm0100m000) セッションの [製造部品表履歴] チェックボックスがオンになった場合

設計部品表からのラインを含めるために、製造部品表内のライン用に新規のシリアル番号が作成されます。

部品表コピーデータの決定

[設計部品表のコピーデータ (tiedm1120m000)] セッションを使用して設計部品表ラインを製造部品表にコピーすると、次のフィールドからのデフォルト値が設計部品表から新規部品表にコピーされます。

  • [設計部品表コピー方法]
  • [品目終了]
  • [品目分類]

設計部品表の親品目は、設計品目の特定の改訂です。構成要素は品目または設計品目のどちらかです。

設計部品表から製造部品表に構成要素をコピーする際には、[設計部品表のコピーデータ (tiedm1120m000)] セッションを使用して、次のいずれかのコピー方法を定義できます。

  • [コピーアクションなし]

    構成要素はコピーされません。

    この状況が発生するのは次の場合です。

    • [構成要素] フィールドと [コピー先品目] フィールドとで、フィールド内の構成要素の単位が一致しない場合
    • 設計品目の有効な発行済み改訂がない場合
    • 設計部品表内の構成要素が物理的設計品目ではない場合
    • プロジェクト品目を別のプロジェクト品目にコピーするが、コピー先プロジェクト品目には品目との関係またはプロジェクトとの関係が存在しない場合
  • [設計品目を品目へコピー]

    設計品目を品目にコピーし、該当する設計部品表ラインを製造部品表ラインにコピーします。
  • [非プロジェクト品目をプロジェクト品目へ]

    プロジェクト品目には、設計品目や設計部品表ではなく非プロジェクト品目をコピーします (つまり、標準品目をカスタマイズ品目にコピーします)。また、非プロジェクト品目の部品表と工順をプロジェクト品目の部品表と工順にコピーします。
  • [EBOM から製造部品表へのみ]

    設計部品表から 1 ラインのみを製造部品表にコピーします。

どの方法でコピーしますか?

使用すべきコピー方法を決定するには、質問 1 に回答し、指示に従います。

  • 質問 1

    コピー元構成要素はプロジェクト品目ですか (つまり品目コードの先頭セグメントで定義されたプロジェクトですか)?
    • 答えが 「はい」 の場合、質問 3 に進みます。
    • 答えが 「いいえ」 の場合、質問 2 に進みます。
  • 質問 2

    コピー先構成要素はプロジェクト品目ですか?
    • 答えが 「はい」 の場合、コピー方法 [非プロジェクト品目をプロジェクト品目へ] を選択します。
    • 答えが 「いいえ」 の場合、質問 4 に進みます。
  • 質問 3

    同じプロジェクトに関係がありますか?
    • 答えが 「はい」 の場合、コピー方法 [EBOM から製造部品表へのみ] を選択します。
    • 答えが 「いいえ」 の場合、質問 4 に進みます。
  • 質問 4

    コピー先品目に関係がありますか?
    • 答えが 「はい」 の場合、質問 5 に進みます。
    • 答えが 「いいえ」 の場合、コピー方法 [コピーアクションなし] を選択します。
  • 質問 5

    その品目はすでに存在していましたか?
    • 答えが 「はい」 の場合、コピー方法 [EBOM から製造部品表へのみ] を選択します。
    • 答えが 「いいえ」 の場合、コピー方法 [設計品目を品目へコピー] を選択します。

関係

[設計品目改訂 (tiedm1100m000)] セッションで定義された関係を使用して品目を検索する際には、次の規則が使用されます。

  • データがプロジェクトにコピーされる場合、プロジェクト品目との関係は非プロジェクト品目との関係よりも高い優先順位が与えられます。
  • データがプロジェクトにコピーされない場合、非プロジェクト品目との関係だけが適用されます。

関係を検索するときは次の優先順位が適用されます。

  • 設計部品表により作成された関係、設計部品表内に使用される関係、または設計部品表からコピーされる関係は、設計品目により作成された関係、設計品目内に使用される関係、または設計品目を品目へコピーする関係よりも優先されます。
  • 設計品目の品目へのコピーで作成されたか使用された関係は、コピーで使用されなかった関係よりも優先順位が高くなります。