プロジェクト管理 (PCS) における有効化構成

製造プロジェクト管理モジュールでは、有効化コードを次のものに割り当てることができます。

  • プロジェクト部品
  • プロジェクト別モジュール計画

プロジェクト部品

プロジェクト部品は、プロジェクトの見積原価を決定する際に使用されます。プロジェクト部品は、マニュアルで入力されるか、販売オーダラインから生成されます (製品バリアントからプロジェクト構造を生成)。見積原価の PCS 計算では、原価計算の標準原価を使用して、標準プロジェクト部品の見積原価を計算します。ただし、標準部品に有効化コードが含まれている場合、その部品の有効化構成標準原価を決定するために、その部品の標準原価が再計算されます。その部品の部品表にオプション資材に関する例外が存在する場合、有効化構成標準原価は標準原価とは大きく異なる可能性があります。

モジュール計画

モジュール計画は常にマニュアルで入力されます。これは、販売オーダがまだ利用可能になっていないときに、企業計画で需要の作成をトリガするために使用されます。モジュールの有効化構成番号は、部品表の展開時および工順の使用時に、有効なオブジェクトを決定するために企業計画で使用されます。

カスタマイズ品目の部品表および工順

品目を新しい構造にコピーするときに、次の 2 つのオプションから選択できます。

  • すべての部品表ラインおよび工順を、すべてのリンクされた例外とともにコピーします。
  • 特定の有効化コードに関して有効な部品表ラインおよび工順だけをコピーします。リンクされた例外はコピーされません。

このオプションは、次のセッションから選択できます。

  • [標準製品構造をカスタマイズ構造にコピー (tipcs2230m000)]
  • [カスタマイズ製品構造をカスタマイズ構造にコピー (tipcs2231m000)]
  • [カスタマイズ製品構造を標準構造にコピー (tipcs2232m000)]

販売オーダの有効化構成品目をカスタマイズするには

[販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000)] セッションを使用して販売オーダの有効化構成品目をカスタマイズする場合は、フルコピー方法が使用されます。つまり、部品表全体が、すべての有効化コードに適用されるすべての作業とともに、PCS プロジェクトにコピーされます。さらに、部品表ラインおよび作業にリンクされた例外もすべてコピーされます。

たとえば、リンクされている販売オーダ上の有効化コードを変更するなどして、PCS プロジェクト内の有効化コードを変更しても、その有効化構成品目に関連するすべてのデータがすでに存在するため、PCS プロジェクトを再生成する必要はありません。また、有効化コードの変更された設計は、企業計画の次回のオーダ計画実行時に自動的に考慮されます。

注: 

有効化構成工順は PCS プロジェクトにコピーされません。有効化構成以外の工順と同様に、有効化構成品目のデフォルト工順、または、固定オーダ数量または経済発注量に基づく工順のどちらかが PCS プロジェクトにコピーされます。